「カリーヴルスト」とは?
「Currywurst(カリーヴルスト)」は諸説ありますが、ベルリン生まれのB級グルメです(ハンブルク生まれという話もあります)。太めのソーセージをこんがり焼いて(揚げ焼きにするお店が多い)、食べやすくスライスしたものに、トマト味のソースとカレー風味のスパイシーなパウダーをかけていただきます。
お店によってソーセージやトマトソース、パウダーの味はオリジナルで作っていることも多く、ベルリンに暮らす人たちの間では「自分のお気に入りのお店」を持っている人も。シンプルなんだけどとにかくおいしい!一度ハマると抜けられない味なのです。
お店で出しているソーセージには「皮あり(mit Darm)」と「皮なし(ohne Darm)」があり、だいたい2ユーロ〜4.5ユーロくらいで食べられます。ここはいろんなお店の食べ比べしてカリーヴルスト好みの味を選んでみましょう!
それでは早速、ベルリンのカレーソーセージたちを紹介していきます!
Curry36
ベルリンで「カリーヴルスト」の屋台と言えば「Curry36」は絶対に外せません!本店のメーリングダム店では、深夜にもかかわらず行列ができるほどの人気。そんな遅い時間でも食べたくなるのがカリーヴルストの罪深さなのです…。
筆者たちが訪れたのは、西側のベルリン動物園駅の目の前にある小さな屋台。日曜日の20時過ぎでしたが、お店の前には行列が。ここは支店ですが、さすがの人気です。カリーヴルストは、皮あり、皮なしがありますが、皮ありを注文しました。
注文するとものすごい手早さでソーセージをスライスし、たっぷりのトマトソースとパウダーをかけてくれます。一口食べてみると、プチっと皮がはじけます。オリジナルのトマトソースとカレーパウダーをたっぷりつけると、得も言われぬおいしさです。もう1本食べたい!
住所:Hardenbergplatz 9, 10623 Berlin, Germany
電話番号:+40(30)31992992
営業時間:8:00〜5:00
HP:https://curry36.de/de/
Curry 61
「Curry 61」は、東側のにぎやかな繁華街ハーケシャーマルクト駅からすぐにあるカリーヴルストの屋台。お店の横には立ち食いのイートインスペースがあり、常にたくさんのお客さんでにぎわっています。
こちらも皮ありと皮なしが選べますが、来店しているお客さんのほとんどが皮ありを選んでいたので、皮ありが人気のようです。筆者たちも皮ありを注文します。パンクっぽいお店のお姉さんが歌を歌いながら手早く作ってくれました。カリーヴルストの良さはすぐに食べれるところでもありますね。
横のイートインスペースに移動して、早速いただきます。こちらはソースの量はそんなに多くありませんが、カレーパウダーがたっぷりです。トマトソースの味は濃厚。スパイスはちょっと辛めでした。
住所:Oranienburger Str. 6, 10178 Berlin, Germany
電話番号:+49(30)40054033
営業時間:【日〜木】11:00〜23:30、【金〜土】11:00〜0:30
HP:http://www.curry61.de/
Witty’s
西側にある古いデパート「KaDeWe(カーデーヴェー)」の横にあるスタンドが「Witty’s」です。ここのカリーヴルストはすべてビオ(オーガニック)のものを使っているのがポイント。他より少し高いのですが、とても人気があります。
この日は月曜日でしたが、年配の方を中心にお店はひっきりなしにお客さんが訪れていました。見た感じ70代くらいの品のいい感じのおばあ様がカリーヴルストとポメス(フレンチフライ)を注文してもりもりと食べている姿は、元気がいいな~と思ってしまいました。
こちらも皮ありと皮なしが選べますが、いつも皮なしを食べていたので、今回は皮ありを注文!お店のお姉さんが歌を歌いながら作ってくれました。トマトソースは見た目はケチャップという感じ。パウダーはケチャップをかける前にたっぷりと。ビオだからでしょうか、やさしく美味しいカリーヴルストでした。
住所:Wittenbergpl. 5, 10789 Berlin, Germany
電話番号:+49(30)2119496
営業時間:【月〜土】10:00〜0:00、【日】11:00〜0:00
HP:http://wittys-berlin.de/
Borkowski’s Original Berliner Currywurst
「Witty’s」から通りを挟んで向かい合っているのが、「Borkowski’s Original Berliner Currywurst」。まさにライバル店です。ベルリンはこんな感じに近い距離に同じようなカリーヴルスト屋さんがあったりするんですよね。ついつい食べ歩いてしまいます…。
こちらも目の前の「Witty’s」に負けず劣らすお客さんはひっきりなしに訪れます。注文口が二つあるので、回転も速い様子。カリーヴルストには皮ありと皮なしがあったので、皮ありを注文。他のお客さんを見ていると、普通の焼きソーセージ(Bratwurst)を注文している人も多かったので、美味しいのかも。
ソースはケチャップというよりも、トマトソースに近い感じ。トマトの味をしっかり感じられます。パウダーはいろんなスパイスが混ざっていて、かなりスパイシー。しっかり揚げ焼きしてあってぱりぱりした皮がとても美味しかったです。
住所:Kurfürstendamm 165, 10707 Berlin, Germany
営業時間:【月〜金】10:00〜22:00、【土】11:00〜21:00、【日】12:00〜20:00
FRITZIES Berlin
最初に紹介した人気店「Curry36」から大きな通りを挟んだ場所にあるのが「FRITZIES Berlin」。まだオープンしたばかりなのか、おしゃれでジャンクフードが食べられるお店には見えませんが、メインはポメスとカリーヴルストというお店です。
私たちも「Curry36」からのはしごでこのお店に来たわけですが、まわりを見てみると、同じようにカリーヴルストのはしごをしている人たちが多くいました。これこそ屋台飯ですね!ジャンクだけど、美味しいものは別腹!
