【現地ルポ】ロンドンから2時間、イギリス南部のポーツマスってどんな街?

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Feb 24th, 2019

15世紀からイギリス海軍の拠点として発展してきた港町ポーツマス。実は日本人でも知っている、イギリスの超有名作家2人を輩出した土地という顔も持ちます。今回、ロンドンから2時間ほどで到着するポーツマスの特徴を簡単にまとめました。

HMS Nelson

15世紀からイギリス海軍の拠点として発展してきた港町ポーツマス。実は日本人でも知っている、イギリスの超有名作家2人を輩出した土地という顔も持ちます。今回、ロンドンから2時間ほどで到着するポーツマスの特徴を簡単にまとめました。滞在した印象も併せてご紹介します。

イギリス海軍の拠点

ポーツマスには、イギリス海軍の歴史を彩る船がいくつもあります。

HMSウォーリアー1860号

ポーツマス・ハーバー駅からすぐ、街の玄関口にて、HMSウォーリアー1860号が観光客を出迎えます。近代の軍艦の元祖といわれる1860年の鉄製です。

ヴィクトリー号

ポーツマス・ヒストリック・ドッグヤードにあるヴィクトリー号。1805年にイギリスが勝利を収めたトラファルガーの戦いで、ネルソン提督がこのヴィクトリー号から指揮しました。

HMS Victory
(営業)12/24~26、海軍行事の日以外 10:00~17:00(冬期)、10:00~17:30(夏期)
Main Rd, Portsmouth PO1 3LJ
https://www.historicdockyard.co.uk/site-attractions/attractions/hms-victory

ポーツマスのアンティーク・ショップ

近くのアンティーク・ショップには、海軍の街らしいものがずらりと並びます。

チャールズ・ディケンズとコナン・ドイルゆかりの地

チャールズ・ディケンズの生家

こちらは「二都物語」「クリスマス・キャロル」などで知られるイギリスの国民的作家ディケンズの生家です。最近は「ディケンズ病」が話題になりました。ここの博物館は、冬季は誕生日の2月7日を除いて閉じているので入れなかったのですが、中では筆記用具や生活道具などが見られるそうです。

また、コナン・ドイルが、「シャーロック・ホームズ」の最初の2作品を書いたのはポーツマス滞在中のことでした。医者として街に到着したときはポケットには£10も入っていなかったのに、8年後にこの街を去る時には、富と名声、そして家族まで手に入れていたそう!

Charles Dickens Birthplace
(営業)2019年は2月7日、4月5日~9月29日の金・土・日 10:00~17:30
393 Old Commercial Road, Portsmouth, PO1 4QL
http://charlesdickensbirthplace.co.uk/

街のランドマークはスピンネーカー・タワー

スピンネーカー・タワー

高さ170mのスピンネーカー・タワーは、街のどこにいてもみえるといっても過言ではないランドマークタワー。エミレーツ航空がスポンサーとなり、2015年から正式名称はエミレーツ・スピンネーカー・タワーになりました。タワーの中ほどには展望デッキがあり、足元には、横浜みなとみらいの小規模版のような複合エリアが広がっています。

EMIRATES SPINNAKER TOWER
Gunwharf Quays, Portsmouth, PO13TT
https://www.spinnakertower.co.uk/

雰囲気の良い旧市街

オールド・ポーツマスと呼ばれる旧市街があります。

ネルソン像

旧市街には、ネルソン提督の像があります。まるでヨーロッパの大陸にありそうな旧市街の雰囲気です。

ロイヤル・ガリソン教会

800年以上の歴史を持つロイヤル・ガリソン教会。素朴で美しい姿に目を奪われます。

オールド・ポーツマス

海沿いには、散歩にぴったりな遊歩道がありますよ。

移民が少なくフレンドリーな土地

ロンドンはまさに人種のるつぼですが、こちらは移民がかなり少ない印象です。街でアジア、中東、南米から来たであろう人をほとんど見かけませんでした。そのため、スーパーやファストファッションの店員さんがローカルらしき人々なのもロンドンとの違いです。

観光系のスタッフからファストフードの店員さんまで気が良く親切な人に多く会いました。

また上品な身なりの年配の方をよく見かけました。のんびりした街なので、リタイア後によさそうなエリアです。

晴れの日がイギリスでも多い

ポーツマス

日照時間がイギリスの中で長いということで、それならロンドンより暖かいかと訪れた今回。1月下旬から8日間滞在したところ、晴れた日は4日ほどでした。確かに、冬のイギリスの割に晴れは多めの印象です。

平均気温は夏で18~25℃、冬で5~12℃ということでしたが、このときは5℃以下の日が多く、吹き付ける海風に顔が凍りそうでした。ほとんど積もらなかったですが、雪も2回ほど降りました。

観光案内所がマリンテイスト全開

ポーツマス観光案内所

ポーツマス観光案内所

バスターミナル「The Hard Interchange」の中にある観光案内所は、海の街感を全面に押し出しています。

ポーツマス観光案内所

セルフの飲み物コーナーさえもおしゃれ。

3回ほど通りかかったときに同じ初老の男性スタッフをみかけたのですが、いつも満ち足りたような表情をしているのが印象的でした。街のポジティブな雰囲気を体現しているように思えます。気温、立地からして、きっと夏は過ごしやすく、天国だと思います。

参考
[visitportsmouth]
[オンライン留学サポートセンター]

[All photos by Shio Narumi]
Do not use images without permission.

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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