大正元年創業の小麦の製粉工場「つむぎや」
江戸時代から小麦の栽培が盛んで本州一の小麦の生産地である埼玉県で、埼玉小麦にこだわり100年の歴史がある老舗粉問屋「つむぎや」。本店は埼玉県久喜市栗橋にあり、2018年夏、エキュート大宮に2号店をオープンしました。
小麦本来の風味と味わいを生かした小麦品種は30種類以上。粉の特性を見極め、最適な配合をしたうどん・そば・焼き菓子など50種類以上の商品を取りそろえる中、エキュート大宮店では、焼き菓子を中心に展開しています。
人気の焼き菓子は「ふぃなんしぇ」。もちもち食感の製品ができる「埼玉小麦あやひかり」を100%使用した焼き菓子です。
国産小麦の特徴として、焼き上がり後の食感がべたつきやすく、あまり焼き菓子には使われないようですが、埼玉小麦と手絞りの製造にこだわって完成させたそうです。
1番人気の「ふぃなんしぇ」3種を食べ比べ
お味は「全粒粉」(216円・税込)、「ショコラ」(237円・税込)、「メープル」(216円・税込)の3種類。単品と3袋セット(660円・税込)が用意されています。
開けてみると1個10cmほどの大きさで、透明トレーに入っていました。
小麦を皮ごと微細粒子になるまで細かく挽いた「全粒粉」。繊維質特有のえぐみを感じないよう工夫されています。
こんもりと、しっかりとした食感で、純粋に小麦の風味と焼き菓子の香ばしさが豊かです。洋風のフィナンシェと違い、バターをおさえて後口も軽やか。
ふんわりとした香りに包み込まれる「メープル」。しっとり弾力もあり優しい味わいです。
メープルに隠れてしまうことなく、小麦の甘みと香ばしさもよく感じます。
カカオがビターな「ショコラ」。
底には濃厚なチョコレートをしのばせて、温めるとトロ〜リとろけて、小麦とカカオの力強さを両方楽しめます。
お店の方のオススメで、トースターで3分ほど温めると、さらにふわふわに!ふわふわなのに弾力もあり、小麦あやひかりの力を実感しました(賞味期限1カ月)。
共同開発の“新・埼玉みやげ”「こ、ふぃなんしぇ」
さらに、「大宮駅で埼玉土産が買いたい」という地域の人の声にお応えして、つむぎや・埼玉大学・JR東日本大宮支社が土産をテーマに共同開発した新・埼玉みやげもありました。
「ふぃなんしぇ」をベースに、狭山かさねほうじ茶を練り込んだ「こ、ふぃなんしぇ」です。減農薬有機肥料で育てられた「茶 岡野園」(さいたま市見沼区)の茶葉を2度焙煎した、香料着色料不使用のほうじ茶を使っています。
「ふぃなんしぇ」よりも小ぶりで、5cmほどのかわいらしいサイズ。
袋から出すと、黒に近い深い茶色で、すでにほうじ茶の良い香りが漂います。しっとりもっちり食感に、ほうじ茶の芳ばしさと、程よい甘みが鼻から抜けて、食感と和素材ほうじ茶の相性が良い日本人好み。
少し温めると、その場で焙煎しているのではと思うほど、全身がほうじ茶の香りに包まれる心地に。ギフトにするなら狭山茶を添えたくなりますね(8個入1,188円・税込〜)(賞味期限1カ月)。
「つむぎや」が減農薬で栽培し守り続けた伝統のもと、安心安全で希少な埼玉県産小麦から成る焼き菓子たち。お店にはサブレやケーキもあり、ふぃなんしぇとの詰め合わせギフト箱もあり、和心あるデザインも素敵。HPからお取り寄せもできますが、密を避けた氷川神社のご参拝のあとに立ち寄って、埼玉のお土産に贈られてみてはいかがでしょう。
住所:埼玉県さいたま市大宮区錦町630エキュート大宮 中央改札(南)内
電話:048-643-3081
営業時間:月〜土8:00~22:00、日・祝8:00~20:30
(*連休最終日は日・祝の営業時間)
交通:JR「大宮駅」改札内(エキュート大宮)
HP:https://tsumugiya.net/ec/
[all photos by kurisencho]