重箱の二段目「二の重」に詰める料理とは?
おせち料理は、一般的に重箱に詰められています。お重を重ねることは、「めでたさを重ねる」という意味があり、重ねた時に1番上にくるのが「一の重」、その下につづくのが、「ニの重」「三の重」と呼ばれています。本来は四段重(五段重という説もあり)が正式なものでしたが、現代は、三段重が多いようです。
重箱の二段目の「二の重」。こちらには、縁起のいい海の幸を中心とした焼き物や、酢の物を詰めていきます。
縁起を担ぐ海の幸や酢の物
二の重は焼き物料理が中心です。縁起が良いとされる、海老や鯛、ぶりなどの海の幸の焼き物を詰めます。メイン料理を詰めるお重になるので、一つ一つの具材の量を多くする方が、ボリュームもあり食べ応えがあって良いでしょう。海の幸の焼き物や酢の物のほかに、焼いた肉やフライ物を入れる場合も二の重に入れます。
ぶり
ぶりは出世魚といわれていることから、出世を願う意味があります。
海老
海老の“曲がった腰”にちなみ、腰が曲がるまで長生きできるように、と長寿を願っています。
鯛
「めでたい」との語呂合わせで、ハレの日には欠かせない魚です。
紅白なます
配色が紅白でめでたく、祝いの水引をイメージしており、お祝いを意味します。
おせち料理のメインでもある二の重は、海の幸が入ることでぐっと華やかになりますね。縁起を担いだ食材で、新しく迎える年が明るく素晴らしいものになりますように。