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スペインワインといえばリオハ!州都ログローニョの名物タパスを現地ルポ

Posted by: 鳴海汐
掲載日: Aug 6th, 2019.

ワインで知られるリオハ州に来たら、やっぱり気になるのはワインが飲めるスポットです。トリップアドバイザーを見ると、州都ログローニョの観光スポット人気ナンバーワンは、バルが集うラウレル通り(Calle Laurel)。ラウレル通りを中心に、ワインと名物タパスを楽しみます!

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ログローニョ リオハ バル タパス
ログローニョのバルは専門性が高く、1品しか置いていないところ、数品メニューにあるけれどイチオシは1品だけといったところが多い印象です。名物タパスを食べて、一杯飲んで、次のお店にいく、バル巡りがより推奨される土地と言えましょう。リオハ出身の友人から、「ログローニョはマッシュルームが名物で、マッシュルームの串焼きを食べるべし」と言われていたので、最優先だったのはこちらです。


マッシュルームの串焼き

ログローニョ リオハ バル タパス
こちらのお店は、マッシュルームの串焼きだけを扱う専門店です。せっかくなので、焼く様子を観察してみました。

マッシュルームは最初から串刺しになっておらず、まずはそれぞれ焼いていきます。マッシュルームの傘を下向きにして鉄板に置き、何度もオイルをかけて火を入れていきます。途中、鉄板の温度にムラがあるので、端のものを中央に移動させたりしながら、傘を上向きにして、また何度もオイルをかけながら焼いていきます。火が通ったらガーリックオイル(画像)をかけて、塩をふります。

ログローニョ リオハ バル タパス
エビを刺した串にマッシュルームを3つ刺していきます。ガーリックオイルを仕上げにかけるのもしばしば。職人技ですね。日本の焼き鳥屋やモツ焼き屋のような雰囲気です。そしてこのマッシュルームの串焼きが1本€1.2!安いです。

ログローニョ リオハ バル タパス
メニューは1品なのに、ワインの産地だけあってワインのメニューはずらり。看板にある「Crianzas(クリアンサス)」は、赤ワインの場合6か月以上オーク樽で熟成し出荷前に2年寝かせたもの。「Jovenes(ホベネス)」は熟成させない若いワインです。そして「Claretes(クラレテス)」がロゼで、「Blancos(ブランコス)」が白ワイン。ワインも安いです。

ログローニョ リオハ バル タパス
マッシュルームはこれでもかとオイルをかけていたのに、後味あっさり。がんがんガーリックの味はするんですが、不思議です。2本いただきました。軽めのリオハワインとよい相性でした。

バル・ソリアーノ(Bar Soriano)
住所:Travesía de Laurel, 2, 26001 Logroño, La Rioja
電話番号:+34 941 22 88 07
営業時間:【月、火、木、金】11:45〜15:00、19:00〜23:45、【土】11:00〜15:00、18:00〜23:00、【日】11:00〜22:00
Facebook:https://www.facebook.com/pages/category/Bar/Bar-Soriano-184125724937988/

イベリコ豚の串焼き

ログローニョ リオハ バル タパス
ラウレル通りの他にもバル通りがあります。サン・フアン通り(Calle San Juan)という、もう少し小規模で地元感の強い通りです。

ログローニョ リオハ バル タパス
腸詰が名物のようですが、イベリコ豚の串焼きも写真付きで紹介されていました。

ログローニョ リオハ バル タパス
ショーケースの中に串刺しにした生のイベリコ豚が入っていて、オーダーが入ると焼き始めるシステム。

ログローニョ リオハ バル タパス

ログローニョ リオハ バル タパス
バルの入り口は解放されていて、出入りしやすくなっています。せっかくなので、通りに出したテーブルでモスト(€0.9)を飲みながら待ちます。このモストは、ワインづくりのために搾ったぶどうジュースです。ワイン用の品種のぶどうのせいか、今まで飲んだことのない味がします。ぶどうとりんごの中間のような感じです。ワイングラスで出してもらえるので、ノンアルコールでも楽し気な気分です。

ログローニョ リオハ バル タパス
イベリコ豚の串焼き(€2.5)が届きました。バルサミコ酢と紫の塩でおしゃれに仕上がっています。外はカリカリ、中はジューシーで柔らかく、癖が無くてピュアな味わい。塩胡椒が効いていました。

