冬のおこもりステイに!露天風呂と海山の幸に癒される「民芸モダンの宿 雲仙福田屋」【長崎・雲仙】

Posted by: ロザンベール葉

掲載日: Feb 14th, 2022

長崎県・島原半島の雲仙温泉郷にある「民芸モダンの宿 雲仙福田屋」。民芸スタイルをモダンにアレンジした快適な空間で、自家源泉かけ流しの内湯や、庭園露天風呂、展望露天風呂などの4つの異なる温泉を堪能できます。さらに、長崎和牛や地元産の野菜などを活かした贅沢な食事も魅力! 「雲仙天草国立公園」に指定された豊かな自然に囲まれて至福の時を過ごせる、そんな冬のおこもりにもおすすめの宿をご紹介します。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
(C)雲仙福田屋


 

露天風呂と海と山の幸を満喫!「民芸モダンの宿 雲仙福田屋」

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

JR長崎駅前から雲仙までは直通バスで約1時間50分。「民芸モダンの宿 雲仙福田屋」は、日本で初めて国立公園に指定された「雲仙天草国立公園」内にあります。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

立派な梁や木を活かした、民芸スタイルにモダンさを添えた温かみのある空間には、薪ストーブのあるラウンジ、山を望める客室、自家源泉かけ流しの2つの内湯、四季折々の自然を愛でられる2つの露天風呂があります。また朝晩には、地元産の新鮮な野菜や長崎牛・豚、島原半島近海で獲れた海産物などを活かした、海と山の幸を盛り込んだ食事を味わえます。

行楽シーズンには自然の中でアクティビティを楽しめますが、寒い冬にはおこもりステイが最高です。

庭園風やインフィニティ風呂など4つの温泉を堪能

雲仙の歴史は、大宝元年(701年)に行基が妙明寺を開山したことが始まりとされています。普賢岳を中心とする山々は信仰の対象でした。

明治期に外国人登山の禁止令が廃止されると、長崎から外国人が訪れ、在日外国人の避暑地として栄えたそうです。その後は上海や香港などから西洋人が訪れ、国際的な温泉地になっていきました。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
(C)雲仙福田屋

そんな歴史ある雲仙温泉。こちらは源泉掛け流しの内湯「普賢の湯」です。窓の先には温泉の流れる清水川、緑が目に優しい竹の葉が配されています。焼き杉とレンガで囲まれたサウナも完備。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
(C)雲仙福田屋

もう一つの内湯「白雲の湯」。あつ湯とぬる湯とを楽しめます。「普賢の湯」と「白雲の湯」は朝夕で男女入れ替え制です。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
(C)雲仙福田屋

こちらは露天風呂「せせらぎの湯」。庭園のように造られた露天風呂で、時折り鹿おどしが鳴り、和の風情を醸し出しています。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
(C)雲仙福田屋

新館「山照 -別邸-(やまてらす)」にあるパノラマ露天風呂「薫風の湯」では、自然と一体になったかのような気分を味わえます。「せせらぎの湯」と「薫風の湯」は、朝晩男女入れ替え制です。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
(C)雲仙福田屋

こちらの温泉は、高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病、月経障害などに効果的だそう。

雲仙福田屋 浴衣

館内はこの浴衣での移動が可能です。

山並みを望める快適で和モダンな客室

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

客室は本館にある和洋室「ハイカラツイン」(和室4畳+8.19平米)。民芸スタイルで落ち着いた色調の和モダンな空間です。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

洋室の場合、テーブルがないと二人でPCを使うのに困ることがありますが、座卓だとスペースがあるので助かります。また、加湿空気清浄機が設置され、乾燥しやすい冬場でも快適に過ごせました。ユニットバスも付いています。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

窓からは雲仙の山並みを望めますよ。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

ウェルカムスイーツには、館内のカフェ「力(Ricky)」オリジナルのコーヒー風味のパンナコッタが用意されていました。

ほかの客室には、「露天風呂付きパノラマルーム」「マンテンビュースウィート with ワーケーションスタイル」「民芸調和室」、拡張ディスプレイ、ワイヤレス充電器、多機能デスクライト、USBポート付電源タップ、Netflix、Prime Video、YouTubeなどが見られる50型4K液晶テレビなどが設置された「ワーケーションスタイル」があります。