カリーヴルストよりもポメスがおススメのようですが、ここは趣旨を変えずにカリーヴルストを注文。皮なしのみのメニューでした。皮なしの場合はしっかり揚げ焼きにしてほしい所ですが、グリルで焼いていたので焦げ目足りなかったのが残念。思ったよりもソフトな味わいでした。
住所:Hardenbergstraße 26, 10623 Berlin, Germany
電話番号:+49(30)88778088
営業時間:11:00〜0:00
Currywurst Express
駅の中にもカリーヴルストの屋台はあります!本当にどこにでもあるのです。「Currywurst Express」は東の大きな駅アレクサンダー広場駅の構内にあるお店。大きなイートインスペースもあります。
アレクサンダー広場駅は、S-Bahn、U-Bahn、トラム、バスと公共交通機関が集まった駅なので人の出入りが多いのですが、そういった場所柄もあり、「Currywurst Express」はいつも混んでいる印象。お店の方もぶっきらぼうに注文を聞いてきます。その迫力に負けずに注文します。
カリーヴルストは皮なしのみのよう。注文するとすぐに出てきました。ソースはかなりケチャップな感じ。と思ったら、ハインツのケチャップを使用しているよう。パウダーはカレー粉っぽい味でした。良くも悪くもジャンクなカリーヴルストでした。
住所: Dircksenstraße 1, 10178 Berlin, Germany
電話番号:+49(30)200738101
営業時間:【月〜木】8:00〜23:00、【金】8:00〜2:30、【土】8:30〜2:30、【日】8:30〜23:00
What a Wurst!
「What a Wurst!」は、旧東と西の国境沿いにあるワルシャワー通りに面した場所にあるカリーヴルスト屋さんです。こちらは他にもチリパウダーがかかったポメスが人気で、カリーヴルストに一緒に注文されるみたいです。
お店の場所はライブハウスやクラブの近くということもあり、深夜まで若者たちでいっぱい。お店の前にはイートインスペースもあるので、常ににぎやかな感じです。カリーヴルストは皮ありと皮なし。皮ありを注文しました。
皮ありで注文したのですが、今まで食べてきたものと違い、皮が薄め。「皮なしじゃないの?」とお店の人に確認したら「皮ありだよ」とのこと。しっかり揚げ焼きしてあって、ソースも美味しく、とくにパウダーがスパイシーでした。これはポメスを一緒に食べたらおいしいかも。
住所:Warschauer Str. 54, 10243 Berlin, Germany
営業時間:12:00〜5:00
カリーヴルストを勝手にランキング!
今回は食べ歩いた7軒のカリーヴルストの屋台を紹介しました。どこも甲乙つけがたいほどおいしかったのですが、筆者の独断と偏見でランキングを付けてみました!
2位:Witty’s
3位:Curry61
4位:Original Beriner Currywurst
5位:What a Wurst!
6位:FRIZIES
7位:Currywurst Express
冒頭にも書いたとおり、すべてのお店で味が違うので、自分の好みのお店を探して食べ歩くのが楽しいです。ベルリンにはまだまだたくさんのカリーヴルストのお店があるので、もっと食べ歩いてみたいと思います。
皆さんもベルリンに行ったらソウルフード「カリーヴルスト」を忘れずに食べてみてくださいね!
[All Photos by Kaori Simon]
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