【京都】伏見稲荷大社近くの池のほとりで、香り豊かなコーヒーを楽しめる「バーミリオン・カフェ」

Posted by: ロザンベール葉

掲載日: Nov 9th, 2020

秋、京都散策が気持ちの良い季節です。鮮やかな朱色の鳥居が連なる伏見稲荷大社のほど近く、八島ヶ池のほとりにある「Vermillion-cafe.(バーミリオン・カフェ)」は、池とその周りの木々の緑を眺めながら過ごせるカフェです。自然に囲まれたテラス席で、香り豊かなコーヒーを片手にホッと一息つける、とっておきの空間をご紹介します。

テラス

伏見稲荷大社の裏手にあるカフェ

伏見稲荷大社

朱色の千本鳥居が、まさしくフォトジェニックな伏見稲荷大社。その本殿から山頂に向かう道とは反対側に八島ヶ池があります。そのほとりにあるのが「Vermillion-cafe.(バーミリオン・カフェ)」。“バーミリオン”とは、英語で“朱色”を指すそうです。

外観

厳選された挽きたての豆を本格エスプレッソマシンで淹れる、スペシャルティコーヒー専門店です。京都で人気の焙煎所「WEEKENDERS COFFEE(ウィークエンダーズ コーヒー)」による特注のオリジナルブレンドを使用した、香り高いコーヒーを味わえます。エスプレッソをはじめ、カフェラテ、カプチーノ、ハンドドリップで淹れるコーヒーもあります。

池のほとりで木漏れ日に包まれて・・・

カフェ1

まずは席を確保してから、レジでオーダーします。お店に入ると、窓の枠が額縁になり、あふれる緑がまるで絵画のような光景が広がります。

カフェ2

テラス席の目の前が八島ヶ池です。木漏れ日の中で憩う人たちは、本を読んだり、友だちと話したりしながらゆったりと寛いでいます。特に今は、密になりにくいテラス席は人気ですね。外国人のお客さんもちらほら見かけました。

テラス1

今は青もみじが目に心地よいです。紅葉の見頃は、例年12月に入ってからとのこと。寒い時期にはストーブが用意されるようです。

テラス

味わいのあるアンティークの椅子やテーブルが、自然の中に違和感なく調和しています。

カプチーノと抹茶スイーツで至福のひととき

カプチーノ

「カプチーノ」(440円・税込)は口溶けのよいクリーミーな泡と、コクがありつつ酸味のあるコーヒーとが好相性。後味がさわやかで、おかわりしたいほどでした。こちらではぜひ、香り高いコーヒーを味わってみて下さいね!豆は店内とコーヒー豆オンラインショップで購入可能です。

抹茶ガナッシュ

京都にいるからには抹茶スイーツを味わいたい!と、自家製の「宇治抹茶ガナッシュ」(748円・税込)をいただきました。スイートなホワイトチョコレートに苦みばしった抹茶を合わせた濃厚な味わいで、コーヒーとよく合います。半分アイス状で、溶けた食感が生チョコのよう。クリームの上には、かわいらしい小さな鳥居があしらわれています。グルテンフリーです。スイーツのメニューには、ヴェジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリーなどが表記されています。

自家製スイーツは、ほかにも「スティッキーデーツプディング」(748円・税込)、「アフォガート」(638円・税込)、「自家製グラノーラ」(748円・税込)などがそろっています。

ブランチ

自家製サンドイッチやブランチメニューもありますよ。パンは「進々堂」、「伏見いがや」の仙石ハムとソーセージと、できる限り京都の食材を生かした手作りです。「スマッシュアボカドのオープンサンド」(900円・税込)は、トーストの上に刻んだアボカドとポーチドエッグが添えられ、サラダ感覚でいただけます。

鳥居をあしらったオリジナルグッズも

グッズ

店内には伏見稲荷グッズが並んでいます。鳥居があしらわれたモダンなデザインはお土産におすすめです。姉妹店の「朱 SHU. by Vermillion」でも販売されています。

朱

カフェのすぐ近くにある、2019年10月にオープンした「朱 SHU. by Vermillion」。日本の作家による手作りの陶器やガラス器、京都ブランドのアイテムなどを扱っています。洗練された数々は、お土産やギフトにぴったりです。

メルボルンから生まれ育った京都へ

鳥居

店主の木村茂生さんは、伏見稲荷大社の稲荷山にある薬力社前の茶店「薬力亭」の9代目。オーストラリアのメルボルンで18年を過ごし、帰国後に夫妻でカフェを始められました。

最初は、「Vermillion-cafe.」から伏見稲荷の稲荷山を登って40分ほどの「薬力亭」の片隅でお店を始められたそうです。今ではJR稲荷駅近くの「espresso bar & info.」、「朱 SHU. by Vermillion」、そして代々受け継ぐ「薬力亭」を本店として、4店舗を営まれています。

カフェ

伏見稲荷が信仰の対象から観光へと変わっていく中で、「訪れる人たちが憩える場所であり続け、地域の歴史を語り継ぐ場所としての役割を果たしたい」という木村さんの思いが、全ての空間に体現されています。

参拝やお山めぐりの行き帰りに

薬力社

「薬力亭」(当日はお休みでした)のある薬力社まで登ってみました。登りは少々キツいですが、降りた後は気分爽快!予想通り翌日筋肉痛になりましたが、いい運動になりますよ。

伏見稲荷大社への参拝や稲荷山のお山めぐりの前後に、おいしいコーヒーを味わいに訪れてみてはいかがですか。

Vermillion-cafe.
住所:京都市伏見区深草開土口町5-31
電話:075-644-7989
営業時間:9:30〜16:00
定休日:水曜定休
※新型コロナウイルスの影響で営業時間の変更や臨時休業の場合もあります。最新情報は公式HPでご確認下さい。
vermillion
コーヒー豆オンラインショップ
朱 SHU. by Vermillion
薬力亭

[All photos by ロザンベール葉]
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PROFILE

ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

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