12月2日〜3日 秩父夜祭<埼玉県秩父市>
写真提供:埼玉県観光課
写真提供:埼玉県観光課
「日本三大曳山祭」に数えられ、毎年12月2・3日に行われる「秩父夜祭」。2016年には「秩父祭の屋台行事と神楽」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。秩父夜祭を彩るのは、最大重量20tの豪華絢爛な屋台と笠鉾。「屋台」は宮地(みやぢ)・上町(かみまち)・中町(なかまち)・本町(もとまち)の4基で、張出を付け芸座を組み立てて、当番形式で屋台歌舞伎を上演。「笠鉾」は中近(なかちか)と下郷(したごう)の2基で、山車の中心に柱を立て、3層の花笠や万燈をつけたもの。彫刻や屋根も各町によって特徴があり必見。
提灯を掲げた囃し手の「ホーリャーイ、ホーリャーイ」という掛け声に煽られながら、絢爛豪華な笠鉾と屋台が進んで行き、威勢をつけるように冬空に花火が上がります。
【開催期日】2019年12月2日(月)~12月3日(火)
【開催時間】公式サイトのスケジュールをご確認ください。
https://www.saitamatsuri.jp/matsuri/chichibu_yomatsuri/
【開催場所】秩父神社ほか秩父市内
【入場料金】無料(有料観覧席あり)
【公式サイト】秩父夜祭 秩父観光ナビ
https://navi.city.chichibu.lg.jp/p_festival/1030/
秩父夜祭 埼玉のまつり紹介 公式サイト
https://www.saitamatsuri.jp/matsuri/chichibu_yomatsuri/
【2019年】秩父夜祭の日程・時間と見どころ!花火や山車のおすすめ鑑賞ポイントも紹介
https://fun-chichibu.com/46/
秩父夜祭り(通年)/chichibumovie
12月2日 おしろい祭り<福岡県朝倉市>
※写真はイメージです。 (C)Shutterstock.com
「おしろい祭り」は、新米(初穂)を粉にし、水で溶いて顔に塗る祭りで、全国でも類のない奇習。その付き具合がいいほど豊作になるという言い伝えがあり、家に帰るまで顔を洗ったり落としてはならず、火の中に入れると火事になり、帰って牛馬の飼料に混ぜて飲ませると無病息災だと言われます。
【開催期日】2019年12月2日(月)
【開催時間】14:00から
【開催場所】朝倉市杷木大山 大山祇神社
【入場料】無料
【公式サイト】おしろい祭り 朝倉市
https://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1354257567142/index.html
福岡県朝倉市で「おしろい祭り」/朝日新聞社
12月7日〜8日 大根焚き<京都市上京区>
※写真はイメージです。(C)Shutterstock.com
お釈迦様が修行中に悪魔の誘惑に負けず、12月8日の夜明け前に明星出現と同時に「さとり」を開かれた事にあやかって行われる、厄除けの大根供養。本尊の梵字が書かれた丸い大根を、無病息災を祈願して油揚げとともに大釜で焚き、参拝者に振舞います。大根をいただくと、中風封じや諸病除けのご利益があると言われています。一度は頂いてみたいですね。
【開催期日】2019年12月7日(土)~12月8日(日)
【開催時間】10:00~16:00
【開催場所】京都市上京区、千本釈迦堂
【入場料】大根だき(供養料) 1,000円
【公式サイト】千本釈迦堂 大報恩寺
http://www.daihoonji.com/event/
京都・千本釈迦堂で師走の風物詩「大根だき」/SankeiNews
12月10日 氷川神社大湯祭<埼玉県さいたま>
写真提供:(公社)さいたま観光国際協会
全国にある氷川神社の総本社である、埼玉県さいたま市の「武蔵一宮氷川神社」。古くは大きな釜で湯を沸かし、清めの儀を行っていたという大湯祭は、300年以上の伝統をもつ祭典。神社では11月30日~12月9日まで前齋が行われ、毎夜7時半に境内にかがり火をたき上げ祭事を行いますが、この火にあたると無病息災、火防の御神徳にあずかれるといわれます。12月10日の本祭に酉の市がたつ為、十日市(とおかまち)・熊手市とも呼ばれます。
