【2020年1月・開催日順】日本の祭りはこんなにも美しい。日本全国 1月の祭りカレンダー

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jan 2nd, 2020

日本全国には、各地の伝統を守ってきた、個性豊かな祭りが数多くあります。男性的な祭り、女性的な祭り、静かなものから、勇壮なものまで。そこで、TABIZINEでは「日本全国祭りカレンダー」として、毎月各地の祭りをご紹介いたします。祭りの熱気を感じて、きっと出かけたくなりますよ。

少林山七草大祭だるま市

1月2〜3日 早池峰神楽舞初め<岩手県花巻市>

早池峰神楽

写真提供:公益財団法人 岩手県観光協会 

早池峰神楽は大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、昭和51年(1976年)5月4日、国の重要無形民俗文化財に指定。また、平成21年(2009年)9月30日には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産代表一覧表」に記載され、人類共通の遺産として世界に認められました。500年以上の伝統を持つ、非常に古い神楽であるといわれています。新年のお祝いとして、毎年1月2日には大償神楽、毎年1月3日には岳神楽が奉納されます。

早池峰神楽(はやちねかぐら)舞初め

大償神楽(おおつぐないかぐら)
【開催日時】2020年1月2日(木)午前10時30分〜午後3時
【開催場所】神楽の館(花巻市大迫町内川目第39地割37-2)
【入場料金】無料
【公式サイト】早池峰神楽(大償神楽)舞初め
https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/event/event_detail.php?id=314

2016年大償神楽舞初め「天女」/Japanese folk performing arts 東北文映研ライブラリー映像館

岳神楽(たけかぐら)  
【開催日時】2020年1月3日(金)午前10時30分〜午後3時
【開催場所】早池峰神社参集殿(花巻市大迫町内川目第1地割1)
【入場料金】無料
【公式サイト】早池峰神楽(岳神楽)舞初め 花巻観光協会 
https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/event/event_detail.php?id=313

1995年夢の共演~岳神楽舞初め~/Japanese folk performing arts 東北文映研ライブラリー映像館

1月6日 消防出初め式<東京ほか全国各地>

消防出初め式

写真提供:公益財団法人 東京観光財団

東京消防出初式(でぞめしき)とは、消防車両分列行進、消防演技、音楽隊とカラーガーズ隊による演奏演技、江戸消防記念会による木遣り、はしご乗りなどを披露する新春恒例の防火・防災行事。事前抽選で屋外全席指定となっており、指定席券をお持ちでない方は、残念ながら入場できません。

令和2年 東京消防出初式(でぞめしき)

【開催日時】2020年1月6日(月)開場:午前8時00分〜閉式:午前11時20分(予定)
【開催場所】東京臨海広域防災公園【東京都江東区有明三丁目8番35号】
*例年開催場所を変更しています。ご注意ください。
【入場料金】全て指定席のみ。指定席券をお持ちでない方は入場不可。
【公式サイト】東京消防出初式 東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/inf/h31/09/dezome/dezome.html

東京消防庁が出初め式 大地震想定し救助訓練/KyodoNews

1月6日~7日 少林山七草大祭だるま市<群馬県高崎市>

少林山七草大祭だるま市

写真提供:ググッとぐんま 

上毛かるたに「縁起だるまの少林山」とあるように、福ダルマ発祥の寺「少林山達磨寺(しょうりんざんだるまじ)」。高崎市の象徴でもあるだるまは、どんなに困難に遭っても、七転び八起きで克服する福の神。例年1月6日・7日に開催されるだるま市には、御利益を求める数十万人の参詣者で賑わいます。

少林山七草大祭だるま市

【開催日時】2020年1月6日(月)~7日(火)
1月6日(月)10時頃から~夜通し~、7日(火)午後 3時頃まで
【開催場所】少林山達磨寺(しょうりんざんだるまじ)
【入場料金】無料。だるまの料金は店舗により異なる。
【公式サイト】七草大祭だるま市 少林山達磨寺
http://www.daruma.or.jp/about/fair.php

だるまに福求め 高崎・少林山達磨寺/ニュース動画上毛新聞

1月9日~11日 十日戎<大阪市浪速区>

十日戎

写真提供:(公財)大阪観光局 

商売繁盛の神様「えべっさん」で親しまれている、大阪の今宮戎神社。伝統行事「十日戎(とおかえびす)」は、9日「宵戎(ヨイエビス)」、10日「本戎(ホンエビス)」、11日「残り戎(ノコリエビス)(残り福)」の3日間。「商売繁盛で笹持ってこい」の賑やかなお囃子のなか、美人の福娘から笹を授かろうと、3日間で約100万人の参拝者が訪れます。福娘は、応募者の中から、書類審査や面接などを経て選出されています。

十日戎(とおかえびす)

