栃木出身者おすすめの焼肉を堪能
都内からのアクセスもよく、世界遺産の日光東照宮や雄大な中禅寺湖、はたまたツインリンクもてぎや那須ハイランドパークといった見どころも多い栃木県。今回は週末を利用し、宇都宮市を中心に24時間・弾丸旅行を計画しました。駆け抜けます!
今回の交通手段は車で。東京を夕方前に出発し、2時間足らずで栃木県宇都宮市に到着。近いですね。ホテルにチェックインした後、まずは早めの夕食に行くことにしました。宇都宮といえば、なんといっても餃子ですが、以前、栃木出身の友人が「もちろん餃子もオススメだけど、実は栃木で食べるべきは焼肉!」と言っていたことを思い出しました。確かに焼肉屋の看板が多く目につきます。もしかして宇都宮の隠れグルメは焼肉?!というわけで、一軒目は、栃木県のブランド牛、とちぎ和牛がリーズナブルなお値段で食べられるという「炭火焼肉 からし家」に。
カルビ・ハラミ・ロース・味噌タンがセットになった「スタミナセット」(3,290円・税抜)。カルビとロースが、とちぎ和牛だそう。カルビはもちろん、ロースやハラミにも美しい霜が降っていて、見るからにおいしそうなお肉ですが、食べてその柔らかさにびっくり!ふわっとしていて本当にとろけます。もちろん旨味もたっぷりで、まったくしつこさもない。同じ部位のお肉でも、カットを変えて提供してくれているおかげで、厚切りのジューシーさと、薄切りの口当たりの両方を楽しむことができるのがうれしいです。
とちぎ和牛は、栃木県内の指定生産農家が、丹精込め育てた黒毛和牛の中の、最高の肉質A・Bの4等級以上のもののみが名乗ることを許されたブランド。それが、このお値段で食べられてしまうだなんて、かなり衝撃的です。店内は落ち着いた雰囲気で、ゆったりくつろいで、お肉を楽しめます。この店に来るために、また宇都宮を訪れてもいいと思える名店でした。
宇都宮といえば、やっぱり餃子
想像以上のクオリティーの焼肉に出会えてしまった衝撃を引きずりつつ、やはり宇都宮に来たならば・・・ということで、餃子通りに。ちょっとわかりにくいですが、街灯が餃子の形をしています。この通りには、「餃子専門店 正嗣 (まさし)宮島町本店」をはじめとする餃子専門店が軒を連ねていますが、夜だったせいもあって、すでに営業が終わっている店ばかり。それでも、老舗として名高い「宇都宮みんみん本店」の明かりが灯っているではないですか!整理券をもらい、15分くらい待ったところで店内に案内してもらうことができました。
メニューは、焼き、揚げ、水餃子の3種と、ライスとビールのみ。
焼き餃子と水餃子、それに『餃子浪漫』というクラフトの地ビールを注文。『餃子浪漫』は、ろまんちっく村クラフトブルワリーと宇都宮餃子会が餃子に合うビールとして共同開発したもので、コクのあるメルツェンタイプ。さっそく餃子を頬張りつつ、ビールをグビッ。最高です!焼き餃子はさくっと軽く、中身の餡は旨味たっぷり。水餃子のほうは、皮がもちもちのつるつるです。語彙不足で申し訳ないですが、餃子ってこんなにおいしい食べ物だったの!?と驚きながら、あっという間に食べ尽くしてしまいました。これが老舗の実力!