【開催期日】2019年12月10日(火)
【開催時間】00時00分~24時00分
【開催場所】武蔵一宮氷川神社
【入場料】無料
【公式サイト】氷川神社大湯祭 武蔵一宮氷川神社
http://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/saiten/daitosai.html
十日市(とおかまち) 大湯祭 埼玉県さいたま市 大宮 氷川神社/コミュニティコムch
12月14日 赤穂義士祭<兵庫県赤穂市>
(C)赤穂市
年末といえば、赤穂浪士の討ち入り。赤穂義士たちが討ち入りを果たした12月14日に、その偉業を称え、赤穂市最大のイベントとして毎年開催される「赤穂義士祭」。元禄絵巻さながらの様々なパレードが繰り広げられ、忠臣蔵ゆかりの市町や近隣市町の特産品が集合する物産市や市内各所で様々なイベントを開催。俳優高橋英樹さんが大石内蔵助役として義士行列に出演するのが目玉。
【開催期日】12月14日(土)
【開催時間】忠臣蔵パレード10時~15時頃
【開催場所】赤穂城跡など赤穂市内
【入場料】無料
【公式サイト】赤穂義士祭 赤穂市
http://www.city.ako.lg.jp/kensetsu/kankou/matsuri/akogishisai.html
115回目の義士祭、内蔵助役は高橋英樹さん=兵庫県赤穂市/時事通信トレンドニュース
12月14日 赤穂義士祭<東京都港区>
(C) Value Press Com
東京でも、赤穂義士ゆかりの寺・泉岳寺で「赤穂義士祭」を開催。赤穂四十七士がさまざまな苦難を乗り越え、主君の仇を取ったという史実にちなみ、供養や義士行列が行われます。
【開催期日】12月14日(土)
【開催時間】
11時 墓前供養 浅野長矩公之墓所
12時 献茶式 東阿部流献茶式(本堂)
献茶式引き続き 義士追善供養(本堂)
財界二世学院の義士行列の到着は午後3時~3時半頃
【開催場所】港区 泉岳寺
【入場料】無料
【公式サイト】赤穂義士祭 泉岳寺
http://www.sengakuji.or.jp/event/akougishisai.html
討ち入りから315年 泉岳寺 赤穂義士祭 The Loyal 47 Ronin/SankeiNews
12月15日〜16日 世田谷のぼろ市<東京都世田谷区>
写真提供:(公財)東京観光財団
世田谷ボロ市は、天正6年(1578年)に小田原城主北条氏政が楽市を開いたのが始まり。世田谷を代表する伝統行事として440年以上続き、東京都の無形民俗文化財にも指定。代官屋敷のあるボロ市通りを中心に、約700店が並び、毎年多くの人々で賑います。掘り出し物を見つけに出かけてみたいですね。
【開催期日】12月15日(日)〜12月16日(月)
【開催時間】午前9時~午後9時
【開催場所】ボロ市通りを中心に、世田谷通りの一部、上町・世田谷駅周辺
【入場料】無料
【公式サイト】せたがやのボロ市 東京商工会議所 世田谷支部
https://www.tokyo-cci.or.jp/setagaya/boroichi/
世田谷のボロ市 GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/spot/ev114/index.html
世田谷の冬の風物詩!世田谷のボロ市/SetagayaCity
12月17日~19日 羽子板市<東京都台東区浅草>
写真提供:(公財)東京観光財団
羽子突きの羽根は虫を食べるトンボに似ていることから「悪い虫(病気)を食べる」、あるいは羽根の先端に付いている「豆」から「まめに暮らすことができる」など、羽子板はもともと縁起物として扱われていました。やがて女子が誕生した家に羽子板を贈る風習により、正月用の品や縁起物の品を売る歳の市が「羽子板市」と呼ばれるようになったそうです。12月17日から19日までの3日間、境内に数十軒の羽子板を売る店が並び、師走の浅草の風物詩となっています。
