【実はこれが日本一】横浜マリンタワーより高い!絶景の橋は岐阜県にあった

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Feb 22nd, 2022

意外な日本一を紹介するTABIZINEの連載。新型コロナウイルス感染症の影響で「密」を避けたい今、ドライブにおすすめの日本一のスポットを紹介します。

背の高さを測る子ども


 

橋げたを支える柱(橋脚)の高さが日本一の橋

image by Alpsdake in Wikipedia

「日本一の橋」といわれたら、どこを思い浮かべますか? 長さが日本一の東京湾アクアブリッジでしょうか? つり橋を支える棟と棟の距離(中央支間長)が日本一長い明石海峡大橋でしょうか? どちらも日本を代表する橋ですよね。

ほかにも日本を代表する橋はまだあります。橋げたを支える柱(橋脚)の高さが日本一の橋です。東京湾アクアブリッジも明石海峡大橋も長さに特徴のある橋ですが、高さに特徴のある橋といったら、どこかご存じでしょうか? ヒントは岐阜県。岐阜を南北に貫く東海北陸自動車道の一部、高鷲IC~ひるがの高原SAの間に架かる橋です。

この辺りを何度か通行した経験のある人なら「名前はわからないけれど、あの高い橋かも」と思い当たる節があるかもしれません。

2019年(平成31年・令和元年)に4車線通行ができるようになった東海北陸道に架かる「鷲見橋(わしみばし)」が今回の答え。橋脚の高さは125mに達します。

星野リゾート トマム ザ・タワーよりも高い

星野リゾート トマム ザ・タワー
星野リゾート トマム ザ・タワー (C) Shawn.ccf / Shutterstock.com

125mといったら、横浜マリンタワーの106mよりもかなり高いです。千葉でいえば、千葉ポートサイドタワー(122m)よりも高く、TABIZINEらしくいえば、北海道のトマムにある星野リゾート トマム ザ・タワー(121m)よりも高いです。トマムのザ・タワーなどを実際に見上げた経験のある人であれば、鷲見橋の高さがイメージできるのではないでしょうか。

この区間の東海北陸道はもともと上下2車線でした。もちろん鷲見橋も、そのころは上下2車線で、当時の橋脚部分の高さは118mでした。そのころから鷲見橋は日本一の記録を誇っていました。

しかし、スキー客などが冬場に押し寄せると、このエリアは慢性的に渋滞が発生していました。そこで、上下2車線を上下4車線に広げる工事が行われました。その際に、新しく必要となってつくった橋脚の高さが125mとなり、鷲見橋が自分で日本記録を更新したのですね。

ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」

岐阜県ひるがの高原SAの表示
(C) topimages / Shutterstock.com

東海北陸道の本線上には「鷲見橋」と書かれた緑色の看板が設置されており、その中には「橋脚高日本一」との言葉もあります。

正直に言うと、車高がそれほど高くない自動車で通過する分には、思ったよりも高さを感じません。なんだか急に眺めが良くなったな、下をのぞき込んだら高いんだろうなという感じです(運転中はもちろんのぞけません)。

しかし、車高の高い車だと欄干の高さを目線が越えますし、雪が降ったり風が吹いたりすると、やはり緊張感が増します。

筆者は残念ながら下から見上げた経験がありませんが、高鷲ICを降りて県道452号線の細道を鷲見川(すみがわ)沿いに行くと、その圧巻の姿を下から見上げられるそうです。

鷲見橋は、ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」にも入っています。周囲にはひるがの高原といった観光地もあります。福井方面へ行けば九頭竜湖もあります。

橋を眺めた後の行き場所には困らないですから、新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか旅行に出られない人は、自家用車で鷲見橋を巡る旅に出かけても楽しいかもしれませんね。

 

[参考]

たかぎりょうこの住友グループ探訪 三井住友建設 鷲見橋

鷲見橋

NEXCO中日本、橋脚の高さ日本一を更新する東海北陸道 鷲見橋の工事現場公開

高さ日本一の橋お披露目 東海北陸道の鷲見橋 – 日本経済新聞

E41 東海北陸自動車道 白鳥IC~飛騨清見ICの4車線化工事が完成 高鷲IC~ひるがの高原SA間が2019年3月20日(水)から4車線でご利用になれます – 中日本高速道路

橋・トンネル – 国土交通省

明石海峡大橋

創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(中部編2)

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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