100パーセント源泉掛け流しの天然温泉でシメ
お腹がいっぱいになったところでホテルに……はまだ戻りません。本日最後のシメは、「ザ・グランドスパ南大門」(利用料金は館内着・タオルセット付で10:00~翌1:00まで滞在可能な「日帰りコース」が1,800円。他コースもあり)。北関東最大の温浴施設というだけあって、とにかく館内が広く、充実しています。地下1,200メートルから湧き出ているという露天風呂は、100パーセント源泉掛け流しの天然温泉。内湯も炭酸泉のスパークリングスパや漢方薬湯、プール+風呂の温水プーロなど、バラエティー豊富。サウナも庭園が望める開放感あふれるグランドサウナ、アロマスチームサウナ、ロウリュとあって、まさに湯の楽園です。
別料金ですが、館内には垢すりや岩盤浴も体験できる上に、焼肉屋や和洋中および新鮮な築地の海鮮が楽しめるレストランまで!まさに本場韓国のチムジルバンのような充実の温浴施設、ちなみに翌朝9時まで利用できるレストルーム利用の『宿泊コース』は3,200円(平日、大人)です。次は宿泊で利用したいと思いつつ、ホテルに戻って、この日は就寝しました。
見応えたっぷりの「岩下の新生姜ミュージアム」
翌朝、ホテルで軽く朝食を済ませると、車に乗ってお隣の栃木市へ。向かった先は2015年にオープンするや、瞬く間に栃木市の名物観光スポットとなった「岩下の新生姜ミュージアム」です。
エントランスを入ると、目の前には、巨大な岩下の新生姜パッケージと、世界に1台しかないという、新生姜色のグランドピアノが。岩下の新生姜パッケージは、来館記念の写真撮影スポットにもなっていますが、めちゃくちゃインパクト大。
「岩下の新生姜」をテーマに、遊び心があふれるこの「岩下の新生姜ミュージアム」(入館料:無料)。岩下の新生姜のオリジナルグッズや、販促物、コラボレーション商品などがずらり。展示物の量も質も圧倒的で見応えがありまくりです!
岩下の新生姜のパッケージギャラリーや、巨大な新生姜の被り物・岩下の新生姜ヘッド、キュートなキャラクター・岩下の新生姜アルパカとイワシカの特大ぬいぐるみで遊べる広場など、参加型のアミューズメントや、“映えスポット”などもあって、とにかく多幸感あふれる空間。この新生姜の部屋の本棚のセンスも、最高ですね!
一見、無秩序のようで実は世界観がしっかりと保たれているショーケースは、見ているだけでワクワクします。
ジンジャー神社、狛犬のように両脇には「イワシカ」が控えています。かわいい!
おみくじを引いたところ、こんな結果に。岩下の新生姜を食べて不老不死を目指したいと思います。
一時間ごとに、岩下の新生姜ヘッドに映し出されるプロジェクションマッピングは、センスあふれる独特の世界観が楽しめます。これだけたっぷり、岩下の新生姜に触れていたら、なんだか岩下の新生姜が食べたくなってきた……というわけで、入り口のカフェでお茶をすることに。
ニュージンジャーチーズケーキ(400円・税込)と、バナナジンジャーシェイク(500円・税込)。ケーキに飾られた岩下の新生姜は、11月11日の「岩下の新生姜の日」を表しているそう。濃厚なチーズケーキに岩下の新生姜のピリッとした酸味がマッチして美味。バナナジンジャーシェイクも、岩下の新生姜がスパイスとなって大人の味わい。ちなみにカフェ利用者は、岩下の新生姜とオリーチェ(「浅漬け」タイプのオリーブ)が食べ放題という太っ腹です。
岩下の新生姜グッズがずらりとそろったミュージアムショップも楽しくて見応えたっぷり。「来た人にとことん楽しんでもらいたい」という熱量が詰まった「岩下の新生姜ミュージアム」、楽しんだ後は、すっかり、岩下の新生姜のファンになっておりました。
たっぷりお土産をゲットして帰路に。それにしても、岩下の新生姜って、こんないろんな商品が出ているんですね。
行ってみると意外な発見があるのが、旅の魅力。グルメとユニークな観光スポットをたっぷりと楽しんだ1泊2日の栃木旅行、これまで知らなかった栃木の魅力をたっぷりと味わえました。
[All photos by Rika Oizumi]