【夏の名残を惜しむ京都 第1回】京町家でいただくクラフトビール|たったひとつを叶える旅<64>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Aug 7th, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回のたったひとつは、築約100年の京町家をリノベーションしたブルワリー「スプリングバレーブルワリー京都」。京都景観賞 市長賞」を受賞した趣のある店では、34のビールタップが私たちを待っています。暑い日が続きますが、テラス席で涼みながら、美味しいビールを味わうのはいかがでしょうか。

スプリングバレーブルワリー京都 クラフトビール

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

夏の名残を惜しむ 京都の旅

8月はまだ暑いけれど、風の中に小さな秋を感じませんか。
少しずつ日暮れが早くなり、日が短くなっていきます。

あんなに夏を待っていたのに、夏は駆け足で通り過ぎようとしています。
まだ、行って欲しくない。
今年の夏にやりたいことがいっぱいある。
夏が私たちを追い越し、後ろ姿を見せないうちに、夏を捕まえなければ。
夏の名残が似合う、京都の町で。

築100年の京町家のブリュワリー

スプリングバレーブルワリー京都

築約100年の京町家をリノベーションしたブルワリー「スプリングバレーブルワリー京都」。「京都景観賞 市長賞」を受賞した趣のある店の暖簾をくぐると、34のビールタップが私たちを待っています。

明治後期~大正時代に栄えた建築様式の京町家とクラフトビールの組み合わせが、新鮮に感じます。キリンビールが母体の「スプリングバレーブルワリー京都」では、どんなビールを飲ませてくれるのか見てみましょう。

京都スタイルのクラフトビールが新鮮

スプリングバレーブルワリー京都 クラフトビール

定番の「SVBコアシリーズ」。
写真左から、

華やかな香りに濃厚な味わい、しっかりした苦味のフラッグシップビール「496」、
スプリングバレーブルワリーの創設者の名を冠した自信のピルスナー「Copeland
カフェラテのような柔らかいロースト香の広がる黒ビール「Afterdark
白ワイン、ソーヴィニヨンブランを思わせるフルーティーな香りの「on the cloud」、
和素材の柚子と山椒を使ったホワイトビール「Daydream
ロゼのスパークリングワイン感覚で味わい、綺麗色を楽しむ「Jazzberry

上記の定番ビール100mlずつ+合わせたおつまみの「ペアリングセット」(2,300円 2019年7月現在)は京都店のオリジナルで、最も人気があるメニュー。おつまみは、肉味噌マカロン、出汁オリーブ、よもぎ麩(半兵衛麩)のカプレーゼ、うり奈良漬(西利)とブリーチーズなど、京都テイスト。

ビールは定番の他に、すだちやかぼす、ほうじ茶などを使った季節限定ビールも現れるので、目が離せませんよ。

ランチメニューの京都バーガー

スプリングバレーブルワリー京都 京都バーガー

椎茸や大葉が挟まれ、味噌が入ったBBQソースの「京都バーガー」(1,000円 2019年7月現在)は、ランチメニューでいただくことが出来ます。ランチ時には、定番ビール6種類の「ビアフライト」(1,000円 2019年7月現在)がお手頃にオーダーできるので、当然昼ビールいきましょう。

京都の食材と和風クラフトビールの出会い

スプリングバレーブルワリー京都 京都の素材を使った料理

錦市場にほど近い「スプリングバレーブルワリー京都」では、京都の食材を揃えてビールに合う料理が充実。「京野菜のもろみバーニャカウダ」「生湯葉と自家製セミドライトマトのカプレーゼ」「丹波地鶏の手羽先 黒七味焼き」「釜揚げしらす・九条ねぎ・焦がしバター醤油のピッツァ」「ほうじ茶で炊き上げた海南鶏飯(カオマンガイ)」など、気になるメニューが揃っています。簡単なおつまみが多いブルワリーの中で、京都の美味しいものをいっぱい食べさせてくれるのは嬉しいですね。ビールがどんどんすすみそうです。

テラス席で、行く夏を捕まえる

スプリングバレーブルワリー京都 テラス席

涼しい店内も良いけれど、夏ならテラス席でビールとお料理をいただきたいもの。

今回のたったひとつは、築100年の町家でクラフトビールを楽しむ「スプリングバレーブルワリー京都」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
京都ならではのクラフトビールと、独自の「和クラフト料理」を堪能。[スプリングバレーブルワリー京都/京都府京都市]

スプリングバレーブルワリー京都
住所:京都府京都市中京区富小路通錦小路上る高宮町587-2 
電話:075-231-4960
営業時間:11:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30)
※日曜もしくは日曜を含む連休最終日:11:00~22:00
休日:年末年始
Website:https://www.springvalleybrewery.jp/pub/kyoto/

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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