2019年と2020年の違いとは・・・
2019年と2020年のゴールデンウィーク期間中に、「最も宿泊予約が多かった地域のランキング」を比較すると、2019年は10位圏外だった那覇市が、2020年には、一気に7位にまで急浮上しています。そのほか、2019年にはランクインしていなかった川崎市、奈良市、浜松市などの地域が、2020年には20位以内に入るなど、新たな地域が人気となっているという結果に。また、箱根市は2019年に20位だったのに対して今年は12位にまでアップし、さらに、岡山市は18位から14位に上昇しています。このことから、各都道府県にある大都市や、そこから近い観光地などの宿泊需要が伸びている傾向にあります。
田舎への帰省率が高まる2020年の「お盆休み期間中」には、新型コロナウイルス感染症の影響で、県外への移動を控える人が多くなりました。現在も、移動を県内に留めつつも旅行を楽しむ“マイクロツーリズム”の動きが様々なシーンで唱えられています。ブッキング・ドットコムを利用した日本国内のユーザーデータを見てみると、2019年に比べ2020年は箱根市、松本市、高松市など、各県民も楽しめるような歴史ある市がランクインしています。
1位:東京/2位:大阪市/3位:京都市/4位:福岡市/5位:名古屋市/6位:横浜市/7位:神戸市/8位:札幌市/9位:広島市/10位:仙台市
【2020年GW予約地ランキング】
1位:東京/2位:大阪市/3位:京都市/4位:名古屋市/5位:福岡市/6位:横浜市/7位:那覇市/8位:札幌市/9位:神戸市/10位:広島市
この調査はゴールデンウィーク期間(「2019年4月29日~5月6日」、「2020年4月29日~5月6日」)と、お盆期間(「2019年8月10日〜8月18日」、「2020年8月8日~2020年8月16日」)の予約を対象に行っています。
国民性が出る!?コロナ後の旅行について
現在も、新型コロナウイルス感染症の影響により旅行を自粛している人が多い中、ブッキング・ドットコムのユーザーに対して「再び旅行に行けるようになったらどう思いますか?」という質問したところ、日本は「不安」や「心配」といった思いがある方の割合が、世界平均よりも多いという結果に。「心配である」50%、「不安である」56%と、2人に1人が旅行に対して慎重な考えを持っているよう。
一方、フランスでは「心配である」28%、「不安である」19%(日本の約1/3)と、日本よりも楽観視した見方が多い傾向に。アメリカのユーザーは、ポジティブな感情もネガティブな感情も、全ての項目において世界平均を上回っています。(画像の赤字は世界平均を上回った数値、青字は世界平均を下回った数値を記載)
また、「行きたい旅のタイプ」については、日本は「食目的のグルメ旅」を選択する割合が世界平均よりも倍以上多く、旅先でのグルメを楽しみにしている様子。日本では今後「Go To トラベル 地域振興券」の発行や、「Go To Eat キャンペーン」が始まることから、これからもグルメ旅を検討する人が増えることが予想されます。