ベストシーズンに行きたい!紫陽花が咲き誇る、鎌倉「英勝寺」で神秘的な時間を過ごす

Posted by: kurisencho

掲載日: Jul 4th, 2019

海からの風がパワーを運ぶ鎌倉。降り立った瞬間に違う空気感を感じる鎌倉駅から観光をスタートさせると、都会の喧騒から離れた、お花にあふれたお寺を見つけました。鎌倉駅から徒歩15分ほどの場所にある「英勝寺(えいしょうじ)」は、まるで隠れ家のよう。紫陽花と竹林が迎えてくれた神秘的なお寺の魅力をお届けします。

英勝寺紫陽花

江戸時代からの時を、姿を、そのままに

英勝寺太田道灌筆

江戸城を築城した太田道灌のお屋敷の跡で、鎌倉で唯一の尼寺である『東光山英勝寺』。
太田道灌から数えて4代目の子孫であり、徳川家康の側に仕えたお勝の局(後の英勝院)が、1636年に建立しました。

仏殿、祠堂、唐門、鐘楼、山門が国の重要文化財に指定され、仏像彫刻、石塔、石仏、絵画など300点もの宝物が神奈川県、鎌倉市の重要な文化財として貯蔵されています。これまで火災にあうことなく江戸時代当時そのままに建造物が残るお寺は大変貴重だそうです。

英勝寺袴腰鐘楼

スカートを広げたような「袴腰鐘楼(はかまごししょうろう)」の優美な立ち姿。

三葉葵の紋を見ることができる立派な山門、日光東照宮を思わせる祠堂。

拝観の受付口でいただける拝観のしおりには、徳川家の三葉葵の紋と太田家の桔梗の紋が印字されていました。この2つの紋が並ぶというのは大変珍しいそうで、徳川家との深い縁と格式の高さを感じます。

英勝寺彫刻

山門をくぐると目の前には阿弥陀三尊のいらっしゃる仏殿があります。薄暗い中でも神々しい阿弥陀如来様、観世音菩薩様、勢至菩薩様。小窓を開けて目の前で参拝でき感慨深いものがあります。
仏殿の軒下には十二支の彫刻、扉の下には蝉と、素晴らしい彫刻の数々が残っていました。

一年を通して花と竹林を愛でる

英勝寺灯籠

春から梅、桜、白藤、山吹、つつじ、紫陽花、これからは彼岸花と、お庭にお花が咲き続きます。そのお手入れの行き届いたお庭の様子は〈愛でる〉という言葉がぴったりで、ひとつひとつを大切にしているということが伺えます。

真っ直ぐに、しなやかに、芯強く

英勝寺書院

花のお庭の先へ向かい、階段を昇ると書院と竹林があります。

建立された英勝院様のお名前は、徳川家康軍に勝利をもたらす縁起の良いお名前から「お勝」というお名前となり、出家され「英勝院」と改めたそうです。これから何かを始める人にはきっと強いご縁を結んでくれるような、心強く物事に挑めるような、そんな気がします。

落ち着いた書院と竹林に囲まれて、今一度、自分の心に新たな挑戦を刻んでみてはいかがでしょう。

英勝寺竹林

裏の山の緑と竹林の緑が鮮やかに涼しいその雰囲気は、まるで京都の嵐山。ゆっくり歩いて十分に緑を体に取り込める贅沢さ。

英勝寺竹林と花

花は香って、風は吹き、鳥は歌って、新たな花が芽吹いている。「生き急がないこと、今を丁寧に心がけたいものだね」と、そんなことを静かに教えてくれました。境内の花のような美しさと優しさ、竹林のように真っ直ぐな芯の強さは、女性の、人間の理想像そのもののようで、風と一緒に時がゆっくり過ぎていきました。

[all photos by kurisencho]

「東光山 英勝寺」
住所:〒248-0011神奈川県鎌倉市扇ヶ谷1-16-3
TEL:0467-22-3534
拝観時間:9時~16時
拝観料:大人300円、高校生200円、中学生以下100円
定休日:木曜日
交通:横須賀線・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩15分
駐車場なし(お車でのご参拝はご遠慮ください)

PROFILE

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

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