気分はもう英国!旅に行けない代わりにイングリッシュ・ブレックファストを作ってみた

Posted by: Nao

掲載日: Mar 30th, 2020

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。せっかく計画した旅行をキャンセルした人も多いのではないでしょうか? 旅好きにとって旅に出られないというストレスは相当なもの。こんな時は旅先で食した思い出の料理を作って、妄想旅行を楽しんでみるのはいかがでしょう。今回は、イギリスを旅した気分になれること間違いなしのイングリッシュ・ブレックファストをご紹介!


(C)Nao

魅惑のイングリッシュ・ブレックファスト


(C)Shutterstock.com

旅先の楽しみと言えば朝食。多くの種類の料理が並ぶブッフェはいつだってワクワクしますが、記憶に深く刻まれているのは“選択肢”がない定食スタイルの朝食ということはないでしょうか?

かれこれ50カ国を旅してきた筆者の場合、朝食で真っ先に思い出すのはまぎれもなくイギリスの「イングリッシュ・ブレックファスト」です。

英国では30軒以上のB&Bを利用しましたが、クオリティに違いはあれどどこもかしこも同じ内容のメニューなので、視覚的にも味覚的にも脳に強くインプット。朝からケーキがいくつも並ぶシチリア島の豪華ブッフェよりも鮮明に覚えているのですから不思議なものです。


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こちらは筆者が最も感動したイングリッシュ・ブレックファスト(2002年に撮影)。ロンドン南東にあるRyeという小さな街のB&Bのものです。プレートに並ぶのは、トースト、目玉焼き、ソーセージ、ベーコン、焼きトマト、ベイクドビーンズ(トマトソースで煮込んだ白インゲン豆)、マッシュルームのソテー。

一泊約1万円とB&Bにしてはやや高めということもあり、食材一つひとつのクオリティが高く大変美味でした。


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一方、イングランド東部のNorwichという田舎街のB&Bの朝食。一泊約4千円とリーズナブルでしたが、見た目は上記の高級B&Bのものとそれほど変わりませんでした。

筆者が食し続けてきたイングリッシュ・ブレックファストに共通する主要メンバーは「しっかり焼いた10枚切りくらいの薄いトースト」「目玉焼き」「焼きトマト」「ベイクドビーンズ」「ソーセージ」「ベーコン」であることが判明。

ということで、妄想旅行をはじめましょうか。


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イングリッシュ・ブレックファストに使用されるソーセージはかなり太めのもの。日本で作るなら鎌倉ハムのあらびきソーセージが個人的にオススメ。また本場ではショルダーベーコンが主流ですが、手に入らない場合はできるだけ脂身が少ないものを選ぶとよいでしょう。


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また欠かせないのが「ベイクドビーンズ」。日本ではハインツの缶が有名ですが、甘みがやや強いのが気になるところ。意外と簡単に作れますので、よかったら以下の作り方を参考にしてくださいね!

炒めて煮込むだけ!ベイクドビーンズの作り方


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軽く熱した鍋にみじん切りにしたニンニク(1カケ)を入れ、香りが引き立ってきたら細かく刻んだ玉ねぎ(半分)を投入。透明になるまでじっくり炒めます。


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続いてトマト缶1本分とケチャップ大さじ5を投入。中火〜弱火で15分ほど煮込みましょう。


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全体的にとろとろになったら、茹でた白インゲン豆を入れます。缶詰のものでもOK!


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15分ほど煮込み、塩・胡椒で味を整えたら完成です。

朝ごはんで英国旅!


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そして出来上がった「イングリッシュ・ブレックファスト in トーキョー」。紅茶も本国に敬意を表してトワイニングをセレクト。

イギリスでこの朝食スタイルが普及したのは産業革命の頃。労働者が朝から晩まで働き続けるエネルギーを持続させるために、ボリュームをもたせていたことが背景にあるのだそう。

いつの時代だってお皿にたくさんの食材が並ぶ姿はうれしいもの。特に朝からガッツリ食べたい派にはピッタリな朝食であること間違いなしでしょう。

旅行に出かけるのが難しくなってしまった今日この頃。こんな時は世界の朝ごはんを作って妄想旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?

[Photos by Nao & Shutterstock.com]

PROFILE

Nao

Nao ライター

メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


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