
海外では何よりも大事な身分証明書となるパスポート。パスポートでできること、あなたはいくつ知っていますか?
出入国検査を簡単に済ませる方法がある!?パスポート自動化ゲート

日本を出国時と帰国時に必ず通らなければいけない出入国検査。しかし旅行の時期や時間帯によっては、カウンターに長蛇の列ができていることがあります。出発時なら飛行機の時間に余裕があれば問題ないですが、出発時間が迫っている時や、長旅を終えた後の入国時疲れているときに長い列に並ぶのは億劫なものです。そんな悩みを解決してくれるのが「パスポート自動化ゲート」。
見たことがない、あるいは空港で見たことはあるけど使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。自動化ゲートは現在利用者の多い成田空港(第3ターミナルを除く)、羽田空港、中部空港、関西空港に設置されており、フライトの当日に行える簡単な申請手続きをすれば、日本人なら誰でも使うことが可能です。

提供:法務省入国管理局
自動化ゲートを利用するには、まず登録カウンターに置いてある申請書を記入し、窓口で指紋の登録をします。この登録は5分程度で終わり、自動化ゲートは登録したその日からパスポートの有効期限が切れるまで何度でも利用することができます。出国時には審査ゲートまで来たら画面の指示に従って操作をするだけ。
また昨年10月より羽田空港では、帰国する日本のパスポート保有者に向けて顔認証ゲートが導入されました。こちらは自動化ゲートで必要な事前登録が必要なく、さらにスムーズに手続きを行うことが可能です。この先順次成田空港,中部空港,関西空港及び福岡空港の各空港に顔認証ゲートが導入され,出入国手続きの両方で利用できるようになる予定です。
自動化ゲート、顔認証ゲートを使えば、出入国カウンターが混雑しているときでもスムーズに審査を通ることができます。これらゲートを通って出入国すると、パスポートにスタンプが押されないので、パスポートにスタンプが欲しいという方は、出国時には搭乗機への搭乗前、帰国時は関税検査を出る前に各審査事務室職員の方に頼めばスタンプを押してもらうこともできます。
より詳しく自動化ゲート、顔認証ゲートの使い方について知りたい方は、法務省入国管理局のホームページをご確認ください。
更新期間を待たずに新しいパスポートを手に入れる方法がある?

通常パスポートは残存有効期間の1年前から更新が可能です。しかしいくつかの例外として、期限が1年以上残っていてもパスポートを更新できる場合があります。その例外の一つはパスポートの余白がなくなった場合。忙しく海外を飛び回る人は、パスポートのページが残存期限前に無くなってしまう事もあります。その場合には、既存のパスポートを返納し、新たに申請をし直すことが可能です。また結婚や離婚などで本籍が変わった場合、名前が変わった場合にも新規でパスポートを作り直すことが可能です。
氏名変更の場合には、海外旅行の際に搭乗券に記載の名前とパスポートの名前が一致しないとトラブルになるので、パスポートの切り替えは正しいタイミングで行いましょう。またパスポートを紛失した、盗まれた際にも残存有効期間に関わらず新しいパスポートを申請することができます。
パスポートを緊急で発行してもらう方法がある?

通常パスポートを申請してから受け取るまでに1週間程度かかります。しかし海外にいる親族が急に病気になり、急いで渡航しなければならない時などには緊急で発行をしてもらえることがあります。やむを得ない理由でパスポートの緊急発行が必要な場合には、各都道府県の申請窓口に相談してみましょう。もちろん確認をしなかったために旅行直前までに期限切れになっていたことに気付かなかった!などの不注意で発行を急がせるようなことは避けましょう。
パスポートでできることを知っておくと、いざという時に便利です。パスポートの裏技を知って、この夏も旅行を楽しんでください。
参照
[外交史料 Q&A|外務省]
[Photos by shutterstock.com]

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Yoko Nixon ライター
高校時代初めてアメリカのテキサス州に留学してから、縁あって大学もそのままテキサスへ。帰国後リーマントラベラーとして暇を見つけては世界各国を旅し、旅と写真の面白さにハマる。現在はアメリカのアーカンソー州在住。目先の目標はアメリカ全州を制覇することです!
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