旅の目的は「たったひとつ」で良い
旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。
私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。
珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。
夏の名残を惜しむ 京都の旅
8月はまだ暑いけれど、風の中に小さな秋を感じませんか。
少しずつ日暮れが早くなり、日が短くなっていきます。
あんなに夏を待っていたのに、夏は駆け足で通り過ぎようとしています。
まだ、行って欲しくない。
今年の夏にやりたいことがいっぱいある。
夏が私たちを追い越し、後ろ姿を見せないうちに、夏を捕まえなければ。
夏の名残が似合う、京都の町で。
モダンにアレンジされた町家の宿
立秋が過ぎて、秋が近づいてくると、人の温もりが恋しくなってきますね。旅先で宿を探すなら、カチンとした近代的設備の無機質なホテルでなく、住まうように寛げる空間を求めたくなります。
「四季十楽」は、築100年近い歴史を持つ町家に、10人のアーティストが加わって、伝統の町家をモダンに過ごしやすくアレンジした宿。宿のおもてなし「十の楽(十のおもてなしプログラム)」を、「四季十楽」という宿の名に込めています。どんなおもてなしが、私たちを待っているのでしょうか。
ウェルカムスイーツのおもてなし
宿のチェックイン時には、芦屋の紅茶店「uf-fu」の紅茶と、完全予約制の「菓子屋ここのつ」の最中でもてなしてくれます。最中は「柿とバターの最中」「黒豆の最中」「 桜白餡バタもなか 」「ゴマたっぷりの餡子の最中」など季節によって異なるので楽しみ。「菓子屋ここのつ」のお菓子は完全予約制ゆえ、なかなか口に出来ないものなので、貴重性が高いですね。
グリーンのおもてなし
古い町家をモダンにしている、お風呂や窓から見える庭の古代植物は「そら植物園」の西畠氏の手によるもの。自然光の中で見るグリーンは、心を落ち着かせ、安心感を与えます。
サロンのおもてなし
建築家・田根氏の手による印象的な赤いサロン。到着時のウェルカムスイーツをいただく場所であり、朝食もこのサロンでいただきます。バータイムには、自然派ワインのヴァンナチュールや京都産のジンを使ったお酒が楽しめますよ。
朝食のおもてなし
お楽しみの朝食は、フードコーディネーター冷水氏考案のメニュー。京野菜など地元の素材を使用した、身体に優しい朝食。季節によって内容は異なり、旬の美味が味わえます。パンのレベルが高い京都で、「吉田パン工房」のパンも気になるポイント。
・季節野菜のポタージュ
・きのこのオムレツ
・紅芯大根のマリネ
・季節野菜のグリル
・キヌアとハーブのサラダ
・無添加ハム職人・山内啓輔さんのハム
・吉田パン工房のパン
・季節のジャム
・善積農園のりんごジュース
・Uf-fuのダージリンティー(セカンドフラッシュ)
or
・サーカスコーヒー 四季十楽オリジナルブレンド
季節の朝食メニューから抜粋
リノベーションした十軒長屋の町家の宿
モダンすぎる宿は馴染まず落ち着かないものですが、「四季十楽」は十軒長屋の庶民的さがホッとします。十軒はそれぞれが独立した建物となっており、「1棟貸し」の形式。一号から十号まで名付けられた客室から好みの部屋を選ぶのもワクワク。宿泊費用は1室(1棟)の価格で、部屋の大きさにより2名から4名まで利用可能。一人利用よりも、仲良しの友人や恋人・家族と出かけるとお得になります。伝統的な町家に興味を持ち、一方で快適な機能を求める海外旅行客にも好評。
今回のたったひとつは、アーティストのおもてなしがつまった町家の宿「四季十楽」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。
ONESTORY(ワンストーリー)
十人の才人の心と技が創り出す、十のおもてなしを提供。[四季十楽/京都府京都市]
四季十楽
住所:京都市上京区油小路通下立売上ル近衛町 165
電話:075-417-0210
部屋数:10 棟(全棟2階建)
Website: http://shikijuraku.com