【一年に一度の贅沢】とびきりのご馳走【第4回】|たったひとつを叶える旅<84>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Dec 25th, 2019

今回のたったひとつは、自信の松葉ガニを食べさせる「かに吉」。メインの自信作は「かにすき」です。シンプルに昆布とカツオ出汁で味わうかにすきは、隠し味に大量のかにのエキス。美味しいタイミングを逃さず、食べさせてくれます。是非、旅の途中で立ち寄って特別な時間を過ごしてください。

かに吉 せいこがに

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

年末だから、一年に一度の贅沢をしたい

カレンダーは残すところ、最後の1枚になりました。
一年が過ぎるのは、なんと早いのでしょう。

今年は良い年でしたか。
乗り切るのが辛い年でしたか。
いずれにせよ、今年もよく頑張りました。

最後に、一年に一度くらいは贅沢をしましょうか。
一年の締めくくりに、とびきりのご馳走をいただきましょう。
一年間頑張った自分へのご褒美として。
そして、来たる年を迎える活力にするために。
新しい年が、すぐそばで待っていますよ。

とびきりのご馳走「松葉ガニ」

かに吉 せいこがに

とびきりのご馳走は、「松葉ガニ」がいいですね。冬の味覚の王者ともいわれる松葉がには、11月〜3月までがシーズン。11月と12月のみしか市場に出ない特大サイズの親かに(せいこがに)は、内子も外子も極上の美味。

毎朝兵庫県浜坂港へ競りに行き、厳選した特上の松葉ガニです。

かに爪

かに吉 かに爪

足とはまったく違う食感のかに爪。ぎっしり詰まった身にテンションが上がります。コースによってはフライでの提供もありますよ。

かにすき

かに吉 かにすき

メインの自信作「かにすき」。シンプルに昆布とカツオ出汁で味わうかにすきは、隠し味に大量のかにのエキス。美味しいタイミングを逃さず、食べさせてくれます。

かにみそ

かに吉 かにみそ

蟹といえば、食べ逃せない、かに味噌。濃厚な旨味を、日本酒と味わいたいもの。お酒がすすみすぎても、責任は持てません。

雑炊

かに吉 〆の雑炊

鍋の後のお楽しみは、かにの旨味が凝縮された雑炊。お雑炊が食べたくて、かにすきを頼むほど。

蟹独特の匂いがしない店

かに吉 店主

約30年前に2代目の大将山田氏が店へ帰ってきた時は、潰れかかっていた大衆のかに屋。誰にも相手にされていないところから、店の再建に取り組みました。2018年10月には2ツ星を獲得しましたが、認められたのは本当に最近のことなのだそう。ただし、有名でない頃から、味のわかる常連さんが店を支え続けてくれていました。松葉ガニの店なのに、蟹独特の匂いが一切しないのは、仕入れる蟹が新鮮なため。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
ただただ旨いかにを食べさせたい。松葉がにに生涯を捧げた、ある親子の物語。[かに吉/鳥取県鳥取市]

かに吉
住所:〒680-0833 鳥取県鳥取市末広温泉町271 2F 
電話: 0857-22-7738
かに吉 HP:http://www.kaniyoshi.com/

今回のたったひとつは、自信の松葉ガニを食べさせる「かに吉」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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