自家製生パスタ＆スイーツを堪能できる「パスタ屋 Michelle」

店主による手打ち生パスタがおすすめ！

近鉄志摩神明（しましんめい）駅が最寄りの「パスタ屋 Michelle（ミシェル）」。通りに面したシンプル＆ナチュラルな外観が目印です。木目を基調とした店内は、ニュアンスのあるブルーの壁と所々にあしらわれたグリーンが映える、居心地の良い空間。ソファ、テーブル、カウンターから好みの席を選べます。

“パスタ屋”というだけあり、店主の大原一浩さんは特に生パスタ（タリアテッレ）にこだわっています。三重県産の強力粉「ニシノカオリ」とデュラムセモリナ粉を独自の配合でブレンドし、丹念に作られた生パスタを味わえます。生パスタ特有のモチッと感が人気で、売り切れることが多いようです。乾麺（スパゲッティーニ）を選ぶこともできます。

昨年訪れた際には生パスタをいただいたのですが、今回は残念ながら品切。梅肉、ズッキーニ、ちりめんじゃこ、キノコの「夏のオイルパスタ」1,380円（税込）を乾麺でいただきます。生パスタは＋100円（税込）。塩気と酸味がマッチした、夏にうれしいさっぱりパスタです。サラダとドリンク付きのセットで＋290円（税込）。ドリンクはざくろのソーダ。夏は炭酸がおいしい！

上記セットにデザートを付けると＋490円（税込）。ブルーベリーソース風味のパンナコッタです。こちらはパティシエによる手作りスイーツがまたおいしいのです。このセットはランチ、ディナーを問わず、同じ価格でいただけるのがうれしいですね。

昨年、今年と阿児の松原での海水浴の行き帰りに何度も寄らせていただきました。「粗挽きソーセージとブロッコリーの粒マスタードクリーム」「フレッシュトマトとモッツァレラチーズ」「エビとイカの自家製ジェノベーゼクリーム」「ベーコンとブロッコリーの自家製トマトソース」など、シンプルながら自家製ソースがおいしくてクセになる味わいです。

丁寧に作られた自家製スイーツ

メニューに惹かれる数量限定「濃厚キャラメルプリン」400円（税込）。自家製のキャラメルソースを練り込んだ、リッチな味わいでほんのりとほろ苦いプリンです。コーヒーと相性抜群！そのおいしさに、思わずもうひとつテイクアウトしてしまいました。

カフェタイムにいただいた「深煎りコーヒーゼリーとラムレ－ズンアイスのパフェ」1,100円（税込）。深煎りコーヒーとラムレーズンという組み合わせのセンスの良さに惹かれて。ワッフルや生クリームがあしらわれてボリュームたっぷり！苦み走ったコーヒーゼリーと甘酸っぱいラムレーズンアイスとの相性が、予想通り絶妙です！これがまたコーヒーとよく合います。

「ブルーベリーソースのレアチーズケーキとティーヨーグルト」ドリンクとセットで980円（税込）、「さくさくクランブルのアップルパイ」590円（税込）など、ほかにも魅力的なスイーツがそろいます。

店主の大原さんは笑顔が素敵な男性で、スタッフの女性と共にいつも優しく迎え入れてくれるのが旅人にはうれしかったです。ひとつひとつのメニューを丁寧に作られているのが、その人柄から感じられます。地元の人に人気で、満席のことが多かったです。ランチ、カフェ、ディナーと多様に利用できるお店です。

スタイリッシュカフェで至福のひと時「shu cafe」

グリーンが映えるナチュラルな空間

近鉄志摩神明駅から徒歩10分ほどの場所にある「shu cafe（シュー カフェ）」。筆者は近鉄賢島駅から自転車で約15分でたどり着きました。通りを走っていると、スタイリッシュな建物と看板が現れます。オープンして10年以上になるカフェです。

階段を上がってお店に入ると、木目を生かした空間にグリーンが配されたさわやかで洗練された雰囲気。店主ならではの審美眼でセレクトされた、センスの良い写真集や本、雑誌が並んでいます。コーヒー片手に本を読んだり、思い思いの時をまったりと過ごせます。

そして窓の先に広がる緑が目に優しい。

テラス席もあります。ウッドデッキのカウンター席からもあふれる木々の緑を望め、どの席に座っても居心地がいいです。

シンプルでおいしいスイーツに舌鼓

「バニラエスプレッソ」450円（税込）。バニラアイスクリームに濃厚なエスプレッソをかけるだけで、甘味と苦み、冷たさと熱さが一気に混ざり合い、絶妙なおいしさが生まれます。シンプルですがクセになる味わい。

