イギリスでは「サンデーロースト」といって、日曜日にローストした肉を食べる習慣があります。パブに行けばこれを旅行者でも楽しむことができます。肉の種類はさまざま。今回はサンデーローストが評判のガストロパブで、ローストビーフを食しました。その様子をレポートします!
ガストロパブ「The Princess of Shoreditch(ザ・プリンセス・オブ・ショーディッチ)」
イギリスのローストビーフって、中まで完全に火が通っているものが主流だって知っていましたか?日本人なら、中がレア感の残るピンクのものでないと、ローストビーフって感じがしないかと思います。
今回訪れたパブは、「当店のビーフはピンクの状態で提供しています」と注意書きがあったので、早速チョイス。サステナビリティを考慮した肉を使い、出荷したファームまで辿ることができるということも書き添えられています。
パブがあるのは、東ロンドンにある流行のスポット、ショーディッチです。名前は「The Princess of Shoreditch(ザ・プリンセス・オブ・ショーディッチ)」。やたら愛らしい名前がついています。
らせん階段を上がった2階がダイニング。壁にかかる絵がおしゃれで、落ち着いたリラックスできる雰囲気です。
日曜日のメインメニューには、チキン、フィッシュ、ポーク、ラム、ナッツ(ベジタリアンメニュー)が並ぶなか、迷わずビーフを選択。アバディーン・アンガス・ビーフの熟成肉(£19.50)とあり、ファームらしき名前が添えられていて、期待が高まります。
スターターにはフィッシュフライをオーダー。給食を思い起こさせる懐かしい味わいです。なお、イギリスのフライは、衣が固めです。
ローストビーフ登場!
ローストビーフがやってきました。
手前のヨークシャープディング(シュー生地のようなもの)が大きすぎて全容が見えないので、お皿を回転させてみました。
ローストのにんじんの下には、ローストのポテト、カリフラワー。ローストビーフの下には、キャベツの塩炒めが。
ローストビーフは、柔らかくてしっとりしています。イギリスの牛肉は、日本のものに比べて野性味を感じさせるのですが、クセが個性のレベルに落ち着いています。
そしてこの厚み!8mmくらいあったような印象です(記憶が盛っているかもしれませんが!)。日本の薄いローストビーフもいいですが、肉を食べている感があって食べていて楽しいです。
グレービーソースがさらっとしすぎかな?と最初は思いましたが、とにかく全体的にすごいボリュームなので途中から、この濃さが正解かもと思いました。野菜類にもよく合います。そしてヨークシャープディングが、グレービーソースを吸ってしなしなしたところを食べるのがまた美味しいのです。
そして、さすがポテト大国なだけあって、ローストポテトが外はカリカリ、中はホクホクに揚げ焼きされていて、またポテト自体の香りもよくて絶品でした。
ローストビーフが供されるとき、マスタードやホースラディッシュなどのソースを持ってきてくれて、好きなものをスプーンで取るしくみになっています。伝統的には羊に合わせることが多いというミントソースを合わせてみました。またこれがアクセントとなって、食が進みます。途中参加でグレービーソースに混ぜ込むと、味に変化が出すことができてよいでしょう。
お店を訪れる際はぜひ事前予約を。オンライン予約ができます。
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Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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