【乗り継ぎに便利】ソウル・仁川空港、トランジットホテル宿泊記

Posted by: 春奈

掲載日: Jul 6th, 2019

「トランジットホテル」を利用したことがありますか?乗り継ぎ客向けに空港ターミナル内に設けられたこの「トランジットホテル」は、「エアポートホテル」と呼ばれる空港近辺のホテルと異なり、その国に入国しなくても利用することができるのです。とはいえ、本当に便利なのか?今回は、ソウル・仁川空港にある「トランジットホテル」を、実際に調査してきました!

仁川トランジットホテル11

皆さんは、「トランジットホテル」に泊まったことはありますか?

「トランジットホテル」とは、乗り継ぎ客向けに空港ターミナル内に設けられたホテルのこと。「エアポートホテル」と呼ばれる空港近辺のホテルは、入国審査を経なければなりませんが、トランジットホテルなら、その国に入国しなくても利用することができるのです。

東アジアのハブ、ソウル・仁川空港のトランジットホテルとはどのようなものか。実際に宿泊してきました。

仁川空港トランジットホテル

仁川トランジットホテル1

ソウル・仁川空港には、第1ターミナルと第2ターミナル、それぞれにトランジットホテルがあります。

韓国に入国しなくても利用できるトランジットエリアに設けられたホテルで、街なかのホテルと同様、個室にトイレやシャワーが設置されているので、空港のベンチで寝るよりも圧倒的に快適。

空きがあれば飛び込みで利用することもできますし、公式サイトやBooking.com、agoda、Expediaなどのホテル予約サイトからの事前予約も受け付けています。

今回筆者は、福岡からイスタンブールに向かう際、仁川空港で12時間もの乗り継ぎ時間があったため、トランジットホテルを利用しました。日中であれば韓国に入国して街歩きを楽しむところですが、夜間の乗り継ぎだったので、体力の温存が先決です。

トランジットエリアへの行き方

仁川トランジットホテル2

仁川空港第1ターミナルのトランジットホテルは、ターミナルの4階にあります。

仁川トランジットホテル3

トランジットホテルに宿泊する場合、飛行機を降りた後は、入国せず、トランジットエリアに向かわなければなりません。途中までは入国する人と同じなので、「Transfer・乗り継ぎ」の標識に沿って進んで行くと、入国審査ゲートが目に入ります。

仁川トランジットホテル4

当然のことながら、そこで入国審査の列に並んではダメ。入国審査ゲートの向かいにある「Transfer」の看板を目印に、トランジットエリアに進みましょう。

仁川トランジットホテル5

乗り継ぎ客向けのセキュリティチェックを通過すると、搭乗ゲートや免税店などが並ぶ3階へ。そこからエスカレーターで4階のトランジットエリアに向かいます。

筆者の場合、日本からのフライトが仁川空港に到着したのが22時ごろ。トランジットホテルにチェックインしたのが22時20分前で、飛行機到着からわずか20分足らずで入室することができました。

トランジットホテルの料金

仁川トランジットホテル6

仁川空港第1ターミナルのトランジットホテルには、スタンダード、デラックス、スイートの3つの部屋タイプがあり、スタンダードの客室にはツインとダブルがあります。

料金は時間制で、6時間の利用が1名1室66550ウォン、2名1室81070ウォン、12時間利用の場合は、1名1室133100ウォン、2名1室が 162140 ウォン。以後、1時間の延長に 12100ウォンが加算される仕組みとなっています。

ただし、20時以降のチェクインの場合、最低でも12時間分の料金を支払う必要があります。つまり、利用時間にかかわらず、1名1室であれば133100ウォン(約12185円)がかかるということ。街なかであればそれなりのホテルに泊まれる金額なので、若干躊躇してしまうところではあります。

気になるお部屋は?

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夜間の宿泊であれば、最低12000円という仁川空港のトランジットホテル。その料金を考えると、部屋の印象は「う~ん」・・・。ちょっと古めのビジネスホテルという感じなので、街なかであれば、半額程度ではないかと思われます。

とはいえ、空港内にしては狭苦しいわけでもなく、室内は清潔に保たれていてそこそこ快適。寝るだけなら全く問題なしです。窓なしの部屋が多いので、窓付きの部屋を希望する場合は、チェックイン時にリクエストしましょう。

設備とアメニティ

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簡素な部屋ではありますが、最低限必要なものは揃っています。客室内にはテレビと冷蔵庫があり、冷蔵庫内には無料のミネラルウォーターが2本入っています。時間帯によっては水を買うにもすんなりとはいかないことがあるので、これは嬉しいサービス。

仁川トランジットホテル9

バスルームにはタオルはもちろん、石鹸やヘアドライヤーも用意されています。ただし、シャンプーはヘアケアに気を遣う女性なら、使う気にならないようなものしか用意されていないので、持参されることをおすすめします。また、歯磨きセットは有料なので、こちらも持参が賢明。

トランジットホテル宿泊の注意点

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トランジットホテルに泊まる際、重要なのが替えの下着や洗面用具を用意しておくこと。一泊するのに必要なものは預け入れ手荷物の中に入れず、機内持ち込みにしましょう。この際、液体物は100ml以下のケースに入れて、ジッパー付きの透明袋に入れるのを忘れずに。

希望すれば仁川空港で預け入れ荷物をピックアップすることもできるようですが、それでは一度韓国に入国しなければならず、トランジットホテルに宿泊するメリットがなくなってしまいます。

お金で時間とエネルギーを節約

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トランジットホテルに宿泊した翌朝は、フライトの一時間ほど前にチェックアウトを済ませ、次のフライトの搭乗口へと向かいました。トランジットエリアに向かう前にセキュリティチェックも済ませてあるので、宿泊後はゲートに向かうだけでよく、とってもラクチン。

トランジットホテルは、街なかのホテルに比べるとかなり割高であることは否めません。しかし、出入国審査の列に並ぶ手間や、空港の外のホテルに移動する手間がなく、時間とエネルギーを節約できるという意味では、利用価値大。

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「ホテルの部屋を出ると、そこは空港ターミナル」という非日常感もなかなか面白いものですよ。夜間に長時間の乗り継ぎがあったら、一度トランジットホテルを利用してみてはいかがでしょうか。

仁川空港トランジットホテル
https://www.walkerhill.com/transithotel/jp/Index.jsp

[All photos by Haruna]
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PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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