2017年2月には露天風呂付モダン和洋室が7室完備された「山照 -別邸-」が加わりました。

雲仙温泉郷のアクティビティ

雲仙地獄

明治期には外国人らも避暑に訪れたという雲仙温泉郷。

メインの観光スポット「雲仙地獄」は、約1時間の散策道。至る所から高温の温泉と噴気が噴出し、湯けむりがもうもうと立ち込めています。硫黄の匂いが漂い、まさしく温泉地にいるのだと実感。また、潜伏キリシタンが拷問を受け、殉教の地であったという歴史も残ります。

宿から徒歩約15分の場所にある「白雲の池」では、暖かい時季にはボートを楽しむことができます。

温泉地でおなじみの「湯せんぺい」の手焼き体験や「雲仙焼」の焼き物体験などもあり、ガラス作品を鑑賞できる「ビードロ美術館」、日本初の駄菓子屋さんの博物館「おもちゃ博物館」などといった珍しい博物館も。

全て徒歩圏内で、気分に合わせて楽しめますよ。

長崎和牛や地元産の野菜を活かした料理に舌鼓

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

料理は朝晩ともに別邸にある個室スタイルの「鍋団欒」でいただきます。今は個室が安心でうれしいですね。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

まずは前菜「茶振りなまこ」「鮑のやわらか煮」「からすみ、赤かぶ“もものすけ”、クリームチーズの奈良漬け」。地酒の辛口「杵の川」とともに。すべてお酒とよく合うこと!

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

お造りはもやのかかったような竜宮盛り。「ヒラスのはらみ」「五島産まぐろ」「ホタテの炙り」。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

そして、待ってました! 「長崎和牛のヒレステーキ」。滞在中の食事でもっとも忘れられないおいしさでした! にんにく味噌、小浜の塩、ゴマしょうゆとポン酢を合わせたものからお好みでどうぞ。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

これまたボリュームたっぷり! 「鯛のあら煮」です。長崎半島と島原半島の西岸に囲まれた橘湾でとれたものです。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

写真では見えにくいですが、島原の郷土料理「呉豆腐(ごどうふ)」。くず粉を使ったもちもちとした食感のお豆腐です。海老の天ぷらとししとうを添えて、天だしでいただきます。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

再びお肉が運ばれてきました! 既にお腹がいっぱいですが、A5ランクの長崎和牛というからにはいただかないわけには参りません! 雲仙市国見町のはっとぎネギとともに。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

しゃぶしゃぶ仕立てでいただきます。さすがに肉質の良さを感じる味わい。野菜はできる限り、雲仙市内や南島原市など地元で作られているものを使用しているそうです。

締めはご飯とお漬物。デザートは赤しそを使ったシャーベットでさっぱり。満腹です。ごちそうさまでした。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

朝食もボリュームしっかり。ご飯がお釜での炊きたてでお焦げ付きなのがうれしいですね。多品目でヘルシー。卵かけご飯用の「口笑たまご」は、心身ともにストレスの少ない状態の「口福鶏」から産まれたものだそう。濃厚で甘みがあり、確かに卵かけご飯によく合います。

ラウンジやカフェ、ワーケーションスペースも

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

こちらで特に居心地が良かったのがロビーラウンジの「DANRO」。薪ストーブの炎を眺めながらいただく、illyのモーニングコーヒーが格別でした。囲炉裏端スタイルに気持ちが和みます。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

ラウンジの隣にはワーケーションルームが設置されています。専用の客室もあるので、ワーケーション滞在にもおすすめです。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

山カフェ「力(Ricky)リッキー」では、ステーキやハンバーグ、コーヒーを味わいながら、1980年代を中心とした日本のポップスや洋楽のレコードを楽しめます。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋

セレクトショップ「福むすび」です。オリジナルのお土産品、ドリンクやお菓子をはじめ、びわ茶、地酒、ハチミツなど長崎県産や地元島原半島のこだわりの逸品もそろいます。

雪のちらつく中、自然を望める4つの温泉を堪能し、地の食材を活かしたお食事をいただき身も心も癒されました。薪ストーブを眺めながらいただくコーヒーは冬の醍醐味です。ぬくぬくと過ごすおこもりステイに最適な宿です。

民芸モダンの宿 雲仙福田屋
住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙380-2
TEL:0957-73-2151(代表)
チェックイン15:00/チェクアウト10:00
URL:https://fukudaya.co.jp/index.html

[Photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.
 

PROFILE

ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

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