(C)久能山東照宮
静岡県にある、「久能山東照宮」。日本平ロープウェイで山を登ると、久能山東照宮があります。徳川家康公の遺言により埋葬され、元和3年(1617年)に創建された、日本で最初に作られたと言われている東照宮です。美しい装飾にも目を奪われる、久能山東照宮を現地ルポ。
久能山東照宮へ行くには
久能山東照宮へは、ロープウェイで久能山に登る方法のほかにも、久能山の山下から1,159段の表参道を登る方法があります。筆者はロープウェイで向かいました。ロープウェイには、徳川家の家紋が塗装されています。
(C)日本平ロープウェイ
ロープウェイを降り、100段の階段を登り楼門(ろうもん)をくぐって、御社殿に向かいます。楼門は重要文化財に指定されている2階建ての門。朱塗りの大きな門が印象的です。中央に平和の象徴とされる蟇股(かえるまた)に獏(ばく)の彫刻があります。
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華やかで美しい彫刻が印象的な唐門
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御社殿の拝殿の正面には、楼門と同じく重要文化財の唐門があります。久能山東照宮の見どころの一つでもある、華やかで美しい彫刻を是非見てください。羽目板に唐獅子牡丹、黒松に鳥の透彫があり、朱塗りに青い鳥の彫刻が良く映えます。
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最古の東照宮建築が見られる、国宝御社殿
御社殿は徳川家康公をおまつりする「本殿」と、参拝をするための「拝殿」を「石の間」で連結させたつくりになっています。これは「権現造(ごんげんづくり)」と呼ばれる様式で、全国に創られた東照宮の原型になったとも言われています。
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江戸時代を通じて権現造社殿が普及するきっかけとなった、最古の東照宮として平成22年には国宝に指定されました。
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拝殿前より参拝するのが通常ではありますが、今回は拝殿内も特別に写真を撮らせていただきました。神前での厳粛な雰囲気を感じるとともに、内部の色鮮やかな美しい装飾に目を奪われます。
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天女の絵が描かれていますが、元和3年(1617)に建立されて以降なので年季を感じます。久能山東照宮の塗り替えは50年に1度行われているそうですが、絵はほぼそのままの状態を維持しているのだとか。江戸時代の絵師の技術を残したいという想いからだそうです。
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徳川家康公は創建された当初から祀られていますが、豊臣秀吉公と織田信長公は明治時代に入ってから祀られるようになりました。この3名が一緒に祀られているのは、ここ久能山東照宮だけなのです。
荘厳な雰囲気に包まれる神廟
御社殿の奥、廟門と廟所参道(ともに重要文化財)を進むと、徳川家康公のご遺体が埋葬されている神廟(しんびょう)があります。
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こちらの神廟は家康公の遺言により西向きに建てられています。西の方向には、家康公の生まれ故郷である岡崎や、かつて都であった京都があり、亡くなってもなおにらみをきかせている。また、東に背を向けることで江戸を守っているのではないかとも言われているそうですよ。
家康公のオーラと言わんばかりの、荘厳な雰囲気に包まれた神廟がある久能山東照宮は、まさにパワースポットといえるでしょう。家康公にあやかり、健康や必勝祈願のご利益を受けてみてはいかがでしょうか。
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〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390
TEL.054-237-2438(久能山東照宮社務所)
HP:https://www.toshogu.or.jp/
拝観料はこちらをご覧ください
【ロープウェイでの行き方】
東名静岡・清水インターより日本平山頂(約40分)⇒ 山頂より日本平ロープウェイ(5分)。
※ 日本平山頂には無料駐車場があります(200台)。
【久能山下から徒歩の行き方】
JR静岡駅より、しずてつジャストライン石田街道線にて終点「東大谷」下車(約40分)。 東大谷バス停で「久能山下行き」のバスに乗り換え、終点「久能山下」で下車(約15分)。山下からは石段が1,159段続きます(約20分)。