フランスにはアニメやマンガファンが多く、日本からのマンガの輸入は世界でもトップクラスを誇ります。昨年12月に南仏トゥールーズで行われた毎年恒例のイベント「トゥールーズ・ゲームショー」を取材しました。本日はその様子を写真と共にお伝えします。
南仏トゥールーズ版のジャパンエキスポ
コンピューターゲームにマンガ、日本文化に興味をもつ人たちを対象にしたイベントで、フランス南西部の都市トゥールーズで2007年より毎年行われている「トゥールーズ・ゲームショー」。俳優や有名人をゲストに迎え、コスプレ大会やライブなどのステージイベントも多数。パリやマルセイユなどで行われる大規模な「ジャパン・エキスポ」の縮小版といったイメージです。
マスクは日本の象徴? コスプレイヤーたち
会場内にはコスプレをして来場している人たちが多くいました。驚いたのは、マスクをしているカジュアルなコスプレイヤーが多いこと!
日本では風邪をひいたときや花粉の時期にマスクをつけますが、欧米ではマスクをつける習慣はありません。なので、フランス人がマスクをつけている光景に違和感を感じました。浴衣にマスクを合わせたフランス人の女の子にどうしてマスクをつけているのか尋ねてみたところ、次のような答えが返ってきました。
「好きなマンガのキャラクターがマスクをつけているから」だそうです。マスク男子にもヒアリングしてみたところ「マスク=日本っぽいから」とのこと。
人気の日本関連(?)グッズ
日本刀もどきを扱うブースが目立ちます。日本文化に興味のあるフランスの方々の間で、日本刀は人気が高いアイテムなのだとか。
話が少しそれますが、浅草や国内の温泉街などで購入できる日本刀のキーホルダーを若手の外国人男性へのお土産にすると、フランスに限らず外国人の方々にかなり喜ばれます。
着物とチャイナドレスがミックスされたようなエキゾチックなコスチュームを扱うブースもちらほら。海外ではここ数年、アジアンテイストのカーディガンが「KIMONO」という名で売られています。
美少女フィギュアを始め、日本のディスカウントストアで扱っていそうなキャラクターもののぬいぐるみやTシャツなどもありました。
とはいえ、純粋な日本ではなく、全体的に他のアジア諸国がミックスされたグッズが多い印象です。
ゲーム好き歓喜! 多彩なゲーム機
アーケードゲームにプレイステーション、ニンテンドースイッチ、VRゲームなど、一部を除き無料で楽しむことができます。会場ではコンピューターゲームのコンペティションなども行われていました。
トゥールーズにゲームセンターはなく、フランス全土でもゲームセンターはメジャーではないため、会場内で多数のゲーム機を見つけてびっくりしました。アーケードゲームのブースの店主に話を聞いてみたところ、同社が扱う業務用ゲーム機はほぼ全て日本から輸入しているそうです。
感想:好きを極めるって素晴らしい!
写真を撮らせてもらうために、コスプレイヤーたちに話しかけたものの、ドラえもんおよびファミコン世代の筆者には、コスプレのキャラクターの名前を聞いてもさっぱり分からず・・・。ゲームやアニメに全く精通していない自分には、とても複雑な世界だと感じました。
また、コスプレイヤーの中には流暢な日本語を話す人も! 「日本の文化に興味があるから大学で日本語を専攻しています」「アニメが好きだから、独学で日本語を勉強しているんだ。東京と大阪には何度か旅行したよ」と、目を輝かせながら話す姿がとても印象的でした。
取材協力:Toulouse Game Show
[All photos by sweetsholic]
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