鯛そうめん
愛媛県のおいしいものとは?
温暖な気候で、瀬戸内海の幸に恵まれた愛媛県。東京に比べて物価が安く治安が良いため、住民の満足度が高いといわれます。日本書紀にも登場する道後温泉は、「女子旅の聖地」と名高い人気温泉地。日本一の生産量を誇る鯛、陽光をいっぱい受けて育ったみかん、全国にブームを巻き起こした塩パンなど、惹きつけられる食がそろっています。
愛媛県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは。今回は宇和島市のグルメにスポットを当てて、ご紹介します。
宇和島市
「宇和島鯛めし」とびきり贅沢な卵かけごはん
新鮮な鯛がご自慢の愛媛県では「鯛めし」が有名ですが、異なった2種類の鯛めしがあります。ひとつは、今治市(東予)や松山市北条(中予)の鯛を丸ごと一匹炊き込んだ鯛めし。
今回ご紹介する宇和島市(南予)の鯛めしは、生卵の入った醤油だれの中に、鯛の刺身と海藻、薬味(ねぎ、ごま、もみ海苔など)を入れ、あたたかいご飯の上にかけて食べる贅沢な卵かけごはん。
鯛の新鮮さを活かした宇和島市独特の食べ方は、シンプルさが良い食材を引き立てることを証明してくれます。農林水産省の郷土料理百選にも選出。
■鯛めしの作り方 宇和島市
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<宇和島鯛めしのお召し上がり方>
一、生たまごの入った醤油ダレをよくかきまぜる。
二、醤油ダレの中に鯛の刺身と海藻、薬味を入れる。
三、あたたかいごはんをお茶碗に盛る。
四、醤油ダレから鯛の刺身などの具をとりだし、ごはんの上にのせる。
五、その上から、醤油ダレを加減しながらトロトロとかける。
六、最後にきざみ海苔を盛りつける。
宇和島鯛めしのお召し上がり方 宇和島 鯛めし協同組合
宇和島 鯛めしのお召し上がり方/DiscoverEhimeJapan えひめの動画 日本四国愛媛県
宇和島市
「六宝」旬の地魚をたれに漬け込んだ漁師飯
旬の地魚を醤油やみりん、料理酒などのたれに漬け込んだ、宇和島の津島地域の漁師飯「六宝(ろっぽう)」。六宝とは、魚、醤油、みりん、酒、ごま、生卵の6つの材料を意味するそうです。やや甘めのタレに漬け込まれた、旬の地魚(ハマチ、鯵、いかなど)は白米によく合い、お代わりが止まらなくなります。食べる時にたれに刺身をくぐらせる「宇和島鯛めし」と違い、最低でもたれに15分以上漬け込むので、魚にしっかり味が染み込んでいます。いわゆる漬け丼と解釈するとわかりやすいかもしれませんね。
#津島町 TSUSHIMA / 宇和島市 Uwajima-City NINO inc.
宇和島市
「さつま」さらりとしているのに、忘れられない味
焼き魚と麦味噌をすり合わせた汁を、麦飯にぶっかけた「さつま」。青紫蘇やきゅうり、ねぎ、ごま、みかんの皮を刻んだものなど、お好みの薬味を添えてどうぞ。焼き魚は基本的には白身魚を使用、鯛で作ってもおいしいそうです。宮崎県の「冷や汁」とよく似ていますが、さつまは麦味噌や名産の鯛などを使うところがポイント。さらりとしているのに、濃厚な魚の出汁がおいしくて、忘れられなくなる味です。
■さつまの作り方 宇和島市
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第一弾「みかん鯛のさつま汁」(ダイジェスト版③)愛媛食材で愛あるアス飯Ⓡ/ehimenp
宇和島市、八幡浜市など
「じゃこ天」天下一と名高い味
上記のご飯もの(宇和島鯛めし、六宝、さつま)のお供に添えたい「じゃこ天」。愛媛県の宇和海で獲れる新鮮な小魚(ホタルジャコや小アジなど)を骨ごとすり身にして揚げた、宇和島の郷土料理です。「宇和島のじゃこ天は天下一」といわれ、小魚のうまみがぎゅっと凝縮された濃厚な味。網やフライパンで軽く炙り、好みで大根おろしやすだち、醤油を添えていただきます。各店では揚げたてを販売しているので、ファストフード感覚で、その場でぱくりと食べるのが一番おいしい食べ方。
■じゃこ天の作り方 宇和島市
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宇和島市名物 じゃこ天 /愛媛いきいきテレビ
今回は、愛媛県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。ぜひ、旅の思い出に味わってください。通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのも良いかもしれませんね。
注意:2021年5月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。
取材協力および写真提供:宇和島市