秋のニューヨーク旅行に行く予定があるあなた。ホテルもフライトも決まったけど、決まっていないのは服装。だって、秋のニューヨークって気温はどのくらい?気候はどんな感じ? 雨は降るのかな?
旅に出る時に不安な現地の天気や気温について、ニューヨーク在住の筆者がアドバイスします。今回は、秋の9〜11月。旅支度の目安になる、ニューヨーカーの季節の服装も掲載。気温・天候は毎年異なりますので、目安としてご覧くださいね。あなたの旅の参考になれば幸いです。
9月上旬はまだ暑い。日により、気温は前日の半分ぐらいに下がることも。
USオープンが行われる会場 US National Tennis Center
長いアメリカの夏休みは、9月の第1月曜日のレイバーデイで終わりです。9月上旬はまだ暑さが残りますが、気温の上下が激しく、前日の気温の半分くらい(摂氏30度→摂氏15度)になることもあるので注意。デパート、地下鉄やバスは9月いっぱいクーラーが入っているため、軽くて暖かいジャケットなどがあると便利。たたんで小さくなるものだと、なお良いですね。
バケーション気分は終わり、皆は仕事や学校へ戻りますが、ニューヨークでのお楽しみはまだまだいっぱいあります。8月末から9月上旬にかけて行われる、US オープン。テニス愛好家が全米、および世界中から集まります。2018年は大坂なおみ選手がセリーナ・ウィリアムズ選手を破り、優勝しました。20歳の若さで、連勝のベテラン選手に勝ったのは、心技とも素晴らしかったと誇らしいですね。
9月にニューヨーカーはこんな服装をしている
9月上旬のニューヨークは、まだ30度を超える日も多いです。夏の服装と同じで大丈夫な場合もありますが、朝晩は気温が下がることも。足元はサンダルだともう寒く感じます。夏はスカートスタイルだった女性も、9月になるとパンツスタイルに戻ります。
ジャケットは必要なくてもシャツでは寒い時には、薄手のニットが重宝します。
基本的には過ごしやすい9月。ただし中旬を過ぎると、朝晩は冷えますので、薄手のジャケットやコートが必要。足元はスニーカーやスリップオン、ショートブーツが良いでしょう。ニューヨークは石畳が多く舗装も悪いため、日中の出歩きには、ヒールのあるパンプスなどはオススメ出来ません。
ニューヨーク 9月の服装のポイント
●9月上旬は30度を越すこともあるが、中旬以降気温はぐっと下がり朝晩は肌寒く感じる。長袖が必要。
●気温差が激しい。昨日は30度、今日は15度など、気温の変化が激しいので体がついていかないことも。
●冷房対策、気温の変化に対応するため、軽くて折りたためるスカーフ、カーディガン、薄手のジャケットが必要。
●天気は概ね安定している。
ニューヨーク 9月の祭日・イベント
ニューヨークファッションウィーク(NYFW) バックステージではモデルがヘアメイク中
ニューヨークファッションウィーク(NYFW)では、プロのフォトグラファー、ファッション系エディター、インスタグラマー、一般人が入り混じって、混雑状態。セレブやモデルを追って、走り回る。
●祭日 9月第1月曜日 Labor Day(レイバーデイ) この日をもって、夏の終わりとされる。レイバーデイの翌日から学校は新学期が始まる。
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●USオープン(テニスの世界4大大会) 8月下旬から9月上旬まで。
●NYFW(ニューヨークファッションウィーク) 9月第1木曜日から8日間程度。2月と9月に行われる。
●9月11日 アメリカ同時多発テロ追悼の日。ニューヨーカーは過去の悲しみに黙祷を捧げ、街は静かに。
10月はニューヨークの秋本番
ニューヨーク旅行シーズンで、旅行者に一番人気の高い秋。秋から年末まではホテルはピーク料金になります。10月にもなると朝晩の冷え込みは激しく、セーターや厚手のジャケットが必要。 10月末にはヒーターが入るほどです。
紅葉やハロウィーンなど、楽しいイベントも盛りだくさん。ダンスやアートのパフォーマンスも多く行われます。10月に入ると、レストランやショップ、住宅もハロウィン一色にデコレーションされます。イーストビレッジのパレードが有名ですが、愛犬家の聖地「Tompkins Square」では、犬の仮装大会が行われます。愛犬家は必見ですよ。
10月にニューヨーカーはこんな服装をしている
10月になると、紅葉が始まります。見頃は10月末から11月にかけてですが、その年により異なります。気温差がある年が良く、夏の気温が暑く秋になってグッと気温が下がった年が、紅葉が鮮やかに。ただし、9月や10月はハリケーン(台風)が来る場合もあるので注意。10月からは気温が毎日のように変わり、ジャケット1枚で良い時もあれば、しっかり着ないと寒い日もあります。
ニューヨークは青森県と同じ緯度なので、10月にもなると気温は下がります。厚手のニットで暖かく。帽子やストールなどもあると良いでしょう。ニューヨーカーは帽子が好きですが、お洒落の為だけでなく防寒の意味もあります。帽子で頭を覆うと、ぐっと暖かいですよ。
10月中旬以降にニューヨークを訪れるのなら、セーターや厚手のジャケットが必要です。朝晩はかなり冷えます。ただし室内はヒーターが入っている場合が多いので、カーディガンやジャケットの下は軽装で良いでしょう。重ね着をしていると汗をかき、風邪をひきます。
