奥入瀬渓流
日本の本州最北端に位置する青森県は、世界自然遺産登録の「白神山地」や全国にも名高い「奥入瀬渓流」など、大自然の素晴らしい絶景に恵まれています。「青森」の名のごとく多くの山々を抱いており、山の雪解け水は湖や川そして渓流を生み出します。水源は樹木を植物を育て、豊かな自然へ繋がっていくのですね。今回は、美しい水と森を抱いた青森の絶景をご紹介いたします。
私たちを森林浴に招く 奥入瀬渓流
特別名勝・天然記念物として国の指定を受ける「奥入瀬渓流」は、十和田湖畔・子ノ口から焼山まで14.5km続く流れ。渓流沿いには車道と遊歩道が整備されており、散策しやすいことも魅力。誰にでも開かれた森は、滝や清流を成し、私たちを森林浴で癒してくれます。
住所:〒034-0301 青森県十和田市大字奥瀬
Website:http://towadako.or.jp/towadako-oirase/
奥入瀬渓流散策マップ:
http://towadako.or.jp/wp-content/themes/towadako/pdf/map/map_oirase.pdf
奥入瀬渓流の母なる湖 十和田湖
奥入瀬渓流の母なる湖でもある、約20万年前の火山活動により形成されたカルデラ湖「十和田湖」。日本の湖で第3位の最大水深326.8mの水は、昭和初期には透明度が20mあったといわれています。現在は透明度12m(平成27・28年度の2年連続)のエメラルドグリーンの水を湛え、カヌーやボートでは湖水の美しさを間近で実感できます。
十和田湖には、私たちが気になるパワースポットがありますよ。詳しくは下記をご覧ください。
アラサー女子が行く!青森・十和田開運の旅(実話)
http://towadako.or.jp/wp-content/themes/towadako/images/page/pdf/comic-jinj.pdf
約8,000年前に形成された太古の森 白神山地
写真提供:公益社団法人青森県観光連盟
1993年日本初のユネスコ世界遺産に登録された白神山地は、東アジアで最大の原生的なブナ林が約13万ha広がる山域。広大なブナ林の生態系が形成されたのは、最後の氷河期後の約8,000年前と言われます。手つかずの自然の中にはクマゲラ(キツツキの種類)などの鳥類、ニホンカモシカ、ツキノワグマなど貴重な動植物が生息。核心地域は登山道も整備されず、できるだけ人が入らないように保護されています。
温泉も立ち寄りたい 薬研渓流
写真提供:公益社団法人青森県観光連盟
恐山のさらに奥にある「薬研渓流」は、薬研温泉もある秘境。1周すると約6Km、2時間ほどの整備された遊歩道があるので、川のせせらぎを聞きながら静かな森の中を歩きましょう。紅葉時期は青森特産ヒバとブナ系のコントラストが美しく、奥入瀬渓流のように混み合わないので、ゆっくり楽しめます。源泉から引かれてくる、無色透明完全掛け流しの「元祖かっぱの湯」は、無料で利用できる露天風呂でおすすめ。
元祖かっぱの湯
http://simokita.org/onsen/kappa/
水鏡に映るシンメトリーの美しさ 蔦沼
八甲田山の麓にある十和田八幡平国立公園にある蔦沼は、「蔦七沼」と呼ばれる7つの沼(蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼、赤沼)の1つ。静かな森が水鏡に姿を映し、シンメトリーの美しさ。燃え上がるような紅葉は、JR東日本のポスターにもなりました。ブナの原生林の中に佇んでいると、森が話しかけてくるようです。
いずれも心が洗われる、素晴らしい青森県の絶景。実際の美しさを確かめに、出かけてみたいものです。