ハノイ旧市街で小さな腰掛椅子に座って飲み続ける!?路上バーに加わってみた【ベトナム】

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Apr 3rd, 2020

ベトナムの首都ハノイの旧市街は、女子ひとりでも存分に楽しめる旅先です。世界中で街歩きがもっとも楽しい場所ベスト3には入るはず。イメージどおりのアジアンカオスが待っていますよ! 

おもちゃ箱をひっくり返したような「ハノイ36街」

この数年、ベトナムはアジアでもダントツ人気のデスティネーションですが、女子のひとり旅満足度はナンバーワン。


とくに旧市街は広さもコンパクトで、2日もあればほぼ歩き回れる広さです。


何が楽しいのかといいますと「ハノイ36街(ハノイ36通り)」と呼ばれるエリア。11世紀の李朝時代から商業の街として栄えた場所で、36の通りそれぞれに同業種の工房や店が集まっていました。


仏具・仏壇小物、紙装飾品、カゴ・ゴザ、台所用品、調理器具、生活雑貨、お菓子、路上屋台の野菜市場、漢方薬、ハンコ屋、銀製品、皮製品、靴・サンダル、アクセサリーなどが各通りごとに集中しています。


現在は職種に関係なくさまざまな店が並ぶところもありますが、売られている品々には特徴があって、見ているだけでも楽しめます。


友人たちへのバラマキお土産の宝庫でもあります。


私はかつて、このオシャレな救急箱を見つけ心の底から持ち帰りたかったのですが、ハノイの後も移動が多かったので、断腸の思いで諦めました(笑)。


狭い路地を歩くと、トウモロコシ売りやダウフー(豆腐花)と呼ばれる生姜シロップかけの甘い豆腐売り、天秤棒を担いでいく果物売りとすれ違います。


早朝、通りすがりのお姉さんのアルミの筒が気になって蓋を開けてもらうと、温かい豆のペースト状ドリンクが! コーヒーの代わりに一杯いただきました。


昼下がりのうだるような暑さの時は、冷えたパイナップルが喉を潤してくれます。


美味しそうな串刺しの揚げドーナツも!


ご近所さんとバイクに乗って挨拶を交わす親子。可愛らしい子どももいて、行き交う人々の様子や昔ながらの古い町並みはどこを撮っても絵になる映えスポットばかり!!


ベトナム北部の首都ハノイの日常が肌で感じられるのです。


写真モチーフが山ほどあって、楽しくて楽しくて・・・あっという間に時間が経ってしまいますよ。そして、また絶対来よう! と皆さんも心に誓ってしまうでしょう。

夕方になると、路上バーが出現!?


夜は様子が一変します。とくに人気ゲストハウスが集まる辺りのカフェやバーの前に小さな腰掛椅子が並べられ、地元の若者や旅人が所狭しとくっつき、大いに賑わっているではないですか! 最も混雑していたのは、ルオンゴッククイン通り(Luong Ngoc Quyen St.)。


ほとんどの人は、国産の生ビールかハノイビール、33(バーバーバー)を飲んでいます。筆者もハノイ在住の友人とともに空いている小さな椅子に座ってみました。すると、どこからともなく店員が注文を取りにやって来ます。


ひとまずはハノイビールを注文。料理を出すお店もありますが、ドリンクしか置かないバーの場合は、近くの屋台から焼き鳥や焼きイカを買ってきたりしても大丈夫でした。この自由度がたまりません。


ポテチなどスナック菓子を用意しているお店もあります。会計もリーズナブル。これこそ屋外の路上バー? ワイワイと地元の若者たちの中に溶け込んだ感満載。旅の解放感もあって気分も上々! 帰りはあまり遅くならないよう気を付けましょう。

●路上バーが賑やかな場所:ルオンゴッククイン通り
住所:Tạ Hiện, Lương Ngọc Quyến, Hàng Buồm, Hoàn Kiếm, Hà Nội 100000, Viet Nam

朝食のフォーは地元民に混じって腰掛けていただきましょう


補足ですが、この腰掛椅子、ベトナム全土でよく見かけます。ある日、中部の古都フエから列車で移動してハノイについたのが早朝5時前。まずはホテルにチェックインしました。


もちろんホテルは旧市街の中。ベトナムはかつてフランスの植民地だったこともあって、古いコロニアル建築を生かした洒落たブティックホテルも多いのです。お腹が空いたのでシャワーを浴びた後すぐに朝食を食べに街へ出ました。(写真は旧市街の中で見るコロニアル建築)


地元では朝、フォー屋で朝食をとる人が多いのですが、ホテルから近かったメチャ込の店の腰掛椅子に座ってみました。半生牛肉入りフォー「フォー・ボー・タイ」をいただき元気に!


店名は「ザーチュエン Gia Truyen」。店ではほとんど英語は通じないのですが、お客の中で英語が話せる人もいますので、注文の時に困ったことがあれば助けてくれます。


ちなみに、筆者がいちばん好きなフォー屋は「フォー・ティン Pho Thin」。


ネギが半端なくどっさり入っているのがヘルシー。


レトロな店内の雰囲気もなかなか素敵です。四国のうどん屋的な専門店の活気も感じました。下記情報をご参照ください。


毎回、行くたびにこの街の喧騒に「アジア人で良かった~」と安堵してしまう自分がいます。これぞハノイの魅力。帰国するとまたすぐに戻りたくなってしまうベトナム病にご注意ください!

<注意>外務省は3月31日、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、ベトナムの「危険情報」をレベル3(渡航は止めてください。)に引き上げました。ベトナムでは2020年3月22日から全ての国・地域からの外国人の入国が停止(ただし専門家、企業管理者、高技能労働者等は例外)となっています。外務省の最新情報にご注意ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/

 

ザーチュエン Gia Truyen
住所:49 Bát Đàn, Cửa Đông, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Viet Nam
電話:⁺84(4)38287218
営業時間:6:00~10:00、17:00~22:00(スープがなくなり次第閉店)
PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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