長崎のおすすめ観光スポット5選!世界遺産の洋風建築や出島周辺も【すべて現地レポート】

Posted by: ロザンベール葉

掲載日: Jan 15th, 2022

外国への玄関口としての歴史を持つ港湾都市・長崎。市街地にある観光スポットは、路面電車や徒歩で周れるほど近くて便利なのも特徴の一つです。異国情緒あふれる「グラバー園」や「出島」、世界遺産・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の内の一つ「大浦天主堂」、レトロな趣あふれる「眼鏡橋」界隈など、見るべきスポットが盛りだくさん! そこで今回は、長崎で行きたい観光スポット5カ所に実際に訪れて、その魅力を解説していきます。

眼鏡橋


 

世界遺産を含めた洋風建築が建ち並ぶ「グラバー園」

グラバー園

安政6年(1859年)、長崎開港と同時に21歳で来日し、貿易で莫大な富を築いたスコットランド生まれのトーマス・ブレーク・グラバー。彼の邸宅であった旧グラバー住宅を中心に、旧リンガー住宅、旧オルト住宅(3棟は国指定重要文化財)など、幕末から明治にかけて建てられたイギリス商人たちの9棟の洋風建築が建ち並びます。

グラバー園より

長崎港を見渡す丘陵地という絶好のロケーションに、長崎外国人居留地が誕生しました。上記の3棟は150年以上この地に建ち続けている貴重な建物です。旧グラバー住宅は、国内に現存する最古の木造洋風建築で、建築世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産に登録されています。ほか6棟は明治期に建てられ、グラバー園に移築復元されました。

グラバー園

居住やビジネスの拠点としてのみならず、文化交流の場としての活動拠点でもありました。おしゃれでレトロな洋館を見学していると、英国の貴婦人気分に浸れますよ。長崎港を眺められる開放感あふれる庭園で、華やかな開港当時の歴史と文化の香りを感じられます。

グラバー園
住所:長崎県長崎市南山手町8番1号
TEL:095-822-8223
開演時間:8:00~18:00(最終入園受付は20分前)
定休日:年中無休
入園料:大人620円/高校生310円/小・中学生180円
アクセス:路面電車「大浦天主堂」下車徒歩約7分
URL:http://www.glover-garden.jp/

殉教した日本二十六聖人に捧げられた教会「大浦天主堂」

大浦天主堂

江戸末期の1864年、在留外国人のために建設された現存する国内最古の教会。1597年に殉教した日本二十六聖人に捧げられました。国宝でもあり、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録されています。

竣工の翌年に潜伏キリシタンがひそかに訪れ、宣教師へ信仰を告白した「信徒発見」の舞台となります。それをきっかけに、1873年のキリスト教解禁につながりました。大航海時代にフランシスコ・ザビエルが伝えたキリスト教が広まり、やがて禁教令が出され、潜伏キリシタンたちは苦難の時を過ごしました。訪れればその歴史に興味がわいてくるはずです。

大浦天主堂

ゴシック様式の教会の内部には美しいステンドグラスがはめ込まれ、自ずと神聖な気持ちになれる空間です。境内にある国指定重要文化財の「旧羅典神学校」や県指定有形文化財である「旧長崎大司教館」は、「大浦天主堂 キリシタン博物館」として日本キリシタン史に関する学びの場になっています。

大浦天主堂
住所:長崎県長崎市南山手町5−3
TEL:095-823-2628
開館時間:8:30~17:30(最終入館は30分前まで)
休館日:教会行事により休館する場合あり
拝観料金:大人1000円/中高生400円/小学生300円
アクセス:路面電車「大浦天主堂」下車徒歩約5分
URL:https://nagasaki-oura-church.jp/

鎖国時代、唯一西欧に開かれた窓口「出島」

出島

鎖国を行っていた江戸時代に西洋との貿易を唯一許されていた場所が、この人工島「出島」です。寛永13年(1636年)に築造され、オランダ商館が窓口となり、安政6年(1859年)に閉鎖される218年間に渡り、対オランダ貿易が行われました。開国後には地形が大きく変わり、明治37年(1904年)の湾岸改良工事で島は完全に姿を消してしまいました。

