小国でありながら勢いがあり、エキサイティングな国であるシンガポール。2018年に公開された映画「クレイジー・リッチ!」のロケ地にもなり、世界中から注目を集めました。そんなシンガポールが、新しいイノベーションを発表し、話題を呼んでいます。それは、外国人観光客がシンガポールを訪れる時に大いに役立ちそうな新機能なのです。一体どんなことなのでしょう?
クレジットカードでそのまま公共交通機関に乗れるように
実はそれは、「クレジットカードでそのまま電車とバスに乗れるシステム」の運用がスタートしたということ。通常外国を旅行する際は、その国独自の交通ICカードを購入したりしますよね。けれど、4月4日にシンガポール陸上交通局(The Land Transport Authority)が開始した「SimplyGo」というシステムがあれば、非接触決済対応のクレジットカードでそのまま公共交通機関に乗れるのです!
自分のクレジットカードをそのまま使うだけなので、煩わしい入金作業も不要という手軽さ。これは、旅行者には非常にありがたいですね(ただし外国発行のカードには海外取引手数料が加算されます)。デビットカードやプリペイドカードでも大丈夫ですが、その場合は銀行口座やカードに事前に残高があることが条件になります。
そして実は、2019年4月の段階で使用できるのは、Mastercardコンタクトレス対応のカードのみ。けれどシンガポール陸上交通局は、2019年後半にはVisaカードのタッチ決済(payWave)にも対応する予定だと発表しています。
Apple PayやGoogle Payにも対応
そして「SimplyGo」は、Apple PayやGoogle Payにも対応しているので、スマートフォンに登録されたカードでも利用可能です(支払いは、登録カードからの引き落とし)。「SimplyGo」のサイトでアカウントを作成するか、「TL SimplyGo」というスマートフォンアプリをダウンロードすれば、利用明細を確認することもできます。プリペイドカードの残高が気になる場合などは、交通費にいくら使ったか把握できるのは助かりますね。
「SimplyGo」利用の際の注意
「自分のクレジットカードがSimplyGoで使えるか分からない」という時は、駅の一般発券機(General Ticketing Machines)で照会できます。仮にお持ちのカードが「SimplyGo」に対応していない場合は、機械のモニターに「Your Card has Problem」と表示されるのだそう。
また、カードを改札でタッチする時はカバンや財布から出して行うことをお勧めします。他の非接触型カードを認識してしまうとエラーになったり、時には2枚のカードからそれぞれ引き落としが発生してしまうこともあるのだそう。それは怖いですね。
ちなみに、カードのクレジット残高が足りない場合は、電車の場合は改札機のモニターに「Card Failed Invalid Card 20」というメッセージが表示されます。同じくバスだと、カードリーダーに「Pay Cash Invalid Bank Card」というメッセージが表示されるのだとか。
こんなに便利なシステムがスターとしたことは、外国人にとってはとてもありがたいですね。使い方に注意して、気楽に観光を楽しみたいものです。
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[FAQ for Mastercard Contactless Cards]
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