【開催日時】2020年1月9日(木)~11日(土)24時間
【開催場所】大阪市浪速区、今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)
【入場料金】無料
【公式サイト】十日戎 – 今宮戎神社ホームページ
http://www.imamiya-ebisu.jp/toukaebisu

「商売繁盛でササ持ってこい」十日戎始まる 大阪・今宮戎神社/SankeiNews

1月11日~3月8日 熱海梅園梅まつり<静岡県熱海市>

熱海梅園梅まつり

写真提供:熱海市役所 

1886年(明治19年)開園の熱海梅園は、毎年11月下旬~12月上旬には第一号の梅の花が開花する、日本で最も早咲きの梅。樹齢100年を越える梅の古木を含め、59品種・472本の梅が、順番に開花。梅まつり期間中、園内には足湯や土産店がオープンするほか、日により甘酒無料サービス、ミス熱海撮影会、熱海芸妓連野点茶会などのイベントも実施。

熱海梅園梅まつり

【開催日時】2020年1月11日(土)~3月8日(日)
8:30~16:00(時間外は無料入園可)
【開催場所】熱海梅園
【入場料金】一般300円
【公式サイト】2020年 第76回熱海梅園梅まつり – 熱海市観光協会
https://www.ataminews.gr.jp/ume/

早咲きの梅が開花 静岡・熱海梅園/SankeiNews

1月15日 裸参り(どんと祭)<岩手県盛岡市>

裸参り(どんと祭)

写真提供:公益財団法人 岩手県観光協会 

盛岡市に藩政時代から伝えられてきた「寒参り」で、町内各組ごとに若者たちが風呂で心身を清めた後、素裸にさらしを巻き、腰みのをつけ、太しめ縄を背負い、頭にはちまき、口に紙をくわえ、わらじばきで参加。左右に大きく踏み出す独特の歩調を取りながら参拝します。裸参りは、一年の無事息災を祈願し、厄年の男女は厄を払います。神聖な「参詣」行事のため、団体の隊列の途中を横切ることは願掛けが途切れるとして嫌われます。通りの向こう側への横断は、必ず一つの団体の通過を待つこと。

裸参り・どんと祭 盛岡八幡宮

【開催日時】2020年1月15日(水) 午後4:30〜(どんと祭 10:00~)
【開催場所】盛岡八幡宮
【入場料金】無料
【公式サイト】裸参り 盛岡観光情報 http://www.odette.or.jp/?p=1166
どんと祭 – 盛岡八幡宮
http://www.morioka8man.jp/main/saiji_1.html

裸参り・どんと祭 盛岡八幡宮 2018 / 岩手県盛岡市/redfivejedimaster

1月15日 むこ投げ・すみぬりまつり<新潟県松之山町>

むこ投げ・すみぬりまつり

写真提供:公益社団法人 新潟県観光協会 

江戸時代から伝わる小正月行事で、村の娘を嫁にもらった他の村の婿が、嫁同伴で藪入り(正月休み)の初泊まりに来ると避けられない洗礼。村の若者たちが婿を村はずれの観音堂に背負って行き、みんなでお神酒をいただいてから婿を胴上げし、四、五メートルもある崖下の雪の中へ投げ落とすという荒っぽい行事。この行事は嫁を追い出すことを禁じたとも言われ、また略奪結婚の名残でよそ者に村娘をとられた若者の腹いせが形を変え残ったとも言われています。

「すみ塗り」は塞の神を燃やした灰と雪を混ぜて墨を作り、「おめでとう」の声と共にお互いの顔に塗り合い、無病息災と家業繁栄を祈る行事。

むこ投げ・すみぬりまつり

【開催日時】2020年1月15日(水)14:00頃~16:00頃
【開催場所】松之山温泉薬師堂
【入場料金】無料
【公式サイト】1月15日 むこ投げすみ塗り 松之山ドットコム
http://www.matsunoyama.com/mukonage-suminuri

松之山温泉 婿投げすみ塗り2019(公式) 栗山家/松之山温泉チャンネル【公式】

1月23日〜3月15日 層雲峡温泉 氷瀑まつり<北海道上川町>

層雲峡温泉 氷瀑まつり
写真提供: プライムロード ひがし北・海・道 

寒い時期だからこそ可能な、氷の世界。約1万平方メートルの敷地を利用し、石狩川の河川敷に作られるテーマは、今回は「銀河系」をテーマに宇宙ステーションをイメージ。氷像の中はトンネルになっており、見上げるとつららが水晶のよう。土日祝日のみの営業の氷で出来たバー「北の氷酒場」にも寄りたいですし、太鼓演奏・アイヌ民族舞踊・お楽しみ抽選会・餅まき・氷瀑ウェディングなど多くのイベントがあります。「極寒証明書」も、寒かった記念に(笑)もらいたいですね。

