
まるで「山小屋」のような風情のあるロッジ
燕ハイランドロッジのある燕温泉は、新潟県と長野県にまたがる国立公園・妙高戸隠連山国立公園の区域内にあり、標高約1,100メートルと妙高山周辺ではもっとも高い場所にある温泉街です。今回宿泊した燕ハイランドロッジは、そんな燕温泉の最奥にあり、周囲をブナの森に囲まれた、まさに「何もない」一軒宿です。

燕ハイランドロッジの創業者は、全日本スキー連盟のデモンストレーターとして日本基礎スキーの草分け的存在であった宮澤英雄氏。国有地であるブナの森に、大自然を肌で感じられるホテルを建てたいという熱い想いから、燕ハイランドロッジが建設されたそうです。

そのため、燕ハイランドロッジは宮澤氏の母校である立教大学をはじめ、たくさんの大学スキー部やテニス部などが合宿などで訪れる宿として人気です。レストランスペースには、各大学のペナントが飾られており、その歴史を垣間見ることができます。

そんな燕ハイランドロッジは、上信越自動車道の妙高高原I.Cから20分ほどで、都内からは3時間程度で行けるアクセスの良さですが、冬季は雪のため通行不可のところも多く、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの関山駅からバスで燕温泉まで行くルートがおすすめ。事前に連絡しておけば、燕温泉のバス停まで送迎に来てくれます。

実際、燕温泉のバス停で送迎を待っていましたが、折からの大雪で極寒にもかかわらず、あたり一面に広がる雪化粧したブナの森が美しく、寒さを忘れるほどでした。

燕ハイランドロッジに到着して、エントランスで出迎えてくれたのはウェルカムドリンクのホットワイン。冷え切った身体に心地よい温かさと心遣いにホッとします。

燕温泉が誇るブナの森を見渡すことができる大きな窓。ロビーラウンジは、夜になると森のライトアップを楽しむことができます。静かに降りしきる雪を眺めながら、暖炉を囲んで気のおけない仲間と語りつつ、洋酒を楽しむ贅沢な時間を過ごすのもいいでしょう。
息を呑むほどの美しさを味わえる客室からの眺望

燕ハイランドロッジの自慢のひとつに、各客室からの眺望があります。大きな窓枠を確保し、眼前に広がるのは息を呑むほど美しいブナの森。とくに冬季は、雪の積もった木々が水墨画のような美しさを見せてくれます。

「当ロッジは、大自然というファーストクラスのおもてなしが自慢です」と話すのは燕ハイランドロッジの代表取締役・宮澤一照さん。「何もない」を楽しむとは、すなわち都会の喧騒や人工物が何もない、あるがままの大自然を心と身体全体で楽しむということなんです。こんな贅沢な時間を楽しむことができるのは、まさに“ファーストクラス”のおもてなしがあればこそですよね。
「温冷交代浴」と酸素カプセルで疲れた身体をリセット

冷泉露天風呂
燕ハイランドロッジのもうひとつの自慢が、温かい内湯と源泉かけ流しの外湯「冷泉露天風呂」との温冷交代浴が楽しめるところです。冷泉は極冷から34度ぐらいまで季節の流れ同様に変化があり、それがファンにとって魅力です。

内湯
温冷交代浴とは、約40〜41度の内湯に3分ほど浸かり、硫黄成分が豊富に含まれた源泉の冷泉露天風呂に数秒浸かることを3セット繰り返す入浴法です。冷泉露天風呂に入るのが難しいなら、手足に30秒ほどかける程度でも十分効果があるそうです。内湯により血管が温熱効果で拡張し、低音の冷泉に触れることで交感神経が刺激されて伸縮します。この繰り返しで血流を促し、冷え性の改善や疲労回復の効果を得ることができるんです。

また、昨年11月に導入された高気圧酸素カプセルでは、体内のリンパの流れを良くして免疫力を高めたり、体質改善やダイエット、美容効果などが期待できます。なお、この高気圧酸素カプセルは有料サービス(30分1,200円)ですが、宿泊者は半額で利用することができるので、先ほどの温冷交代浴と合わせて体験してみることをおすすめします。
地元・新潟の食材にこだわった夕食も魅力

ヨーロッパ風のウッド調で設えられたレストランで、海の幸・山の幸を盛り込んだ地元・新潟の食材で料理された夕食に舌鼓を打ちます。メニューは春夏秋冬で、旬の食材を生かした創作料理が提供されるので、落ち着いた雰囲気のレストランでゆっくりと楽しむことができます。
周辺にも見どころの観光スポットがたくさん

燕ハイランドロッジは「何もない」を贅沢に楽しめるファーストクラスの大自然に囲まれた一軒宿ですが、もちろん本当に「何もない」ということはありません。近隣には国内有数のスキーリゾート・妙高高原がありますし、日本百名山に数えられる妙高山は、夏季にはトレッキングを楽しむことも可能です。
自粛期間に溜まったストレス疲れを癒やすにはうってつけの、心と身体がリセットできる燕ハイランドロッジに出かけてみてはいかがでしょうか。
[All photos by Takashi Mizusawa]

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Takashi Mizusawa
カメラ誌をメインに出版社にて編集者として15年ほど従事したのち、
フリーランスとして独立。カメラ・写真、ガジェット系だけでなく、商品
レビュー系記事執筆やインタビュー取材などを行う。
・東京都在住
・旅行した海外:アメリカ(ラスベガス、ハワイ)、メキシコ、ベトナム、オー
ストラリア、イギリス
・旅行していない国内:鳥取、島根、長崎
・ライター歴:編集・ライター歴20年以上。雑誌、書籍、フリーペーパー、ムッ
ク、広告媒体、Webサイトなど、マルチメディアで編集・執筆経験あり。
・媒体歴:Yahoo!Japan、マイナビ、CAPA(学研プラス)、フォトテクニックデ
ジタル(玄光社)など。
・得意分野:カメラ・写真、ガジェット全般、旅行、グルメ、人事
・趣味:写真、音楽制作、旅行、プロ野球観戦、観賞魚飼育など。
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