天極堂が創業から守り続ける「吉野本葛」
1870年創業の「天極堂」が届けている「吉野本葛」。豆科の植物である葛の根を原料とする日本の天然素材で、マクロビオティックでも注目されています。
冬の山奥の地中深くに生えている根を掘り、その根を繊維状に粉砕して水と混ぜ、根に含まれる澱粉をもみだす「吉野晒(よしのざらし)」という江戸時代から伝わる水晒し製法で仕上げています。
1kgの葛根からできる葛粉は約100gとごくわずか。現在、根を掘る人、良質の葛根が掘れる山も少なくなって、吉野本葛の原料の葛根は高価なものとなっています。
葛根は生薬の主原料としても有名で、発汗・解熱・鎮痙作用もあり、イソフラボンを含み血中コレステロールの低下・骨粗しょう症・更年期障害などに有効な効能があるそうです。
体に優しいできたて葛料理
JR奈良駅店にはそんな貴重な吉野本葛の商品が並んでおり、お隣のカフェでは葛料理と葛スイーツをいただけます。
のれんをくぐると広い円形の店内。メニューにはたくさんのお品が書かれてあり、アレルギー表示もわかりやすくて親切です。
JR奈良駅店限定「卵とじ葛うどん」(900円・税抜)、
「葛とじごはん」(850円・税抜)、「葛カレー」(850円・税抜)など、たくさんの葛料理。
夏にピッタリ季節限定「サラダ葛うどん」(900円・税抜)。ドレッシングは液状胡麻とすり胡麻と分けて添えられてました。
麺が見えないほど野菜がたっぷり!艶々の葛うどんは細めでサラリと喉越しよく、食欲も進みます!
一品料理の「奈良のおあげさん」(350円・税抜)。
中には胡麻豆腐が入ってぷるんぷるん!生姜と醤油をつけて大人の逸品です。
葛づくしの葛スイーツ!
人気1位の「極(きわみ)パフェ」(850円・税抜)。高さ20cmほどで、葛ソフトクリーム、抹茶アイス、くずの子ロールがのってボリューミーです!
吉野本葛を贅沢に練りこんだ葛ソフトクリーム。これぞ葛の力なのか、なめらか!まろやかで濃厚なのに、黒蜜がかかってさらに豊かな甘みです。
葛ソフトの隣には一口サイズのくずの子ロール。1本ずつ職人さんの手作りで、吉野本葛100%、小麦粉やベーキングパウダー不使用でカステラのようにふんわり。きめ細かいクリームが優しい味わいです。
葛ソフトの下には、白玉団子と抹茶の葛餅が隠れていました。葛餅は、寒天と違う独特のぷるぷるとモチモチ食感!飲み込むまで続く驚きの弾力です!
グラス部分には葛ぜんざいとフレークが敷きつめられ、最後まで甘い和スイーツを堪能できました。
パフェ以外にも、葛スイーツはまだまだあります。
吉野本葛・大豆粉・希少糖で焼き上げたグルテンフリーのしっとりケーキセット「くずの子パウンドセット(バニラアイス・ドリンク付)」(600円・税抜)や、「葛ブリュレ」(400円・税抜)、
「葛ソフトクリーム」(350円・税抜)、宇治抹茶に葛ソフト・抹茶葛餅・小豆餡がのった「抹茶葛あずき」(650円・税抜)など。
奈良の本物を手土産に、テイクアウトも
テイクアウトに「葛もちサイダー」「くずの子ソフト」もあったり、
店頭にはパフェにのっていた「くずの子ロール」の1本売りもありました。温めるとクリームがトロトロでフォンデュもできるそうです。
吉野本葛、葛きり、葛うどん、胡麻豆腐や、葛スイーツなどが単品からギフトまでデパート並にそろっています。
冬の冷たい空気と水、そして人の手で丁寧に生み出される美しい白色の吉野本葛。夏は清涼感があって、冬は体の芯から温めて、1年通して味わえる健康的な葛料理と葛スイーツで奈良旅を締めくくってみてはいかがでしょう。
住所:奈良県奈良市三条本町1-1JR奈良駅ビエラ奈良2F
電話:0742-20-6300
営業時間:10:00〜21:00(L.O 19:30)*営業時間短縮の場合あり
定休日:施設に準ずる
交通:「JR奈良駅」直結
HP:https://www.kudzu.co.jp/
[all photos by kurisencho]