旅するグルメ「イタリア政府観光局×EATALY」コラボイベント参加リポート

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Nov 24th, 2019

出合ってしまいました! とびきり極上の白ワインとプロセッコ、生ハム!!! 11月20日14時から東京駅地下のイタリアンダイニング「EATALY(イータリー)」で開かれた、実にアットホームなイタリア政府観光局の「旅するグルメ」イベントに行ってきました。最後はシチリア島のドルチェ、カンノーリ作りのプチ体験も! こんな幸せな午後のミニパーティ・・本場イタリアの旅への夢が膨らみます。

東京駅地下の気軽なイタリアン「EATALY」の食イベントをレポート!


イタリアの食イベントに参加するのは今年3回目です。5月末に渋谷ストリームの広いイベントホールで開かれた、在日イタリア商工会議所主催のイタリア・フードフェスティバル「イタリアを食べる日」。7月6、7日の赤坂サカスイベント「イタリアに恋しちゃう? アモーレミオ・イタリンフェスティバル」の記者発表はイタリア大使館にて。余談ですが、後者の記者発表では、国木田独歩の玄孫であるモデルの国木田彩良さんが出演されており、大の旅好きということでテンション上がりました。

どちらも大勢の報道メディアが集まっていたので、そのつもりで行ってみると、東京駅地下グランスタ丸の内のこぢんまりとしたイタリア料理店イータリーには、わずか20名ほどの記者や輸入関係者のみ! イータリーは、女子ひとりでもふらりと入れる雰囲気のレストランです。

それも、着席型で、最初からそれぞれが名刺交換をしながら和気藹々のムード。いつも感じるのですが、イタリア関連のイベントは、会場に入った時からほんわりとした明るさに満ちています。

まず一杯目の白ワイン「NO NAME」にノックアウト


今回は、4つの州の食とワインをピックアップ。その州で作られた1ディッシュとワインがサーブされました。


まずは、北イタリア最東端にある「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州」。スロベニアとオーストリアに接し、イタリアと両国の食が融合した食文化が興味深いエリアです。1皿目は、生ハムのサン・ダニエーレと、茹でジャガイモを千切りにして、グラノパダーナチーズだけでつなぎ、オリーブオイルとバターでこんがり焼いたハッシュドポテト風のフリーコ。フリーコはこの州の伝統料理です。

生ハムは塩気もちょうどよく、やさしい味わい。アルプスの山々から降りてくる冷たく乾いた空気が、ハム熟成の決め手となるそうです。


これに合わせた白ワイン「ノーネームNO NAME」をひと口いただいて、この州が白ワインの産地であることを納得しました。葡萄の品種はフリウラーノ。まずは黄金色を帯びた美しい色合い! フルーティな爽やかさとともに、口の中にほのかな甘みが広がります。実に奥深い白。近年赤より白を好むようになり、久しぶりに充実感のある白ワインに出合ってしまいました。そして即、購入。

2皿目は、薫り高いサラミと赤ワイン


2皿目は、北イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州発祥の熟成スモークサラミ「スペック」。こちらはとっても薄いピザ生地のようなピッツァ・ビアンカとともにいただきます。全粒粉とオリーブオイル、ローズマリー、塩のみで作られているのですが、これがサクッとしていてスペックとの相性も抜群。

一緒にいただくワインは、ミディアムボティの赤、ピノノワール。しっとりとやわらなか口触りで、エレガント。スペックを引き立てます。

トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、3000m級の山が19もある山岳地帯。山々と湖、古城の景色が美しい風光明媚なエリア。歴史的にはオーストリアとドイツの影響を受けているそうです。

3皿目は、4種のフィンガーフードと極上泡


3つ目の州は、水の都ヴェネチアがあるヴェネト州。豊かな果実味を感じられる、キリリとした辛口プロセッコ「ボリチーナBOLLICINA」とともにいただくのは、4種のフィンガーフードです。写真のお料理は時計回りに、茹で玉子のアンチョビ乗せ、イワシの甘酢漬け、ポークソーセージ(サルシッチャ)とチコリの一種ラディッチョのペンネ、鱈のペースト(バッカラ・アンティカート)。どれもブオーノ!


ボリチーナは、ヴェネチアの立ち飲み居酒屋バーカロでは欠かせないスパークリングワイン。イータリーでいただくとオシャレな印象です。

シチリア島の絶品スイーツ、カンノーリ作りプチ体験


最後のデザートは、小麦粉にラードを加えてカリッと焼き上げた、筒状のお菓子カンノーリ。シチリア島の伝統菓子で、もともとは羊のミルクでられていたリコッタチーズ。現在では牛乳を使っています。



今回は、すでに出来上がっている生地に3種のトッピングをしてみました。左から、ピスタチオ、チョコチップ、ママレード。筒の生地の端と端にリコッタチーズをたっぷり入れて、上からトッピングをかけても良いし直接つけてもOK。このリコッタチーズ、甘さ加減とコクが絶妙でクセになりそう。「このチーズが余ったらお持ち帰りにしたいのですが・・」、と店長にお願いしたほどです。


最後の締めのエスプレッソコーヒーは、1882年トリノ郊外で創業した香り高いヴェルニャーノ。カップもベルニャーノのロゴ入りです。


初イタリアの旅がシチリア島だったこともあって、初めていただいたシンプルなトマトソース生パスタの味わいに感動したことを思い出しました。
とにかく、イタリアの食事やお酒は人を笑顔にしてくれますよね。

2時間の試食会でしたが、食とお酒を通じて、初対面の人同士が「おいしいですよね!」のひと言だけで打ち解けて、楽しいひと時を過ごせたことにまず驚きました。こんなアットホームな試食会は初めての体験です。

好みの白ワインに出合えたことにも感謝。もっといろんな州の食べ物やワインを試してみたいと感じさせてくれたイベントでした。

まずはグランスタ丸の内のEATALYで、イタリアの食を召し上がれ!

取材協力
イタリア政府観光局

イータリー グランスタ丸の内
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1、JR東日本東京駅B1
電話番号:03-3217-7070
営業時間:11:00-23:00、日曜と連休の最終日 11:00-22:00(カフェは8:00~)
休日:無休
https://www.eataly.co.jp/eataly-gransta-marunouchi/restaurants/

[All photos by sachikosuzuki]

PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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