ニューヨーク 10月の服装のポイント
●10月になると、最低気温は摂氏10度を下回る。昼間は暖かくても、朝晩は冷える。
●厚手のカーディガンやジャケットが必要。ニットのキャップ、ストールなどがあるとなお良い。
●天気は概ね安定している。ただし、9月から10月はハリケーン(台風)が来る年もある。
●10月末のハロウィーンパレードの夜はかなり冷えるので、見学(あるいは参加)する場合はヒートテックなどしっかり着込んだほうが良い。
ニューヨーク 10月の祭日・イベント
ドーナッツもハロウィン仕様
●祭日 10月第2月曜日 Columbus Day(コロンバスデイ)
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●10月31日 Halloween(ハロウィーン)
11月からホリデーシーズンに向かって冬の気配。
11月になると、ニューヨークは最早冬。室内や車内にはヒーターが入り、北風が冷たく感じます。年末のホリデーシーズンに向かって、華やかなムードが漂います。紅葉も美しいシーズンです。
11月にニューヨーカーはこんな服装をしている
11月は、秋というより冬。 雪が降る時もあります。 帽子・手袋・マフラーなどの防寒小物を持参、冬用のジャケットも必要 。足元もスニーカーやブーツで防寒を。
インディアンサマー(小春日和)で2-3日暖かくなる時があり、皆ウキウキと外へ繰り出します。凍るような気温の冬へ向かう時期、一瞬の暖かさと好天は何よりも嬉しいプレゼント。
11月は冬の装いで。丈の長いジャケットやコートを。
ダウンジャケットは軽くて風を通さず、荷物にも嵩張らず持って来られるのでオススメ。ニューヨーカーの防寒着のほぼ8割は、ダウンジャケットです。
ニューヨーク 11月の服装のポイント
●11月になると、日本の感覚ではもはや冬。最高気温は10度前後、最低気温はマイナスになり雪が降ることも。
●厚手のカーディガンや冬のジャケットが必要。ニットのキャップ、ストールなどがあるとなお良い。
●戸外は寒くても、室内は暖房が効いているため、ジャケットの下は着込まないこと。室内は半袖でも大丈夫なほど。
ニューヨーク 11月の祭日・イベント
●祭日 11月11日 Veterans Day(ベテランズデー) 日曜日の場合は月曜日に振替
●祭日 11月第4木曜日 Thanksgiving Day(サンクスギビングデー 感謝祭)
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●11月第1日曜日 サマータイム終了(時計は1時間戻る)
●11月第1日曜日 ニューヨークシティマラソン
●11月第4金曜日 ブラックフライデー。サンクスギビングの翌日の大セール。皆が買い物に繰り出します。
●11月末頃 ロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式(サンクスギビングデー後翌週の水曜日)
ニューヨーク 9-11月の天気 注意ほかまとめ
■ニューヨーク25日間の天気
https://www.accuweather.com/ja/us/new-york-ny/10018/month/3713_pc?view=table
■ウェブCAM タイムズスクエア
(ニューヨークを歩いている人がオンタイムで見られます)
https://www.earthcam.com/cams/newyork/timessquare/
■摂氏華氏換算(アメリカでは華氏℉表示が一般的)
https://摂氏華氏.aimary.com
【注意】
■ニューヨークの気温は変化が激しいので、旅行直前まで気温をチェックすることをオススメします。
■日中は暖かくても、朝晩は冷えます。10月以降は、帽子、マフラー、手袋など防寒用具をお忘れなく。ニューヨークはビル風および川風(東西の川に挟まれている)が強く、寒いです。
■ニューヨークは石畳が多く舗装も悪いため、日中の出歩きには、ヒールのあるパンプスなどはオススメ出来ません。
■10月末のハロウィーンのパレードに参加するあなたは、防寒をお忘れなく。例年ハロウィーンの夜は寒いです。雪がちらつくことも。
■11月の第1日曜日でサマータイムが終了。時計の針を1時間戻すことをお忘れなく。日本人には馴染みがないので忘れがちですが、忘れると帰りのフライトに乗り遅れますよ。
■もっとも祝祭日が多いシーズン。祭日を冠したセールが多いので、お得に買い物が出来るシーズンです。
■最高気温に達するのは日本ではお昼頃ですが、ニューヨークでは3PM頃と時間が遅いです。
■白人は体感温度が高く、寒さに強い。彼らは寒くても薄着でOKなので、服装を参考にしないこと。アジア系アフリカ系は、体感温度が低め。
ニューヨークはハロウィーンからホリデームードが漂い、11月のサンクスギビングが終わると、本格的にホリデーシーズンが始まります。
[All photos by Hideyuki Tatebayashi]
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