「PRET(プレット)」は、正式には「Pret A Manger(プレタマンジェ)」というフランス語の名前がついています。短くプレットと呼ぶ人の方が多い印象です。加工食品と人間味のない接客にうんざりした大学時代の友人同士の2人がお店をオープンさせたのが1986年のこと。現在はイギリスを中心に10か国で450以上の店舗を構えます。
PRETにはどんなメニューがある?
PRETのメニューは、すぐに食べることができるものがコンセプトで、棚から好きなものを選ぶシステムです。
サンドウィッチは、BLTやスモークサーモン、フリーレンジの卵を使ったエッグ・マヨなどが並びます。ファラフェル・アボカド・ひよこ豆のラップサンドなど、ヴィーガン向けメニューも多いです。
また、アーティチョークとモッツァレラチーズを使ったバゲット、卵とほうれん草のサラダなど、色々な国の料理のエッセンスが取り入れられています。
フルーツサラダや5種類のベリーが入ったボウル、グラノーラとヨーグルトにはちみつが入ったものなど爽やかなメニューも。
ピーカンスライス、マフィンといった焼き菓子、ナッツやチョコレートなどのスナックはレジカウンター近くに並んでいます。
冷たいドリンクがカラフル。右側にはホットスープの棚が。
さっそくいただきます!
店内のインテリアは、店舗によって少しずつ違います。
こちらは、「トロピカル・バーチャー(Tropical Bircher)」という商品で、ココナッツヨーグルト、タピオカ、マンゴーピュレ、バナナピュレ、パッションフルーツジュースなどが入ったグラノーラ。酸味も甘みもちょうどよくて、かなり美味しいです。
以前、ココナッツ・チキン・カレー・サイド・スープをオーダーしたときにも、味の決まり方が抜群でした。
コーヒーを飲みたいときもPRETはおすすめです。コーヒーを淹れるバリスタは、一定期間以上のキャリアを積まないとつけないポジションとのこと。
イギリスのコーヒーチェーン店のなかで、PRETのカプチーノはレベルが高いです。ミルキーなうまみがありつつ、ほろ苦さが味を引き締めています。
日本人なら気になるのが、トロピカル・グリーンティーでしょうか。グリーンティーに、有機レモングラス、カレンデュラの花に、マンゴーやパイナップルの自然な香料をプラス。三角ティーバッグにお茶の材料がたっぷり入り、タグにはオーガニックティーのロゴが踊ります。ヨーロッパのグリーンティーはあっさりで日本の緑茶とは全く違います。トロピカルな香りがしつつ、さっぱりしたお茶です。
PRETをはじめ、イギリスではプラグがあるカフェが日本より多めなのがうれしいところ。観光の間にガジェットとご自身の充電目的で来店してはいかがでしょうか。
[All photos by Shio Narumi]