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ミラノの人は1日4回着替える?各国ジャーナリストと旅して驚いたカルチャーショック

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Sep 28th, 2019.

先日、マレーシア政府観光局の招待で、マレーシアの東岸を1週間ほど、各国のメディア関係者と旅(ファムトリップ)してきました。寝食を共にしながら彼ら・彼女らの行動を観察していると、ちょっと驚きの生活習慣がたくさん出てきます。そんなカルチャーショックを今回はまとめてみました。

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寝食を共にして分かった外国人ジャーナリストのお国柄とは?

Photo by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

(C) Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)


先日、マレーシア政府観光局の招待で、マレーシアの東岸を1週間ほど旅してきました。旅の途中では離島に渡ってジャングルを散策したり、ウミガメと泳いだり、さまざまなアクティビティを体験しながら取材をしてきました。

その間、イタリア、中国、台湾、ベトナム、地元マレーシアから参加したメディア関係者と寝食を共にして、大いに交友を深める機会も得られました。ただ、彼ら・彼女らの行動をそばで観察していると、驚きの生活習慣が見えてきます。

そこで今回は、日本人の筆者が世界各国のジャーナリストと寝泊まりして驚いた、異国の生活習慣を紹介したいと思います。

イタリア人は1日に4回も着替える?

Photo by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

(C)Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

最初はイタリア人の生活習慣から。イタリアと言えばデザインの国。フェラーリやアルファロメオなどのイタリア車はいかにも官能的ですし、フェデリコ・フェリーニの映画も独特の映像美が感じられます。芸術の世界でも、イタリア人の美的感覚は突出していますよね。

もちろん日ごろの装いに対する意識も高く、ファッションの本場ミラノの近郊(ペルガモ)と、イタリア中部から来たジャーナリストたちの着道楽ぶりには、頭の下がる思いでした。

最初の驚きは、着替えの回数の多さ。マレーシアが暑く衣類を頻繁に交換する必要があったせいも関係しているとは思います。それでも取材の合間に部屋に戻るたび、イタリア人たちのファッションは目まぐるしく変わっていきました。しかもTPOに応じて、ファッションアイテムを適材適所にチョイスしているから素敵です。その上、

「黄色と紫は誰でもおしゃれに見えるマジックカラーなの」

と、1人のイタリア人が言っていた通り、日常的に明るい色を取り入れ、モノトーンに落ち着きがちなアジア人と、一線を画するあか抜けた印象を演出していました。

帽子やサングラスなどの小物アイテムは何種類も持ち込み、ファッションに合わせて上手に切り替えています。巨大なサイズのスーツケースには何が入っているのかと聞くと、笑顔で「衣類」という答えが返ってきました。

「ミラノの人は、誰もがドレスアップに夢中なの」

と、服飾の分野で修士号まで持つイタリア人ジャーナリストの1人が語ります。その人の口から聞くと、何の分野にでも「本場」があるのだなと痛感させられました。

中国人は緑茶の茶葉(リーフ)を旅先にまで持ち込んでいる?

※写真はイメージです。Photo by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

※写真はイメージです。 (C)Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

次は同行した2人の中国人の生活習慣について。中国人の写真家とフォトジャーナリストの2人は、マイボトルで常に何かを飲んでいたので、気になって何を飲んでいるのかと聞いてみました。すると「緑茶」という答えが返ってきます。

最初はティーバッグか何かを使っているのかと思ったら、なんと旅先に今シーズンの新茶の茶葉(リーフ)を大量に持ち込んでいると判明します。

しかも、夜は部屋の中で画像を整理しながら、飲茶を楽しんでいるとの話でした。緑茶がポピュラーな日本でも、さすがに国外の旅先にまでリーフの茶葉を持ち込んで、ホテルで楽しんでいる人は少数派ですよね?

うそか本当か「裏」はあえてとっていませんが、中国人が旅先に茶葉を持ち歩くなど当たり前で、ほとんどの人が旅行先で緑茶を口にしているのだとか。こちらにも「本場」の文化的な底の深さを感じて、びっくりしてしまいました。

ベトナム人は仕事の日も昼食の後に欠かさず昼寝をする?

※写真はイメージです。Photo by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

※写真はイメージです。 (C)Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

次はベトナム人の生活習慣について。今回の取材旅行では3人のベトナム人と寝食を共にしました。著名なYouTuberから雑誌社のジャーナリストまで精鋭がそろっていましたが、皆さん、昼食後にちょっとした空き時間があると、昼寝のために早々に食卓を離れ、部屋に戻っていました。中には昼寝が気持ち良すぎたのか、昼過ぎの取材プログラムに遅刻してくる方も……。

もちろん、ベトナム人メンバーは常に親切で、礼儀正しく、時間にもきちんとしていたため、例外的なアクシデントとして皆で笑って終わりましたが、昼寝が習慣化しているベトナム人は、少なくないみたいですね。

ちなみにベトナム在住の知人に聞いてみると、ベトナムでは昼寝が一般的な文化として認められているそう。平日の仕事の日でも、お昼ご飯の後にちょっとした昼寝を取る人は、珍しくないみたいです。昼寝はリフレッシュに素晴らしい効果があります。日本人も大いに学びたい生活習慣ですね。

マレーシア人はビュッフェでいつも山盛りのフルーツを食べている?

Photo by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

(C)Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

この点に関しては、個人差がとても大きいとは思います。ですが今回取材に同行したマレーシア人は、政府観光局の人も地元経済誌のジャーナリストも、ビュッフェスタイルの食事の場面で、毎回山盛りのフルーツを皿に取ってきては、平気な顔で平らげていました。ベトナムチームも一緒で、

「そんなに食べるの?」

と、思わず笑ってしまうくらい毎回、ドラゴンアイだとかマンゴスチンだとかパイナップルだとかスネークスキンフルーツだとかを山ほど食べていました。

取材で訪れたマーケットでも、マレーシア政府観光局の人は、袋一杯のフルーツを買い込んで、友達にプレゼントすると言ってずっと手に提げていました。

聞けば、マレーシアなど東南アジアの国々ではフルーツの生産が盛んで、値段が安い上に、水分補給にもフルーツが役立つため、自然と国民は量を口にするようになっていくのだとか。フルーツで日常的に水分補給とビタミン、ミネラルの補給をするなんて、すごくぜいたくな話ですね。

Photo by Mohamad Daud

(C)Marhafizman Mohamad Daud

以上に挙げた特徴は、もちろん一般性には乏しいはずです。ファッションに疎いイタリア人も居るでしょうし、緑茶を飲まない中国人、昼寝をしないベトナム人、フルーツを食べないマレーシア人も居るはずです。

ただ、少ないサンプルながら「お国柄がすごく出ているな」と思ったポイントをピックアップしてみました。身の回りに該当する国の友達や知人が居たら、あるいは該当する国に旅行で出かけたら、紹介した生活習慣が本当に当てはまるか、ぜひともチェックしてみてくださいね。

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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