グルジア軍道は、ロシアからグルジアを結ぶ主要な道路。今は通商の要として、大型トラックが行き交います。旧ソビエト連邦の一部だったグルジアがジョージアと名前を変えたのが2015年。グルジアがロシア語由来だったともいわれていて、自らの呼び方に戻したということのようです。そのロシア・グルジア友好のモニュメントが絶景なんです。美しい雪の世界に浮かび上がります。
グルジア軍道を北のロシア国境へ
ジョージアは黒海を西に、カスピ海を東に、そして北はコーカサス山脈がロシアと隔てる、コーカサス地方にある、コーカサス3国の一つです(あとの二つは、アゼルバイジャンとアルメニア)。
首都トビリシから、グルジア軍道を北へ向かいます。車を進めていけば、遠くにまるで壁のようにそびえ立つコーカサス山脈が見えてきました。さらにグルジア軍道の峠道からは、谷間にある村越しに雪化粧のコーカサス山脈を眺めることができますが、その傾斜は急で、山脈を真正面から越えるのは難しいことがよくわかります。
グルジア軍道は片側1車線の、日本で言えば一般道といった広さで、雪が積もる山間部では、対面する大型車が道を譲りあわなければならないほど。平坦ではなくカーブも多い道をトビリシから4時間ほど進めば、ロシアとの国境検問所が見えてきました。コーカサス山脈が途切れた狭い隙間の手前に、検問所の小さな建物があります。この先、グルジア軍道はロシアへ走ります。
十字架峠から絶壁に立つモニュメントへ
グルジア軍道の最も高度が高い地点である十字架峠を通り南下して、往きで通り過ぎたロシア・グルジア友好のモニュメントへと戻ります。見えてきました。真っ白な雪原の向こうの円形の建造物です。
近づいていけばかなり大きいことがわかります。円筒の内側のタイルには、ジョージアとロシアの歴史的な関係が描かれているそうです。1986年に、コンクリートと石で建造された友好の証ですが、旧ソビエト連邦が崩壊しジョージアが独立したのは5年後の1991年でした。
さて、このモニュメントが立っているのは垂直の崖の上。崖の下は悪魔の谷と呼ばれているそうです。
それでは、ロシア・グルジア友好のモニュメントの動画をご覧ください。
[All photos and video by Atsushi Ishiguro]
『定番観光地に飽きた人が行く秘境、コーカサス三国ってどんなところ?』も要チェックです!
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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