【開催期日】2019年12月17日(火)~12月19日(木)
【開催時間】9時から21時
【開催場所】浅草寺境内
【入場料】無料
【公式サイト】納めの観音ご縁日・羽子板市 浅草寺
http://www.senso-ji.jp/annual_event/21.html
12月31日 裸参り<青森県五所川原市>
写真提供:(公社)青森県観光連盟
12月31日の午後1時、まわしに白足袋、裸に鉢巻姿の若者達が宿(出発点)に勢揃いし、用意された水樽に入って身を浄めたのち、裸参りの行列が出発。「サイギ、サイギ、ドッコンサイギ、稲荷サマサ、ハチダイ、コンゴウドウサイ」と唱えながら練り歩き、五穀豊穣を祈願して神社へ供物を奉納します。
【開催期日】2019年12月31日(火)
【開催時間】午後1時〜
【開催場所】飯詰稲荷神社
【入場料】無料
【公式サイト】飯詰稲荷神社裸参り 五所川原市
http://www.city.goshogawara.lg.jp/kyouiku/bunka/hadakamairi.html
男衆27人、威勢よく伝統の裸参り/ToonippoPress
12月31日 男鹿のナマハゲ<秋田県男鹿市>
写真提供:一般社団法人秋田県観光連盟
201年11月、「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコの無形文化遺産に登録された「男鹿のナマハゲ」。重要無形民俗文化財にも指定されています。
大晦日の晩、それぞれの集落の青年たちがナマハゲに扮して、「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」「ここの家の嫁は早起きするがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡ります。子供にとっては恐怖でも、男鹿の人々にとってナマハゲは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・海山の幸をもたらす、年の節目にやってくる来訪神。ナマハゲを迎える家では、昔から伝わる作法により料理や酒を準備して丁重にもてなすそうです。私たちも年の暮れに、ナマハゲにカツを入れてもらったほうが良いのかも?
【開催期日】2019年12月31日(火)
【開催時間】12月31日の夜
【開催場所】男鹿半島全域
【入場料】無料
【公式サイト】男鹿のナマハゲ 男鹿市
http://www.city.oga.akita.jp/index.cfm/14,1394,52,141,html
男鹿のナマハゲ 男鹿市 文化スポーツ課
https://www.namahage-oga.akita.jp
https://youtu.be/l6LgQ83fX1w
『なまはげ』秋田・男鹿半島の伝承行事【みちしる】/NHK
12月31日 除夜の鐘<全国各地>
(C)Shutterstock.com
そしていよいよ大晦日(おおみそか)の夜、全国各地で除夜の鐘が響き渡ります。人には百八つの煩悩(ぼんのう)があると言われ、その煩悩を祓うために除夜の鐘を108回撞(つ)きますが、その年の内に107回撞き、108回目を0時ちょうどに撞くのが本来の決まり。除夜とは、除日(一年の一番最後の日、大晦日)の夜のことで、「除」には古いものを捨てて新しいものに移ることを意味します。2019年に色々あったことは除夜の鐘に祓ってもらって、リセットして2020年に進みましょう。
参照
除夜の鐘をつくのはなぜ? 滝本仏光堂
除夜の鐘 便利わかりやすい【マナーとビジネス知識】
いずれも個性が際立った、行ってみたい伝統の日本の祭り。見に行きたい、参加したい、ワクワクする祭りですね。2020年も引き続き、日本の祭りをお届け致します。どうぞお楽しみに。
注意:掲載情報は、2019年11月27日時点のものになりますので、開催の有無、詳細については、直接お問い合わせください。