はじまりは、地元の洋菓子屋さんから

1977年に天草で誕生した「ボングー」。創業から40年経つ「ボングー」には、パン、ケーキ、バームクーヘン、ロールケーキなどスイーツが種類豊富にそろいます。キラキラと輝く商品群は、見ているだけでもメルヘンの世界へと連れていってくれます。「ボングー」の初代、2代目の想いを受け継ぎ、３代目がこれからのピース(PIECE)を作っていくとの志をもってスタートしたのが「ベーカリーキッチン３ピース」。

地元の小学校などにも販売していた、このボングーの「パン」が独立し、2019年7月「ベーカリーキッチン３ピース」が同じ敷地にオープンしていましたので、早速行ってみました！

天草の空に浮かぶ雲のような生食パン

おすすめは、1番自慢の生食パン「CLOUD（クラウド）(500円・税抜)」。ボングーの誇る洋菓子の製法・素材とパンの製造・素材のコラボによって生まれたその名の通りCLOUD(雲)。高級生食パンの「生」は「そのまま食べる」ではなく、生キャラメル・生チョコのように「口どけの良い、とろけるような」の方。バターの旨み、ほんのり甘く、ふわふわと。それは天草の海に浮かぶ雲のよう・・・。

おすすめの頂き方は、耳までおいしい！ちぎってそのまま！ちなみに焼き上がり目安は12時頃で、保存方法は、カットしたらジップロックに入れて冷凍庫へ、冷蔵庫で自然解凍、と教えていただきました。

その他、パティシエと作ったクリームパン、博多明太子フランス、カメロンパンなど、キュートな見た目で、こだわりもあるのに100円台というお手頃価格。いくつでも食べたくなりますね！

ショーケースにはサラダ、バーガー、棚には100%フルーツジャム、手描きのポップ、「こちらもどうぞ」とスタッフさんが手渡してくれたのは、丁寧なイラストでパンを紹介をした3piece便り。どれもこれも、ささやかな暖かさが嬉しい。

空を眺めてカフェでひと呼吸

コーヒー、タピオカドリンク、オレンジなとドリンク類(280円～・税抜)もあり、すぐそばのイートインには、４テーブル、テラスにも１テーブル。ウッディが心地よく、ドリンクとパンをおともに、大きな窓から空を眺めてピクニック気分。

環境に優しいドリンクカップで自然を想いやり。

長く天草の人たちを魅了している「ボングー」には、「自慢のパン・お菓子を早朝から働いて製造・販売するスタッフに恵まれ、今日まで歩いてきました」という感謝の心と、「お客様の笑顔を見られることが１番の励み」という原点の想い。これらを引き継ぐのが「ベーカリーキッチン３ピース」。

同じ敷地に並んでお店はあるので、パンとお菓子に立ち寄って、ふわふわスイートな天草・本渡の旅にしてみてはいかがでしょう。

[all photos by kurisencho]

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kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。