一足先に、夏色の絶景へ連れて行って【第1回】|たったひとつを叶える旅<46>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Apr 3rd, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回のたったひとつは、子供時代の気持ちに戻っていく夏色の絶景。久米島のはての浜、石垣島のマングローブの森、長崎県九十九島の世界で最も美しい湾、高千穂峡の真名井の滝など。一足先に、ちょっと初夏まで。

マングローブ 沖縄県石垣島

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

ワクワクする夏がやってくる

日差しが日ごとに強くなってきて、夏の訪れを感じます。大人になってしまうと、「夏は暑くて、汗をかくからいや」「夏の満員電車は最悪」などとネガティブなことを考えがち。

子供の頃は、ジリジリする太陽、真っ青な海、濃い緑の森、モクモクの入道雲、水の冷たさ、冷えたスイカなど、夏ならではの風物詩にあんなに焦がれていたのに。気持ちの片隅に隠れていた夏への憧れを、呼び起こしてみましょう。きっと気持ちがワクワクして、夏色の旅に出たくなりますよ。

天国まで続いているような、純白のビーチ

はての浜 沖縄県
久米島の語源は、琉球王朝時代に「琉球列島の中で最も美しい島」という意味を持つ「球美(くみ)の島」から来たといわれています。真っ白な砂だけの無人島は、まばゆいような美しさ。東洋一の美しさとうたわれている「はての浜」の砂浜は、天国まで続いているかのように見えます。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
東洋一とうたわれる純白のビーチ。[はての浜/沖縄県島尻郡]

はての浜
住所:沖縄県島尻郡久米島町 
アクセス:久米島泊フィッシャリーナから観光船で約20分

マングローブの森が呼んでいる 

マングローブ 沖縄県石垣島

夏のビーチも良いけれど、森の魔力も見逃せません。森は私たちの冒険心を誘い、奥深くまでおいでと手を差し伸べます。国の天然記念物指定「宮良川のヒルギ林」は、約1.5kmの森ゆえ迷い込むことはないので、大丈夫。南国の風を感じながら、熱帯雨林の景色に見惚れましょう。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
ヒルギが群生する深緑の川辺。[宮良川/沖縄県石垣市]

宮良川
住所:沖縄県石垣市宮良 
アクセス:石垣島空港から車で約20分

世界で最も美しい湾のひとつ

 
九十九島 長崎県佐世保市

2018年4月「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟認定された長崎県の九十九島。佐世保湾から北へ約25kmの海域に208もの島々がある風景へ漕ぎ出すシーカヤックツアーでは、ランチ後に豆から挽いた食後のコーヒーを淹れてくれます。透明度の高い海を見ながらいただくコーヒーは格別の味。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
世界で最も美しい湾の一つ、九十九島の“真”の美しさを体感。[九十九島/長崎県佐世保市]

WAVE PEAK
住所:〒858-0922 長崎県佐世保市鹿子前町1008(体験場所) 
電話:0956-80-1710
Website:https://wavepeak.co.jp/

神話の世界を目の当たりにする 高千穂峡

 
高千穂峡 宮崎県西臼杵郡

日本の滝百選にも選ばれている「真名井の滝」は高千穂峡のシンボルで、水飛沫をあげてキラキラと流れ落ちてくるさまは、夏にはとても心地が良い空間です。神話ゆかりの滝を見上げながらのボート遊びは涼しくて、夏にはピッタリ。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
神話ゆかりの伝説が残る、神々しく美しい高千穂の宝[高千穂峡/ 宮崎県西臼杵郡]

高千穂峡
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井 
アクセス:JR九州日豊本線延岡駅から宮崎交通バス・延岡バスセンター乗車、高千穂バスセンター下車、約1時間30分/JR九州熊本駅から宮崎交通もしくは九州産交バス・特急あそ号・たかちほ号で約3時間/熊本ICから車で約2時間15分/松橋ICから車で約1時間30分

今回のたったひとつは、子供時代の気持ちに戻っていく夏色の絶景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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