365段の石段がのびる、伊香保温泉のシンボル「石段街」
400年前から温泉地として親しまれてきた、歴史ある「伊香保」。多くの文人たちにも愛されました。こうして石段の前に立ってみると、青い空に向かってまっすぐのびる石段と美しい緑、なによりいい気が流れているような開かれた感じがとても心地いいです。
昭和55年から5年をかけて大改修され、現在の365段になったのは、2010年に石段を新設してから。この石段には「温泉街が1年365日、にぎわうようになってほしい」という繁栄の願いが込められているのだとか。
広場や温泉水が流れる「湯滝」なども設けられ、温泉情緒あふれる散策がさらに楽しめるようになりました。
伊香保関所（伊香保口留番所）
石段を登り始めてすぐ右手にあるのが、幕府の命により設置された伊香保関所。取り調べをする役人が座ったとされる「取り調べ石」や、旅人が調べられるときひれふして手をついたとされる「お辞儀石」などもあります。
ハワイ王国公使別邸
関所の少し先にあるのは、ハワイ王国公使別邸。伊香保の人々が、「アルウィンさんの別荘」と親しみをこめて呼んでいたといいます。最初見たときは正直、「VIPの別荘としては小さすぎない？」と驚いたのですが、ここにあるのは別荘の一部を移築改修したものでした。敷地内には、資料展示施設も併設されています。
しかし、実際訪れて中に入ると、印象は一変。その居心地のよさ、ほっこりするたたずまいに、すっかり魅了されてしまいました。やっぱり日本家屋って素敵。しばらくここに住みたい、と思ったほど（笑）。
アルウィンさんと彼の日本人の奥様も、こうして縁側から輝く緑の風景を楽しんだのでしょうか。
渋川市伊香保町伊香保32
電話 0279-20-3033
開館時間 9:00-16:30
休館日 火曜日(祝日・国民の休日・振替休日を除く)、祝日・国民の休日・振替休日の翌日(土曜日・日曜日を除く)、年末年始（12月28日から1月4日）
2階公開日：公使別邸の2階は、土曜日・日曜日、国民の休日、お盆期間、ハワイアンフェスティバル開催期間中に限定して公開しています。
入館料 無料
石段の湯
石段街に戻ってまた少し登ると、今度は公衆浴場「石段の湯」があります。もちろんこちらは有料ですが、日帰り温泉としても利用できます。伊香保温泉独特の茶褐色の源泉を楽しみましょう。
[石段の湯]
温泉情緒を醸し出す、お土産物屋や食べ歩きグルメ
食べ歩きにぴったりの「石段 玉こんにゃく」は残念ながら準備中。
何だかよくわからないけれど激しく気になる貼り紙。傘は今日は陳列されていませんでした。
つい誘い込まれてしまいそうな路地の奥には、喫茶店や雑貨のお店がありました。
135段目あたりで振り返ったときの景色。見下ろす石段もまた、いいですね。
風鈴や下駄など、和雑貨が可愛い「民芸山白屋」。
昔は何十軒もあった射的場
昔は何十軒という射的場があった石段街。現在その数はもちろん減っていますが、いくつか点在する射的や遊技場などで、その名残を味わうことができますよ。
なつかし横丁
なつかし横丁の店内。演出されたレトロ感だとわかっていながらも、心がワクワクしてしまう。
観光客が景品を置いていったと思われる名物の黄色いアヒルたち。
温泉まんじゅう発祥の店！？
勝月堂の「湯乃花饅頭」
さて、温泉グルメといえば、温泉まんじゅうです。あの茶色い温泉まんじゅうは、実はここ伊香保温泉の「勝月堂」発祥だと言われているって知っていましたか？今も大人気でしばしば行列になる、勝月堂の「湯乃花饅頭」。筆者もいただいてみましたが、並ぶ価値ありのおいしさ！詳しくは、『温泉まんじゅう発祥の店！勝月堂の「湯乃花饅頭」は並んでも食べたいおいしさ【伊香保温泉】』をどうぞ。
パワースポット「伊香保神社」
365段の石段も、そろそろゴールが見えてきました。頂上にあるのは、「伊香保神社」。
365段目のサインを確認し、鳥居をくぐります。
境内はこじんまりとしています。伊香保神社のご祭神は、温泉・医療の神である大己貴命（おおなむちのみこと）・少彦名命（すくなひこなのみこと）。大己貴命は、縁結びの神様としても知られ、子宝にご利益があるとも言われます。そういうわけで、伊香保神社も縁結び＆子宝のパワースポットとされているようです。
日本一まずい！？無料の伊香保飲泉所
伊香保神社からさらに歩いたところにある、無料の伊香保飲泉所も見逃せません。詳しくは、『【伊香保温泉】日本一まずい！？絶景飲泉スポットを現地ルポ』をチェック！
実はライブカメラも！自分たちを見つけると楽しいかも
そして後から知ったのですが、石段街にはライブカメラが設置されています。ライブカメラの映像は、渋川市役所ウェブサイトで確認できますよ。観光中にアクセスして、自分たちの姿を見つけられたら、ちょっと楽しいかも！
夜はライトアップもされる石段街。観光マップは石段街入り口、ロータリー目の前のバス待合所で手に入れましょう。
[All Photos by TABIZINE編集部]
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