トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 10th, 2018

旅の達人、プロのトラベルライター22人に「47都道府県のおすすめ観光地」アンケートを実施。各県それぞれ、行ってよかったスポットTOP5を選んでもらいました。TABIZINE5周年企画として、1県ずつランキングで発表していきます!今回は、奈良編です!

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。

そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は奈良編です。

 

第5位・・・法隆寺(14.8ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

最初は現存する世界最古の木造建築、世界文化遺産にも認定される法隆寺がランクインしました。日本史の教科書にも必ず登場する名刹(めいさつ)ですね。

「奈良と言えば、ここにも行くべきですね」(Chika)

「修学旅行のため、あまり記憶にないものの、八角堂が素晴らしかった記憶があります」(sweetsholic)

「日本最古の寺。聖徳太子所縁の寺」(青山沙羅)

「一度は巡っておきたい歴史的価値のある寺」(米田ロコ)

といったコメント共に、多くのライターが選んだ観光地になりました。法隆寺と言えば個人的には、金堂の須弥壇にある釈迦(しゃか)三尊像が真っ先に思い浮かびます。飛鳥彫刻の最高傑作の1つ。ぜひともチェックしてみてくださいね。

 

第4位・・・ならまち散策(16.2ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

最初は奈良の市街地、ならまち散策がランクインしました。それほど広くはありませんが、なんだかのんびりとしていていいですよね。

「奈良の古い街並みは情緒があります。オシャレなカフェなんかもあって、散策が楽しかったです」(北川菜々子)

といったコメントと共に、同地を奈良でNo.1の観光地に挙げるライターも居ました。他にも、

「古都奈良の名にふさわしい、落ち着いた雰囲気の街歩きが楽しめます。京都より若干ですが観光客も少ないので、よりじっくり楽しむことができると思います」(Yoko Nixon)

「京都に比べて観光地化されておらず、ほっこりした雰囲気がいいです。飲食店やショップもユニークなものが多いです」(春奈)

などと、奈良の市街地散策を推す声は多かったです。今回のランキングで惜しくもトップ5には入りませんでしたが、人気の興福寺も奈良の中心部にあります。散策がてら立ち寄りたいですね。

 

第3位・・・春日大社(16.8ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

世界文化遺産の春日大社が第3位にランクインしました。奈良の市街地から奈良公園の方に歩くと、自然豊かな園内に見えてくる巨大な大社ですね。

「自然に囲まれた独特の神秘的な雰囲気と、あちこちに点在するかわいいシカに癒やされます」(春奈)

「朱色がとても美しく立派な大社です。日本独自の歴史を感じさせてくれる場所です」(Yoko Nixon)

といったコメントと共に、多くのライターが推したスポットになります。筆者も大学生のころ芸術を学んでいたため、授業の一環で早朝に訪れた思い出がありますが、朝霧の立ち込める幻想的な光景は今でも記憶に残っています。

 

第2位・・・東大寺(41.5ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

第2位には、東大寺がランクインしました。東大寺の大仏は奈良のアイコンのような存在ですよね。日本史の教科書にも登場し、古都奈良の文化財の1つとして世界遺産にも登録されるお寺です。全国の国分寺、国分尼寺の総本山として、今から1300年近く前に造営されました。外国人旅行者も殺到する必見の観光スポットになっていますよね。

「やっぱり奈良と言えばここでしょう」(Chika)

「修学旅行で訪れた場所。実際に目にした大仏はやはり大きくてインパクト大でした」(あやみ)

「日本一大きな大仏が素晴らしい。それに柱くぐりもできるなんて!!」(sweetsholic)

「日本で一番有名な大仏様は、優しくも堂々としていて心が洗われます。奈良に来たら外せないお参りスポットです」(Yoko Nixon)

「奈良と言えば、やっぱり大仏。この圧倒的な大きさは見逃せません」(春奈)

などと、多くのライターが奈良ではずせない観光地として推していました。確かに大仏そのものも巨大ですが、大仏を囲う大仏殿の巨大さにも目を見張ります。奈良県観光では必ず立ち寄りたいスポットですね。

 

第1位に行く前に・・・番外編

奈良県でも番外編を紹介します。番外編とは、他に推した人が居ない状況の中、誰か1人でもライターがNo.1と選んだ観光地があれば、紹介するコーナーになります。奈良の場合は玉置神社が挙げられていました。

「秘境にある神社です。この世とは思えない空気感が漂う場所です」(米田ロコ)

といったコメントと共に、同地をNo.1に推す声があります。残念ながら筆者は訪れた経験がありませんが、奈良県の南部、十津川村にある霊峰、玉置山にある玉置神社ですね。

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

玉置神社の神代杉

紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産にも認定されている聖地でもあります。十津川村は個人的に司馬遼太郎『街道をゆく 12 十津川街道』を読んで以来、憧れていた土地。筆者もこの評価を見て、ますます訪れてみたくなりました。

第1位・・・奈良公園(46.1ポイント)

トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【奈良編】

奈良公園のシカ

奈良と言えばシカ。そのシカに触れ合えるスポットとして、奈良公園が第1位にランクインしました。第3位の春日大社も厳密に言えば奈良公園の一部なのですが、今回のランキングでは園内の各スポットを選択肢として分けてライター陣に提示しています。「奈良公園」という回答の範囲は、登大路園地、荒池園地、春日野園地など園地部分を意味しています。

「奈良公園」は奈良に在住経験のあるライターもNo.1に推しており、

「シカと整備された公園の景色がとても奇麗です。シカとの触れ合いも刺激的です」(内野チエ)

というコメントが寄せられていました。

「鉄板ですが、シカの放し飼いの群れは見るとストレートに興奮します」(山口彩)

「好きかどうかはともかく、人生でこんなにシカと触れ合う経験は滅多にない」(sweetsholic)

「奈良に行ったらシカとたわむれるべきですね」(Chika)

「修学旅行で同じグループだった男子がシカせんべいを持って歩いていたら、シカに制服のすそをかまれ、追いかけられていて、ユニークな思い出として残っています。それ以来、シカにはアグレッシブな印象があります(笑)」(あやみ)

といった声もありました。確かに園内で出会うシカは、山中で出会うシカよりも落ち着いた気持ちで向き合えますが、それでも追いかけられると戦慄が走りますよね・・・。

 

以上、プロの旅ライターが選ぶ奈良県の観光地トップ5を紹介しましたが、いかがでしたか? 上位にこそ入らなかったものの、室生寺、法隆寺、興福寺、新薬師寺、吉野山、長谷寺、飛鳥路のサイクリングなど、多くの見どころが票を獲得していました。地図帳を広げると、奈良は歴史的な建造物がいっぱい。日本史を十分に勉強した上で訪れると、より楽しめそうですね。

過去記事『【はじめての奈良ひとり旅入門ガイド】秋色に染まるいにしえの都で癒される旅』『いま「奈良女子」が増加中!格子の街「ならまち」で楽しむほっこり古都散策』を読むと、よりいっそう、奈良旅行への気持ちが高まりますよ。

[All Photos by shutterstock.com]

【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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