お盆は3つある?地域の有名なお盆行事ってどんなものがあるの?

Posted by: TABIZINE編集部

掲載日: Jun 4th, 2020

お盆は、正式には「盂蘭盆(うらぼん)」や「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、インドの言葉である「ウラバンナ(逆さ吊り)」が元になっています。日本人にとっては重要な行事の一つであるといえるお盆ですが、その時期は地域によっても異なります。今回は、地域によるお盆期間の違いと、全国的に知られているお盆の行事をご紹介します。

灯籠流し

お盆は3つある

私たちは「お盆」と呼んでいますが、新暦のお盆、月遅れ盆、そして旧暦のお盆の3つにわかれます。新暦のお盆は、カレンダーの7月15日を中日に、7月13日から16日までの期間です。月遅れ盆というのは、ひと月遅れのお盆で、8月15日を中日に、8月13日から16日のお盆です。お盆休みもこの期間にあたるため、この時期に帰省する人も多いのではないでしょうか。

最後は旧暦のお盆です。こちらは旧暦の7月15日を中日にしたお盆で、その年によって日にちが異なります。

なぜ月遅れ盆が存在するのか

8月カレンダー

全国のほとんどの地域では「月遅れ盆」といって、8月13日から16日までがお盆の期間となっています。ひと月お盆を遅らせたのは、農業が忙しい時期にあたることもあり、8月15日をお盆にしましょうとしたことで現在に至っています。

このように、地域の産業に合わせる、旧暦のお盆の時期に合わせるなど、地域によってさまざまなお盆の時期があるようです。

日本各地で行われるお盆の行事

京都五山送り火

五山の送り火

京都で毎年8月16日に行われる五山の送り火は、京都の夏の行事として有名です。東山に大の字が浮かび上がるのをはじめとした、5つの送り火が点ります。お盆の精霊を送る伝統行事となっています。

嵐山灯籠流し

嵐山灯籠流し
(C)longtaildog / Shutterstock.com

元々は、戦没者の霊を慰めるため灯篭による供養をしたのが始まりです。お迎えをした精霊を、灯籠にのせて送り出す行事となっています。また、遠くに大文字や近くに鳥居形の送り火も見ることができますよ。

徳島阿波おどり

徳島阿波踊り
(C)Artem Mishukov / Shutterstock.com

阿波おどりの発祥の地である徳島県徳島市で行われている、約400年の歴史を持つ日本三大盆踊りの一つです。

※2020阿波おどりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催が中止となりました。

沖縄のエイサー

エイサー
(C)Richard Cook / Shutterstock.com

エイサーとは、沖縄の伝統芸能のひとつで、盆踊りにあたります。各地域の青年会がそれぞれの型を持ち、旧盆の夜に地域内を踊りながら練り歩きます。

※エイサーナイト2020と第65回沖縄全島エイサーまつりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となりました。

[Photos by shutterstock]

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