もはや鎌倉名物といっても過言ではない、麩帆(ふはん)のふまんじゅう。お店の周辺では、メニューにふまんじゅうを取り入れているお店をいくつか見かけました。麩帆は、関東では珍しいふまんじゅうを手に入りやすい街をつくってしまったのです!
風情も愛嬌もある麩帆の店舗
お店は、長谷から六地蔵をつなぐ、由比ガ浜通り沿いにあります。中世よりも前から使われている歴史ある街道で、今も魅力的なお店が目白押し。どこのお店もこじんまりとしているので、注意を払いながら歩きましょう。
こんな可愛らしい「ふまんじゅう」の文字が目印です。お店に着くと、ふまんじゅうみたいにつるっとキュートなおねえさんがいます。前回うかがったときに売り切れだったので、早めに確保することに。これから街歩きがあるので、支払いを済ませ、連絡先をお伝えして夕方まで預かってもらいました。
おそらくこの奥で、ふまんじゅうたちはお留守番です。
ふまんじゅう実食。パッケージも完璧
家に帰ってさっそくふまんじゅうを取り出してみます。今回は、ギフト用の箱に入れてもらいました。なんとも素敵なデザインですよね。
箱を開けると、黄色いぽちぽちが見えます。今回、秋冬の季節限定の和栗と、定番のよもぎとこし餡を両方買ったので、栗のほうに、ビニール袋の外側から貼った黄色いシールで目印がついています。
箱の奥にも虚無僧がいます。
やはり笹の葉にくるまれていると、折り目正しい気分になりますね。
中はこんなかんじ。こちらは栗です。水分たっぷりなのが、笹の内側の露でお分かりいただけるかと思います。
中身をご覧いただくために切ってみると、もちもちして包丁がうまくいうことをきいてくれません。でも、きれいな栗の色ですよね。いただいてみると、生麩のちょっときしきしした歯ざわりがたまりません。塩味もほどよくきいて、茹で栗のような鄙びた味わいです。熊本産の裏漉しした栗に砂糖を加え、餡のように炊いたそうで、どこにもひっかかりのないなめらかさです。
定番のよもぎとこし餡です。笹衣というきれいな名前がついています。うっすら苔むした小石のような素朴なたたずまい。
こし餡の、ちょうどよい甘さ。ああ、これ、これ、と心の中でつぶやきます。外側の生麩が水分たっぷりなので、歯ごたえに加え、のどごしのよさを楽しめるんですね。ほんのりよもぎが香り、個人的にはこちらが好みでした。
商品情報、都内でも手に入る!
ちなみにお値段は、定番のよもぎとこし餡のふまんじゅう、笹衣が180円、季節限定の栗が230円です。季節のものは他に、2月中旬~4月中旬の「さくら」、4月後半~5月後半の「かしわ」があります。時期は目安とのこと。虚無僧デザインのギフト用の箱は150円です。
お店では、生麩580円も取り扱っています。あわ、よもぎ、白ごま、黒ごまの四種類。煮てよし、焼いてよし、鍋によし。お刺身や、黒蜜をかけてデザートにしてもいいそうで、こちらも人気です。
本店まで足を運んでみるのが楽しいものの、第三土曜は高島屋の日本橋、新宿、横浜で買うことができます。銘菓百選コーナーに、ふまんじゅうが並びます。都内で買えるのもうれしいですね。
10:00~17:00(品切れまで)
月曜定休
住所 神奈川県鎌倉市長谷1-7-7
電話 0467-24-2922
https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14000595/
参考
[鎌倉市]
[All photos by Shio Narumi]
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