「NY.ベイクドチーズケーキ」と「アイスティー（アールグレイ）」セットで850円（税込）。濃厚にしてレモン風味がさわやかなチーズケーキ。カスタードクリームが添えられているのが珍しいですね。アイスティーはアールグレイの品の良い香りが、午後のひとときにふさわしい。紅茶はダージリン、アールグレイ、アップルティー、フルーツティーから選べます。

本来はコーヒーにこだわりのあるお店です。2種のブレンドをはじめ、ヘーゼルナッツ、キャラメル、バニラナッツなどのフレーバーコーヒー、エスプレッソ、カプチーノなどが多彩にそろいます。

ランチにはピザ3種やパスタ8種を味わえます。スイーツは「バナナのシフォンケーキ」400円（税込）、水を加えて焼き上げ、少し温めたチョコレートケーキにバニラアイスを添えていただく「ウォーターチョコレートケーキ」450円（税込）など、魅力的な数々がそろいます。

気持ちの良い空間で写真集をめくりながらスイーツを味わっていると、思わず時が経つのを忘れてしまいます。

緑に包まれて絶品石釜焼きピザを味わえる「PONCHI’S PIZZA」

木々に囲まれたユニークな空間

近鉄鵜方（うがた）駅からバスで約15分、阿児の松原海水浴場のすぐ近くにある「PONCHI’S PIZZA（ポンチーズ ピザ）」。まるで森の中に誘われるようなエントランスです。

知人から「ここのピザはおいしい！」と聞いてはいたのです。木々に囲まれた一帯に、なんともユニークで遊び心にあふれたブリコラージュスタイルのお店があります。

テラス席を選びました。扇風機があるので多少暑くても、戸外は気持ちがいいです。日除けもばっちり。

店内もなかなか個性的。手作り感のある空間に、サーフボードが配されています。すぐそばの阿児の松原海水浴場、隣の国府（こう）海岸は、ほどよく波がありサーファーに人気のビーチです。もちろん店主・高橋靖幸さんはサーファーでもあります。

独自の世界観を感じさせるレコードと本のセレクト。アンティークのインテリアが味わいを醸し出しています。お店は半年ほどかけて、店主夫妻が一から手がけられたそうです。サービスをする奥様がとても気さくで、少しお話をしたりして、思わず長居してしまいました。友だちの家に遊びに来たような気分です。

石窯焼きの多彩な絶品ピザ！

こちらでぜひ味わいたいのが、店内の石窯で焼くピザ。入口には薪が積まれていました。本格的です。

まずは定番の「とろけるマルゲリータ 白」M1,380円（税込）。Sは980円（税込）。赤はトマトソースにモッツァレラ、白はモッツァレラに南イタリア産チェリートマト添えです。

石窯焼きの自家製生地は焦げ目がついて香ばしく、手作りならではの味わい。トローリとろけるモッツァレラと酸味のあるトマトが絡み合い、シンプルな組み合わせだからこそ、おいしさがよくわかります。

もうひとつは「黒豚パンチェッタとガーリックのスモークチーズピザ」M1,580円（税込）。Sは1,180円（税込）。香ばしい生地の上には、ジュワリと肉汁したたるパンチェッタとスモーク風味のチーズとが絶妙にマッチ！

上記のほかに「7種のチーズピザ」、地元の素材を生かした「“松阪名物”伊勢鶏のみそ焼ピザ」、女性に人気の「博多やまやの明太子とフレッシュモッツァレラ」、「ゴルゴンゾーラソースと黒豚パンチェッタ」「生ハムとリコッタチーズ」など全16種類。「イチジクとクルミとハチミツ」「桃とミルクジェラート」などのデザートピザもそろいます。定番にひと工夫加えた味わいがこちらならでは。メニューによってはテイクアウトOKです。

店主の高橋さんが一枚一枚石窯で焼くピザ。ほかの種類もぜひ味わってみたいです。

カフェで南欧バカンス気分！

カフェにも訪れました。「北海道ミルクジェラート」400円（税込）と「エスプレッソ」300円（税込）。見上げれば、木々の葉が青々と茂っています。風に吹かれて、テラスでアイスとエスプレッソをいただきながら至福のひととき・・・。

海で泳ぐ合間にランチ、泳いだ後にカフェ。特にテラス席では、南欧のバカンス地にいるような気分を味わえますよ。

[All photos by Yo Rosinberg]
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ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。