イギリスの不思議な食習慣、曜日ごとに食べるものが決まっている!?
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日本でも節分の日には恵方巻を、大晦日には年越しそばを食べるというような食文化があります。ところがイギリスには、イベント性は全くないものの「金曜日は○○を食べる」「日曜日は○○を食べる」という曜日ごとに決まったものをほぼ毎週食べる、という習慣があります。今回は、イギリス旅行中のグルメプランにも役立つ曜日ごとに食べたいイギリス料理をご紹介します!
金曜日:お魚を食べる日
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キリスト教カトリックでは古くから金曜日にはお魚を食べるという習慣があります。これはイエスが十字架にかけられた金曜日にはお肉を食べることを節制して、代わりに魚を食べる日とされていたことに由来しています。イギリスもこの習慣から影響を受けて、現在も金曜日は魚を食べる日として定着しています。
イギリスでの魚料理と言えばフィッシュ&チップス!街にあるテイクアウェイのフィッシュ&チップスショップが大混雑します。また、学校の給食や、会社の社員食堂なども金曜日はお魚を提供するところがほとんどです。パブなどでは、フィッシュ&チップスは定番メニューなので毎日食べられるところがほとんどですが、本格レストランなどのお勧め日替わりなどにお魚料理が増えるのが金曜日と覚えておくとよいでしょう。
日曜日:ロースト肉を食べる日
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日曜日には家族そろってごちそうを囲む、という家族団らんの象徴してロースト料理を食べる家庭がたくさんあります。ローストするのは、チキン1羽まるごと、ラムの足、ビーフ、豚のショルダー肉など種類はいろいろです。とにかく大きな塊肉をオーブンで何時間も調理し、ローストポテトや何種類もの野菜といっしょにグレービーソースでいただきます。家庭でのサンデーローストは遅めのランチとして午後2〜3時ごろ食べる人も多くおなか一杯になった日曜日の夕食は簡単に済ませる人が多いのが特徴です。
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イギリス滞在中にサンデーローストを食べたいという場合のおすすめはパブ! ほとんどのパブでは、日曜日にはサンデーローストを提供しており、ランチタイムからお肉が終了するまでというところが多いので、ランチタイムに行くことをお薦めします。3〜4時以降に食べたいときは事前にまだお肉が残っているか電話で確認するとよいでしょう。
月曜日:ミートフリーマンディ
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環境問題に敏感なイギリスでは、サステイナブルな食生活が注目されており、ベジタリアンになったり、肉類の摂取量を減らす人が増えています。その一環でここ数年定着してきているのは「Meat Free Monday」(ミートフリーマンディ)と言って月曜日にはお肉を控え野菜メインの食生活をする、ということ。月曜日にはオムレツなどの卵料理、野菜のスープ、野菜ソースのパスタなどを食べる人が増えています。
イギリス旅行では金曜日にフィッシュ&チップス、日曜日にローストを!
イギリスでは、月曜日はベジタリアン、金曜日はお魚、日曜日はローストと週のうち3日はほぼメニューが決まっているというすこし変わった食文化が定着しています。パブやレストランもこれにならっているため、旅行中にフィッシュ&チップスやお魚料理を食べたいときはできれば金曜日に、またロースト料理を堪能したいときは日曜日のおそめのランチに予定を合わせるとおいしいもの出会える確率が高いでしょう!