いくらでも食べられる!バスクチーズケーキ発祥の店「La Viña(ラ・ビーニャ)」を現地ルポ

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Jul 17th, 2019

今では、都内でも食べることができるようになったバスクチーズケーキですが、やっぱり発祥と言われる「La Viña(ラ・ビーニャ)」のお味が気になりますよね。今回は、“いくらでも食べられてしまう”と評判のバスクチーズケーキを求めて、スペインを実際に訪れてみました。スフレのようにトロトロで柔らかい、その食感を現地からレポートします!

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ
日本でもその存在が知られつつあるバスクチーズケーキ。このレシピを開発した、スペインにある「ラ・ビーニャ」のチーズケーキは、マドリッドの新聞『ABC』がスペインのベストチーズケーキトップ10に選出したことや、実際食べた人の口コミから一躍有名になりました。いまではサンセバスチャン名物となっています。

ブエリング航空の機内誌でもお店の情報を見ましたし、今年の6月にはウディ・アレンが来店したそうで、世界中から人々が訪れるというのは本当のようです。

ラ・ビーニャを訪問

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキ発祥のラ・ビーニャのお店は、バル街として賑わうサンセバスチャン旧市街の北部にあります。San Vicenteという教会が近くです。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

サンセバスチャンは通年人で賑わうと言いますが、土曜の夜のせいもあってか、お店の前は人がいっぱい。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

店内ももちろん混んでいます。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

奥に進むと、ずらりと並ぶチーズケーキに目を奪われます。噂のチーズケーキはこれか!という感慨が沸き起こります。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

卵がかなり頻繁に厨房に運び込まれていきます。チーズケーキの仕込みのためでしょう。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

見渡すと、みなチーズケーキを手にしています。レストランのコーナーもあるのですが、バルで立ち食いが多いですね。バスクの白ワインであるチャコリやコーヒーとともに楽しんでいます。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

バルは外の席も用意されているものなので、外で食べる人もいます。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

テイクアウトのオーダーもしばしば。1ポーションが5ユーロ。カットしたものがテイクアウト用の容器にどんどん入れられていきます。1ポーションが2切といくつかの情報サイトで見ていましたが、実際はお皿に1切しかないようです。

ちなみにホール買いもできて、8~10人前の1ホールが45ユーロ、ハーフサイズが25ユーロで販売されています。

バスクチーズケーキを実食

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

実はこの日は下見のつもりでした。既にいくつもバルをまわっていて、おなかがいっぱいだったのに、なんだかたべれてしまうような気分に!

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

オーダーすると、「え?1つだけ?」なんていいながら、崩れてしまった分も合わせて2.5~3切分が乗ったお皿を渡されました。美しくないけど、多くて。これを喜んでいいのか、どうか複雑な気分に。

食べてみると、ほんのりあたたかく、昔ながらの硬い焼きプリンの風味。たまご感がしっかり伝わってきます。チーズの香りはあまりしないのですね。そして感触はスフレのようにトロトロ柔らかく。それでいて溶けてしまうような柔らかさでなく、むっちり感もあります。

焦げ目がついたところは、ビターなカラメルソースの味わいでよいアクセントに。甘すぎず、味がしつこくないので、どんどん食べられます。意識を集中して味わって食べるのですが、いくら食べても飽きないのです。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

その間も、つぎつぎ、チーズケーキが運ばれてきて。次々カットされていきます。

無事完食。もしかしたら3切分請求だったりして、なんて思いましたが、チーズケーキ分は5ユーロ。食べすぎだったのに、胃もたれもなく、体に優しいチーズケーキでした。

La Viña(ラ・ビーニャ) バスクチーズケーキ

La Viña(ラ・ビーニャ)
営業時間:火曜日から日曜日 11:00~15:30、19:00~22:45
所在地:la Calle 31 de Agosto de Donostia -San Sebastián
http://lavinarestaurante.com/en/

後日、サンセバスチャンのバスターミナルにあるカフェ「De Nortea Sur」で、バスクチーズケーキをテイクアウトしてみました。そこでは、ベリー系のソースをかけてくれました。それがあってもなくても、かなり美味しかったです。

本家本元に比べたら、たまご感は控えめでしたが、もっと大きくて値段は3.5ユーロでした。もしかしたら街のいたるところで絶品チーズケーキが食べられるのかもしれません。お店が閉店の月曜しかサンセバスチャンに滞在しないといった場合などのために覚えておくとよいかもしれません。

[All photos by Shio Narumi]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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