層雲峡温泉 氷瀑まつり

【開催日時】2020年1月23日(木)〜3月15日(日) 13:30~21:30
(2月4日~11日までは9:00~21:30)
【開催場所】上川町層雲峡温泉(特設会場)
【入場料金】協力金500円
【公式サイト】層雲峡温泉 氷瀑まつり 層雲峡観光協会
http://www.sounkyo.net/hyoubaku/

1月24日〜2月16日 千歳・支笏湖氷濤まつり<北海道千歳市>

千歳・支笏湖氷濤まつり
写真提供:千歳市

支笏湖温泉で開催される冬の祭典「千歳・支笏湖 氷濤まつり」。透明度の高い支笏湖の水をくみ上げて凍らせた大小さまざまな氷のオブジェが、夜はライトアップされ赤・青・緑などに輝きます。期間中の土日祝には、花火が打ち上がりイベントを盛り上げます。

千歳・支笏湖氷濤まつり
 
【開催日時】2020年1月24日(金)〜2月16日(日)の土日祝18:30〜
【開催場所】北海道千歳市支笏湖温泉(特設会場)
【入場料金】入場の際に「お一人様300円」の協力金
【公式サイト】支笏湖氷濤まつり2020 https://hyoutou-special.asia

湖畔に幻想世界、氷像ずらり 千歳・支笏湖氷濤まつり開幕へ (2017/01/26)/北海道新聞

1月25日〜2月24日 おとふけ十勝川白鳥まつり「彩凛華」

おとふけ十勝川白鳥まつり「彩凛華」

写真提供:プライムロード ひがし北・海・道 

十勝川温泉で開催される、「彩凛華(さいりんか)」。 三角錐のオブジェが音に合わせて、次々に色を変える光と音のファンタジックショー。三角錐のオブジェは農業資材が使われているのは、農業王国十勝ならでは。マイナス15度の会場は寒いですが、無料の手湯で手を温めたり、ビニールハウスを利用した休憩所「アイスプロムナード」で温かい飲み物を購入することができます。

おとふけ十勝川白鳥まつり「彩凛華」

【開催日時】2020年1月25日(土)〜2月24日(月・祝) 19~21時
【開催場所】北海道音更町十勝が丘公園
【入場料金】無料
【公式サイト】彩凛華 十勝川温泉
http://www.tokachigawa.net/event/sairinka.html


彩凛華PV2018/音更町十勝川温泉観光協会

1月25日〜26日 遠野どべっこ祭り

遠野どべっこ祭り

写真提供:公益財団法人 岩手県観光協会 

遠野の昔ながらの山里を再現し、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家をそのままの形で移築した遠野ふるさと村。「遠野どべっこ祭り」は、遠野ふるさと村が仕込んだ「どぶろく」と、地元造り酒屋の濁り酒「どべっこ」を楽しむお祭り。やまめ甘露煮、鴨ひっつみ、山菜料理3品、胡麻豆腐、五目おこわ、香の物など(予定)の郷土料理を堪能したり、遠野郷に伝わる神楽、カッパおじさんのトークショー、遠野言葉での昔話など、ふるさとの温かさを満喫できそうです。

遠野どべっこ祭り

【開催日時】2020年1月25日(土)、1月26日(日)、2月23日(日)、3月1日(日)
11時半より14時まで
【開催場所】岩手県遠野村 肝煎りの家
【入場料金】2500円〜
詳細はこちら
http://www.tono-furusato.jp/20do.tirasi.pdf
【公式サイト】遠野ふるさと村 どべっこ祭り
http://www.tono-furusato.jp/densyou/dobekko.html

民話の里 遠野特集 Vol1/iwatetabi

1月25日 若草山山焼き<奈良市>

若草山山焼き

写真提供:一般財団法人奈良県ビジターズビューロー

江戸時代以前から行われている伝統的行事「若草山焼き」は、毎年1月の第4土曜日に開催。数百発の奈良礼讃大花火は、冬の夜空を染め上げ、山全体が赤く浮かび上がります。若草山焼きの花火は、県内でも珍しい「尺玉」が打ち上げられ、花火の後は約33ヘクタールの若草山に一斉点火。奈良の早春を告げる若草山焼きの起源を知ると、興味深いものがあります。東塔は、2020年春(予定)まで修復工事中。

参考
若草山焼きの起源
http://nara-park.com/yamayaki/origin/

若草山焼き

【開催日時】2020年1月25日(土)18:15~
雨天時は翌週に延期
【開催場所】奈良公園若草山
【入場料金】無料
【公式サイト】若草山焼き http://nara-park.com/yamayaki/


若草山焼き/SankeiNews

いずれも個性が際立った、行ってみたい伝統の日本の祭り。見に行きたい、参加したい、ワクワクする祭りですね。2020年2月も引き続き、日本の祭りをお届け致します。どうぞお楽しみに。

注意:掲載情報は、2019年12月時点のものになりますので、開催の有無、詳細については、直接お問い合わせください。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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