「明治記念会館本館」とは・・・?
「明治記念館本館」とは元々、明治14年(1881)、明治天皇(1852‐1912)と昭憲皇太后(1849-1914)が住まいとしていた赤坂の仮皇居内に、洋風接待を行う「御会食所」として建設されました。明治宮殿が竣工されるまでの8年間、宮中外交の主要舞台でした。
明治14年(1881)の10月には「英国両皇孫アルバート・ヴィクター、ジョージとの晩餐」が行われ、明治19年(1886)には、昭憲皇太后が洋装にて初めて外国人と接見しました。
そして明治21年(1888)には、明治天皇ご臨席のもと大日本帝国憲法草案審議の御前会議が行われ、このときの様子は、現在も壁に飾られた絵の中で見ることができます。
その後、大日本帝国憲法に尽力した伊藤博文に下賜され「恩賜館」と称されました。大正7年(1918)明治神宮外苑の造営にあたり、伊藤家から明治神宮に奉納され、現在の地に移築。戦前は「憲法記念館」と称され、皇室関係の諸行事等に使用されていましたが、昭和22年(1947年)明治神宮の総合結婚式場となり、名称も「明治記念館」となりました。
訪れた際にはここをチェック!
明治天皇の宮廷外交の舞台を担ったダイニングホールは、明治記念館の敷地の中にあり、訪れた際には“明治モダン”の面影を映し出すその創りにもぜひご注目を!
二度の移築(明治41年・恩賜館、大正7年・憲法記念館)を経て、関東大震災や第二次世界大戦・東京大空襲にも耐えた明治記念館本館は、瓦屋根、ふすまの把手、釘かくし、シャンデリア壁など、当時の面影を感じる箇所がたくさん。
壁一面に舞う金鶏や、部屋の真中に堂々と存在する黒漆塗り大鏡付のマントルピース(暖炉の装飾)は、伝統とモダンの調和が特別な空間を創り出しています。
本館玄関車寄せは大宮御所風の宮殿造りを彷彿させる荘厳な造りで、長い時間が経った現在も、その風格を漂わせています。
庭園を臨むモダンなカフェとしてだけでなく様々な宴の場に
平日は主にラウンジ「kinkei(キンケイ)」としてオープン。四季折々の花や緑が季節を織りなす庭園に面した開放的な空間と、明治の面影を残す格天井など歴史あるインテリアに囲まれ、上質な時間を過ごすことができます。ここでは、明治記念館オリジナルスイーツブランド「菓乃実の杜」のケーキや、サイフォン式で抽出するオリジナルの珈琲を味わえますよ。
また、建物の歴史を紹介する展示物なども館内で見ることができるので、緑がより美しく感じるこの季節に足を運んでみてはいかがでしょうか?
建物名:旧赤坂仮皇居御会食所 (現 明治記念館本館)
所在地:港区元赤坂二丁目201番地1 明治記念館内
所有者:宗教法人 明治神宮
構造形式:木造平屋建、入母屋造、桟瓦葺、玄関唐破風付銅板葺
大きさ:建築面積539.75平方メートル
住所:東京都港区元赤坂2-2-23
アクセス:JR中央・総武線 【信濃町駅】下車、徒歩3分
地下鉄 銀座線・半蔵門線・大江戸線 【青山一丁目駅】下車(2番出口)、徒歩6分
地下鉄 大江戸線 【国立競技場駅】下車(A1出口)徒歩6分
駐車場:あり(160台まで可能)
定休日:夏季メンテナンス期間及び年末年始等
電話: 03-3403-1171(大代表)/03-3403-1177(婚礼窓口/予約センター)/03-3746-7711(パーティ・MICE窓口/法人営業課)
公式HP: https://www.meijikinenkan.gr.jp/
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※披露宴及び宴会等の貸切がある場合、ラウンジ「kinkei」はロビーでの営業となります。