スキールは、見た目ヨーグルト風ですがチーズの仲間である、アイスランドの発酵食品です。ヨーグルトの3~4倍の牛乳を使うため、より高タンパクなのに無脂肪という特徴があります。
日本でもいよいよ取り扱いがスタート。今春、日本ルナから発売されるスキールの「isey」をイギリスで食べてみました。
アイスランドのスキール「isey」とは?
アイスランドの乳製品市場で90%を占めているというMS社が出している、スキールのブランドです。iseyはアイスランドの女性の名前で、isが氷、eyが島を意味するのだそうです。氷島さんです。
iseyのパッケージによれば、アイスランドでは、1100年以上もスキールが食べられているとか。スキムミルクを使うのが伝統らしく、iseyもそのように作られています。
100gあたり、9.7gのタンパク質、0.2gの脂質が含まれています。一般的なプレーンヨーグルト(全脂無糖)は100gあたり3.6gのタンパク質、3.0gの脂質なので、だいぶ栄養価が違いますね。
ちなみに、イギリスで販売されているものはデンマーク製です。
iseyのブルーベリー味
まずは、唯一店頭に並んでいたブルーベリー味を購入。スーパーマーケットのM&Sで、iseyは£1.25(約178円/2019年2月10日現在)で販売されていました。
スプーンが内蔵されています。
丸く絞ってケースに入れられたような跡があります。
食べてみた感想は、まず、甘い!です。砂糖、ブルーベリーが4%で、エルダーベリージュースなどが入っているとあります。
むっちり、なめらかな食感。ブルーベリーレアチーズムースといった感じ。日本で食べたことがあるような?ムースなら、日本ではこの甘さはよくあります。
カロリーは100gあたり87kcal。170g入りなので、ひとつ約148kcalです。
日本製の場合、どこまで甘さが変えられるのか分かりませんが。ヘルシーな食べ物として売り出すなら、もっと甘さ控えめの方がいいでしょう。また量も、もっと少なくてもいいかもしれません。
新素材としての驚きが感じられませんでしたが、違うフレーバーなら違う感想があるかもしれません。
iseyのバニラ味
品切れだったバニラ味にトライ。
まず、バニラビーンズに気分が上がります。食べてみると、むっちりなめらか。バニラ風味がよく合っておいしいです。
日本でも、まさに日本ルナが出しているバニラヨーグルトが大人気ですね。それのむっちりデザートバージョンといった感じです。やはり、ムースのようなイメージです。これは人気が出るような気がしました。
カロリーは、100gあたり55kcalなので、ひとつ約94kcalとなり、ブルーベリーよりだいぶ低めです。
どうやらバニラビーンズだと思ったのは、βカロチンで着色されたもので、バニラエッセンスのようなもので風味付けされているようなのがちょっと残念でした。これも日本ではもっと小さいサイズでもいいかなと思います。
イギリスでは、ほかにストロベリーとマンゴー、そしてナチュラルが販売されているようです。
他のスキール製品
こちらは、スーパーSainsbury’s で£1.9(約270円/2019年2月10日現在)で購入したものです。サイズはiseyの170gに比べてだいぶ大きな、450gです。100gあたりのタンパク質は、11gとiseyより多め。プレーン無糖。
雪の結晶のような絞り跡がかわいいです。
ブルーベリーにかけてみても、ギリシャヨーグルトなどのようになめらかに覆う感じにはならず、スプーンで取ったものをパスッと置くかんじ。カッテージチーズのような印象です。
食べてみると、iseyより硬いです。泡立てすぎたホイップクリームのような食感。舌や上顎がねっとり油っぽくなりそうなところですが、無脂肪なのでそれもなく、すっきり。
個人的には、こちらの方が新食感のように感じましたし、なんだかクセになるような魅力がありました。
これを機に、いろいろなスキール製品が日本で出てくればいいですね。
スキールについては、『次のブームになるか!?ヨーグルトより高たんぱく&低カロリーの「スキール」とは?』もあわせてどうぞ。
[All photos by Shio Narumi]
参考
[食品成分データベース]
[日本経済新聞]
[北欧総合情報サイト]
[isey]