大英博物館は聞いたことがあっても、大英図書館は聞いたことがあるかどうかあやふやな感じではないでしょうか?「大英」がつくと物々しくて、ちょっと近寄りがたいくらいの印象があるかもしれません。しかしこちらの図書館は、カフェ気分で利用するのもOKな開かれたスペースなんです。
大英図書館とは?
大英図書館は、250年以上かけて収集した資料が1億5000万点以上という、世界最大級のイギリスの国立図書館です。現在でもイギリスとアイルランドで出版される全文献のコピーが届けられ、世界中の重要な書籍も集めています。書架の長さをつなぎ合わせると、なんと全長 400 マイル(約 650km)になるとか!
入口から見える像は、ニュートンがコンパスを持っているところです。
入口では荷物チェックがあります。それを通過すると、こんな素敵なベンチがあります。
大英図書館の宝!Treasures of the British Library
大英図書館には、どんなお宝があるのでしょうか。入場無料で、一般公開しています。撮影禁止で写真が撮れなかったので、印象に残ったものをご紹介しましょう。
まず入ってすぐに並んでいたのは、有名な作曲家の自筆譜です。バッハのものは素朴な感じ、ショパンは繊細、ドビュッシーは緻密な印象を受けました。またビートルズコーナーには、封筒の裏に歌詞が走り書きされたメモなどが展示されています。
マグナカルタは1215年ですが、10年後の改訂版が展示されていました。細かい文字でいっぱい書いてあり、じっと見ていると、乱視のような気分になります。
1470年に描かれた世界地図が、イラストが多く美しかったです。
日本の本もあり、堀川夜討がテーマの1640~1680年の奈良絵本や1900年に京都で出版された100の鶴の絵本が目につきました。
ほかには、ネルソン・マンデラの裁判のスピーチ、レオナルド・ダ・ビンチのノートなどもあるそうです。3か月に1度展示物が替わるというように係員の方から聞きました。
カフェと本のタワー
大英図書館には何か所かカフェがあります。図書館の中は、しんとした感じではなく、美術館のような音量でしょうか。勉強したり、会話を楽しんだりする人々がいます。
「Rocky Road」というマシュマロ、くるみが入ったエアインチョコ£3.5(約501円)をいただきました。
おすすめは、本のタワーの近くの席です。
図書館内には、いたるところに机と椅子があります。電源がさせるところもあって、勉強している学生のなんと多いことでしょうか。筆者が以前語学学校に通っていたとき、クラスメイトが毎日ここに勉強しに来ていました。アカデミックかつオープンな雰囲気で、静かすぎず、かえって集中できそうです。
ちなみに、蔵書を使って調べたり、しんと静まり返った読書室を使ったりするには、登録が必要です。しかし登録せずとも、スペースとして使う分にはまったく問題ありません。
おすすめのお土産
大英図書館の門のデザインが素敵だと思っていたのですが、同じデザインのグッズがあります。筆者は、エコバッグ、オイスターカード(ロンドンの交通系カード)ケースを購入しました。いずれも£2.5(約358円)と目を疑うようなお値段です。
また、ノートをデザインしたシリーズが、目新しい印象があります。お皿、トートバッグなども。靴下は£9.5(約1359円)。
大英図書館では、有料の企画展もやっていて、そういったグッズもお店に並びますよ。
※£1を約143円で計算しています(2019年2月18日現在)
96 Euston Road, London NW1 2DB
Mon – Thur09.30 – 20.00
Friday 09.30 – 18.00
Saturday 09.30 – 17.00
Sunday 11.00 – 17.00
Galleries, Reading Rooms, Shop and Catering Opening Times Vary
[All photos by Shio Narumi]
参考
[大英図書館]