「Bar Aquí me quedo」というお店だったのですが、なんと筆者が訪れた7月上旬からひと月もせずに閉業したようです。どこの国もお店は入れ替わるのですね・・・。

こちらのお店でなくとも、イベリコ豚の串焼きをみつけたら是非お試しを。

揚げジャガイモのソースがけ

ログローニョ リオハ バル タパス
こちらは再びラウレル通りのお店、その名も「ラウレル食堂」です。

ログローニョ リオハ バル タパス
お店の名物は、スペイン各地で人気の揚げジャガイモのソースがけ「パタタス・ブラヴァス(Patatas Bravas、€3.5)」。1959年に完成のレシピを守り続けています。

ログローニョ リオハ バル タパス
このジャガイモのメニューとモストを頼んだだけなのに、パンがたっぷり出てきました。炭水化物祭です。

ログローニョ リオハ バル タパス
ソースが溢れんばかりにというか、溢れています!パタタス・ブラヴァスのジャガイモは一般的には素揚げのようですが、外がカリカリというほどではなく、もしかしてオーブン焼きかと疑問に思いました。店員さんに尋ねたところ、笑顔で言われたのが「シークレット」。

ホワイトソースと辛みのついたトマトソース?と再度質問してみましたが、これも再び「シークレット」とのこと。

一般的には、アリオリソースと辛いパプリカなどを加えたトマトソースのようです。今こちらのバルのホームページを見てみましたが、そこにも「レシピはシークレット」とありました(笑)食べ始めるとノンストップです。ハーフサイズ(€2)ではもったいない。

ログローニョ リオハ バル タパス
アーティチョークのハムの組み合わせも魅力的でしたが、やはり、このお店では、パタタス・ブラヴァスを頼んで、作り方を質問してみるのがよい過ごし方かと思います。ちなみに営業時間がどのサイトにも見当たらず。これもシークレットなのかもしれません。

ラ・タベルナ・デル・ラウレル(La Taberna del Laurel)
所在地:Calle del Laurel, 7, 26001 Logroño, La Rioja
電話番号:+34 941 22 01 43
HP:https://la-taberna-del-laurel.negocio.site/

パプリカのクリームコロッケ

ログローニョ リオハ バル タパス
サン・セバスチャンあたりには基本の日本語を操るスタッフが多いですが、ここには本格的に日本語を勉強した経験のあるスタッフがいます。

ログローニョ リオハ バル タパス
こちらもラウレル通りにあるお店で、店内は地元民らしき人々で大賑わい。

ログローニョ リオハ バル タパス

ログローニョ リオハ バル タパス
おすすめされたのが、パプリカ(英語でペッパー)の入ったクリームコロッケです。

ログローニョ リオハ バル タパス
中には、細かく刻まれたハムが入っています。スペインのハムは加熱してもおいしいのかと。パプリカもこんなにおいしい調理法があるのかと感激。マッシュルームも入っているということでした。パンもカリカリです。

ログローニョ リオハ バル タパス
そして、「リオハのワイン、古い方と新しい方どっちがいい?」と訊かれ、古い方を選んだら、出てきた「フィネア・ヴァルデギネア・クリアンサ 2016(Finea Valdeguinea Crianza 2016)」が濃厚で癖がなく、理想の味で美味しすぎました。日本で飲んだら1杯いくらだろうというお味です。それを伝えると、「でしょー!」とのこと。合計€4.5で、いい気分でお店を出ました。

ラ・フォンターナ(La Fontana)
所在地:Calle Bretón de los Herreros, 34, 26001 Logroño, La Rioja
電話番号:+34 941 22 30 92
営業時間:12:00~16:00、19:00~24:00
Facebook:https://www.facebook.com/lafontana.laurel.3/

スペインのバルは、注文が入ると客の目の前でレンジに入れて温められることがあります。ちょっとびっくり&がっかりしますが、慣れましょう。またログローニョは現金が中心なので、現金を用意してバルに行きましょう。

(参考)
GUKI CELLARS JAPAN K.K.
http://www.gukicellars.jp/jp/wine-knowledge/wine-classifications/spanish-wines-classification/c-23-16.html

[All photos by Shio Narumi]

鳴海汐

Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。


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