今とってもアツい伊東市のイベント【全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉】現地ルポ!

Posted by: 川合夏美

掲載日: Jun 13th, 2019

「全日本まくら投げ大会」。この大会名を聞いて、みなさまは、え??と耳を傾けるに違いありません。静岡県伊東市発祥のまくら投げ競技とは、誰もが知っている「修学旅行の夜のまくら投げ」に厳密なルールを設けたスポーツです。その様子を現地ルポでお伝えします。

まくら投げは、伊東市発祥のスポーツです

「全日本まくら投げ大会」のそもそもの始まりは、伊東温泉で誕生した小さな地域イベント。伊東高校城ヶ崎分校の生徒が考案し、デザセン2010(全国高等学校デザイン選手権大会)で準優勝・市民賞・高校生賞を受賞した「まくら投げのすすめ」が基になっています。

その後協議を重ね第一弾のルールが設計され、2013年2月に第一回大会が開催されました。

現在まで、多くの“まくら戦士”たちの激闘が繰り広げられてきたこの大会。今回取材したのは、特別企画として令和元年5月25日に開催された「全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉」です。大会では、静岡県伊東市小野達也市長が「数年以内に伊東市でまくら投げワールドカップを開催する!」と力強く宣言。

新コンセプト・WEBムービーも発表されました。このメインキャラクターを務める彼女こそ、新体操日本代表の畠山愛理さん。彼女の凛々しくも、キュートな見た目に釘付けになること間違いなしです!

そもそもまくら投げ大会の競技場の基本ルールとは?

●1チーム8人編成。選手5人、サポート3人

●リーダーとなる「大将」、掛け布団でガードする「リベロ」、相手を就寝に追いやる「アタッカー」、自陣にまくらを運び入れる「サポーター」という4つのポジションがある

●試合時間は1セット2分×3セット(2セット先取で勝利)

●ユニフォームは浴衣、フィールドは畳

●時間内により多くの選手にまくらを当てて「就寝」させるか、相手チームの大将を就寝させたチームの勝利

大将はお布団をかぶって寝っ転がった状態で試合スタート。とにかく大将めがけて、まくらを投げます。キャッチしてもアウト。必ず飛んでくるまくらを避けなければならないのが、こちらの競技ルールの注意点です。一発逆転の可能性を秘めた「先生がきたぞ〜コール」を使うと、相手陣地のまくらを回収できたりもします。

時間内に大将が生き残ったチームの勝利。万が一同時に当たった場合は、そのセットは引き分け。制限時間内に勝負がつかない場合には、生き残ってるメンバーが多いチームの勝利。

さらに3セットでは勝負がつかなかった場合には、枕遠投(3セット目の大将による)にて勝敗が決定します。

今回の試合は全16チーム

16ものチームが本気で挑んだこちらの大会。予選A、B、C、Dの4チームに分かれて決勝リーグまで進みます。

地元伊東内で組んだチームもあれば、千葉や関西など遠方から申し込み、この日のために伊東温泉にまでやってきた!なんてチームもちらほら。地元の伊東高校のバスケットボール部チームが今回初参加で、こちらの勝負に挑んでいました。今回は10人で参加し、この勢いで優勝目指してがんばりたい!優勝しかない!と意気込んでいた彼らですが・・・惜しくも決勝トーナメント1回戦で敗退。とっても悔しそうな彼らを見ていて、青春の一部を目の当たりにしたことがうれしく、胸がグッと熱くなりました!

優勝したチームは果たして・・・

そして今大会の優勝チームは・・・「ブランホワイト」。小さなお子様から大人まで仲良く大会に参加していた彼らは、大会を満喫するという意気込みで挑みました。そんなチームの優勝とは、とってもほっこりします。

みんなでつかみとった優勝は、思い出と一緒に大会実績としても刻み込まれるのです!

こんなにアツき戦いが伊東にあるなんて、びっくりした筆者。当日は蒸し暑く、非常に暑かったのですが、力強い参加者たちの熱気にも圧巻されてしまいました。

全日本まくら投げ大会」は、毎年2月に開催されます。来年の挑戦者もまだまだ受付中とのことで、参加のあとは温泉で一汗流すなんてのも良さそうです。

全日本まくら投げ大会in伊東温泉
会場(2019年5月25日開催時)

主催 伊東市・一般社団法人伊東観光協会
PROFILE

川合夏美

Natsumi Kawai ライター

大学在学時より旅を伝えることに興味を持ち、旅行会社に就職。もっと自由に発信したいと考え、ライターを志望し昨年念願叶って旅行ライターに。現在はSNSマーケティング会社で働きながら、自分も旅行に行くことを欠かさず、執筆活動をしている。

大学在学時より旅を伝えることに興味を持ち、旅行会社に就職。もっと自由に発信したいと考え、ライターを志望し昨年念願叶って旅行ライターに。現在はSNSマーケティング会社で働きながら、自分も旅行に行くことを欠かさず、執筆活動をしている。

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