有機野菜のフレンチが評判のホテル「シャトー・セントヘルラーヘ」現地ルポ【オランダ・ファルケンブルク】

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Dec 1st, 2019

マーストリヒトから北東へ車で10分、キャッチフレーズが「世界一、健康なフレンチを提供する『シャトー・セントヘルラーへ』ホテル」をご紹介。豊かな大自然にあふれるゴシック様式の庭園は、初夏から秋、どの季節にも訪れたい風景が広がっています。

農家の大邸宅を瀟洒なホテルに


マーストリヒト近郊には、洞窟クリスマスマーケットで有名な「ファルケンブルク」という街があります。そこからほど近いインゲンダール自然保護区内にあるのが、12世紀の建物をリノベーションしたホテル「シャトー・セントヘルラーヘ」。1997年にホテルとしてオープンしています。


修道院、ファームハウス(大邸宅)、穀物倉庫などが改装され、現代人を潤す瀟洒なホテルに生まれ変わりました。ホテル内を見学しながら、時々出くわすモダン彫刻。石造りの古い建物の外観にうまく調和しているのが印象的です。



総面積は120エーカー。東京ドームが10入る敷地に、メインの客室棟が2つ。全113室。
3つのレストランとバーラウンジ、シガーバーもありました。室内プールに2種のサウナ、スパ、16のイベント&ミーティングルームをもつパビリオンまで。

世界一、健康な食事をサーブするフレンチレストラン




まず案内されたのは、フランス料理店「レストラン・シャトー・セントヘルラーヘ」。ある事情があり、筆者だけベジタリアンメニューを注文しました。トマトスープと野菜の盛り合わせ。通常のセットメニューは、エンドウ豆のスープと牛肉のソテー・赤ワインとマッシュルームソースでした。


ベジタリアンメニューのデコレーションが美しく、他の取材者からも写真を撮らせてくださいとお声がかかるほど。お肉の味わいもスープも、なかなかです。


レストランで使う材料を育てる野菜畑、果樹園、ハーブ園、さらにバラ園があり、食材にはとことんこだわっている印象です。


料理の材料の野菜は、ほとんど敷地内の有機栽培野菜を使用。お肉も地元産を使っています。ワイン、ビール、ジャムの他、ここで作っている調味料などもすべて自家製で、カフェのショップで購入できます。

17世紀築の修道院ミュージアムも豪華絢爛


一見の価値があるのは、こちらの小さなチャーチ。壁面や天井のフレスコ画は必見です。パイプオルガンもありました。



モダンなイベント&ミーティングルームもあります。こちらは近年リノベーションされました。カフェの中の天井も元の建築を生かしています。

マーストリヒト中心部へはシャトルバスもあって観光も心配無用。今回は真冬の時期のインスペクションのみでしたが、春から夏、紅葉の秋、この自然あふれる美しい環境の中で、心からリラックスしてゆっくりとステイを楽しんでみませんか?

シャトー・セントヘルラーヘ
住所:Joseph Corneli Allée 1, 6301 KK Valkenburg, The Netherlands
電話番号:+31 (0)43 608 8888
HP:https://www.oostwegelcollection.nl/en/chateau-st-gerlach/

取材協力
KLMオランダ航空
オランダ政府観光局
ユーレイル

PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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