出島

昭和26年(1951年)から復元整備事業が始まります。中島川を渡り表門をくぐった先には、19世紀当初の町並が広がります。16棟の復元建造物を含めた20棟の建物を公開・展示。カピタン(オランダ商館長)部屋、ヘトル(商館長次席)部屋、オランダ船(一番船)の船長や商館員の居宅・一番船船頭部屋などに往事の生活を垣間見ることができます。

出島

輸入品である砂糖が納められていた一番蔵、染料が納められていた二番蔵、出島の主要な輸出品である銅を保管している様子を再現した銅蔵などが並びます。異国情緒あふれるレトロな建物が連なる様は、さながら一つの町。見どころが多いので、時間に余裕を持って訪れたほうが良いでしょう。夜にライトアップされる光景もロマンチックで素敵です。

出島

敷地内にある洋館「長崎内外倶楽部」では、食事や喫茶を楽しめます。

出島
住所:長崎県長崎市出島町6-1
TEL:095-821-7200
営業時間:8:00~21:00 (最終入場20:40)
入場料・営業時間:大人520円/高校生200円/小・中学生100円
アクセス:路面電車「出島」下車すぐ、または「新地中華街」下車約1分
URL:https://nagasakidejima.jp/

ぶらぶら歩きたい!レトロな「眼鏡橋」界隈

眼鏡橋

興福寺の2代目住職、中国江西省出身の黙子如定(もくすにょじょう)が寛永11年(1634年)に架けたと伝承される「眼鏡橋」は、アーチ形の石橋としては現存する最古の橋です。川面に映る姿が眼鏡に見えることから名付けられたそう。国の重要文化財に指定されています。

現在の中島川が形作られたのは17世紀。当時はキリスト教禁教の時代だったため、唐文化が導入され興福寺などの仏寺が続々と建立されました。川に並行して寺町通りもあります。

眼鏡橋界隈

興福寺参詣者のために架設されたという界隈は、古くからある商店や民家が並ぶ、昔ながらの情緒が残っています。気ままに散策するのがおすすめです。

眼鏡橋
住所:長崎県長崎市魚の町・栄町と諏訪町・古川町の間
TEL:095-829-1193(長崎市文化財課)
アクセス:路面電車「めがね橋」下車徒歩約3分
URL:https://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/190001/192001/p000713.html(長崎市)

弾圧を受けたキリシタンたちの最後の地「日本二十六聖人記念館」

日本二十六聖人記念館

1570年にポルトガルとの貿易港として開港されて以来、長崎はキリスト教の中心都市として栄えます。その後、弾圧の時代を迎え、豊臣秀吉の禁教令により、この記念館のある西坂の丘が日本二十六聖人をはじめとするキリスト教徒の殉教の地となります。

日本二十六聖人記念館

京都や大阪で捕らえられた日本人と外国人のキリシタン26人。後にカトリック教会により聖人の列に加えられ、「日本二十六聖人」と呼ばれることになります。聖人らの遺物などが展示され、さらに、フランシスコ・ザビエルの渡来から弾圧の歴史を含む明治時代までの日本のキリスト教の歴史を紹介しています。

日本二十六聖人記念館

記念館の設計は、日本に初めてガウディを紹介した建築家・今井兼次。形状や外壁面のタイルなど、ガウディのスタイルを取入れています。隣接する「聖フィリッポ教会」も氏によるものです。

日本二十六聖人記念館
住所:長崎市西坂町7番8号
TEL:095-822-6000
開館時間:9:00~17:00
休館日:12月31日~1月2日
入館料:一般500円/高・中学生300円/小学生150円
アクセス:JR長崎駅から徒歩約5分
URL:http://210.136.236.116/26Martyrscom/index.html

[All photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.

 

PROFILE

ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

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