【日本の森が呼んでいる 第4回】森の中でくつろぐ|たったひとつを叶える旅<101>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Apr 22nd, 2020

今回のたったひとつは、日本の国土の約3分の2を占める森林です。小淵沢の森のテラス、軽井沢の森の中のホテル、八丈島の森の中の露天風呂・・・緑を感じながらくつろぐひとときは、かけがえのない時間となるでしょう。

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

森が呼んでいる

冬が終わって春が訪れ、緑が日に日に色の濃さを増していきます。陽気が良くなると、屋外へ足が向きますね。

日本の国土の約3分の2(66%)は森林。先進国の中ではフィンランドに次いで、世界第2位の森林国です。春になり、森は雪の衣を脱ぎ、目覚めています。ここへおいでと、森が私たちを呼んでいますよ。理由を聞くこともなく、私たちを清浄な空気で浄化し、心を癒して、黙って送り出してくれます。

移り気な人間と違って、森はここと決めたら根を下ろし、何処へも行きません。静かに同じ場所に佇んで、私たちを待っています。

森のテラス<山梨県北杜市>

「中村ウィスキーサルーン」のテラス

小淵沢にある6室のみの「ホテルキーフォレスト北杜」には、ウィスキーのコレクションが魅力的なバー「中村ウィスキーサルーン」があります。ホテル宿泊者の朝食はこちらで。晴れた気持ちの良い日には、テラスで森の景色を楽しみながら朝食をいただきましょう。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
若い世代の感覚を生かした運営にシフトチェンジ。型にはまらないフレンドリーなおもてなし。[ホテルキーフォレスト北杜/山梨県北杜市]「中村ウィスキーサルーン」 ホテルキーフォレスト北杜
住所:〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10248-16
電話:0551-36-8755
ホテルキーフォレスト北杜 HP:https://www.kob-art.com/facility/

森の中のホテル<長野県軽井沢町>

ししいわハウス

軽井沢の森に立つ「ししいわハウス」は、プリツカー賞受賞の国際的な建築家、坂茂(ばんしげる)氏による自然に寄り添うホテル。木材が豊富に使われた客室には、森の景色が良く似合い、部屋にいながら森林浴しているよう。ヒノキ風呂付のお部屋もあります。アメリカの旅行雑誌「Travel + Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」が2020年2月19日に発表した、It List 2020: Our Editors’ Picks of the Best New Hotels in the World(編集者が選んだ世界の新しいベストホテル)に選出されました。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
自然と建築、人と人との絆を強める坂 茂デザインの隠れ家リゾート。[ブティック・リゾートししいわハウス/長野県北佐久郡軽井沢町]ししいわハウス
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-646
電話:080-7691-6020
ししいわハウス HP:http://www.shishiiwahouse.jp

森の中の露天風呂<東京都八丈島>

裏見ヶ滝温泉

八丈島の「裏見ヶ滝温泉」は、森の中にある露天風呂。温泉の近くには、滝を裏側から見上げる裏見ヶ滝があり、お風呂に浸かりながら滝を眺められます。入浴料は無料ですが、自治会が管理していますので、ルールを守って利用しましょう。混浴なので、水着着用のこと。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
食材王国、八丈島。限りある資源から無限のアイデアを生み出す。[東京“真”宝島/東京都 八丈島]裏見ヶ滝温泉
住所:東京都八丈島八丈町 中之郷
時間:午前9時~午後9時 年中無休
料金:無料
http://www.town.hachijo.tokyo.jp/onsen/uramigataki.html

今回のたったひとつは、私たちを呼んでいる森の風景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

注意:詳細につきましては、直接施設へお問い合わせください。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

SHARE

  • Facebook