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【2022年最新】京都の穴場お花見スポット10選!今こそ注目の隠れた桜の名所も

Posted by: ロザンベール葉
掲載日: Mar 22nd, 2022. 更新日: Mar 18th, 2022

「京都」には桜の名所が数多くあります。有名なお花見スポットも魅力的ですが、その近くでひっそりと咲く桜を愛でるのも風情が感じられてよいもの。近くの名所とあわせて訪れるのもおすすめですよ。そこで今回は、混雑を避けてお花見を楽しめる、「京都の桜の美しい穴場スポット」10カ所を厳選してご紹介します。

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京都の桜穴場スポット1
(C)shutterstock/Sean Pavone


【千本釈迦堂】おかめ信仰発祥の美しい枝垂桜

千本釈迦堂
(C)shutterstock/shikema

北野天満宮にほど近い西陣にある「千本釈迦堂 大報恩寺(せんぼんしゃかどう だいほうおんじ)」は、鎌倉時代初期の安貞元年(1227)、藤原秀衡の孫と伝わる義空上により開創されました。本堂(国宝)は奇跡的に災火をまぬがれ、創建当時のまま残された洛中最古の建造物です。12月の風物詩である大根焚きでも知られています。

千本釈迦堂2
(C)shutterstock/Fang ChunKai

境内の中央では、「阿亀(おかめ)桜」の名で親しまれる大きな枝垂桜が咲き誇ります。樹形が整っており、美しさが際立ちます。

桜の名は、本堂の建築で棟梁を務めた大工である夫の危機を救い、名誉を守るために自害した妻のおかめ(阿亀)の名にちなんだもの。本堂東側の塀沿いに、おかめを偲んだおかめ塚が設けられた、全国のおかめ信仰発祥の地でもあります。

千本釈迦堂 大報恩寺
住所:京都市上京区七本松通今出川上ル
TEL:075-461-5973
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人600円、大学生500円、高校生500円、中学生400円、小学生以下400円
URL:http://www.daihoonji.com/

【大覚寺】「大沢池」のほとりに桜が咲き乱れる

大覚寺1
(C)shutterstock/sadao

平安時代初期の貞観18年(876)、嵯峨天皇の離宮として建立された皇室ゆかりの格式ある門跡寺院「大覚寺(だいかくじ)」。嵯峨・嵐山の北部にある、真言宗大覚寺派の大本山です。現在は嵯峨天皇を流祖とする華道嵯峨御流の総司所(家元)として知られています。中秋の名月の頃の「観月の夕べ」でも有名です。


(C)shutterstock/Sean Pavone

境内の東側には、国の名勝に指定されている日本最古の林泉式庭園「大沢池(おおさわのいけ)」があります。平安時代に唐の洞庭湖を模して造られました。周囲約1kmの池のほとりには染井吉野や八重桜が咲き乱れ、往事と変わらない風光明媚な景色を楽しめます。夕暮れ時には水面が照らされより幻想的。勅使門の脇に植えられている八重枝垂桜も見事です。

旧嵯峨御所 大覚寺
住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
TEL:075-871-0071
●大沢池エリア
参拝時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)
参拝料金:大人300円、小中高校生100円
●お堂エリア
参拝料金:大人500円、小中高300円
無休
URL:http://daihoonji.com/

【佛光寺】町中の境内に咲き誇る八重枝垂桜が圧巻

佛光寺1
(C)shutterstock/Fang ChunKai

四条烏丸に近くに佇む「佛光寺(ぶっこうじ)」。真宗仏光寺派の本山寺院で、末寺390寺を擁しています。建暦2年(1212)に親鸞聖人が山科に創建した興隆正法寺が始まりとされています。目の前の仏光寺通りの由来でもあります。

佛光寺2
(C)shutterstock/Fang ChunKai

京都の中心部にありながら意外と人に知られておらず、門の先には御影堂と阿弥陀堂前に八重紅枝垂れ桜が美しく咲き誇ります。境内には、地域のロングライフデザインをテーマにしたカフェ&雑貨店「D&DEPARTMENT KYOTO」があることでも知られています。

街中での観光の合間や、カフェに寄るついでに立ち寄れば、艶やかなピンク色の見事な八重枝垂れ桜を愛でることができますよ。

本山 佛光寺
住所:京都市下京区新開町397
TEL:075-341-3321
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:拝観自由
URL:https://bukkoji.or.jp/

【六角堂】いけばな発祥の地で御幸桜と展覧会を満喫

六角堂
(C)shutterstock/Yoshihide KIMURA

京都の街中、烏丸通りに佇む「六角堂」。正式名称は頂法寺(ちょうほうじ)といい、本堂が六角宝形造という特徴のある形をしていることから六角堂として親しまれています。平安京造営以前、聖徳太子が用明天皇2年(587)に創建したと伝わります。

華道家元「池坊」が代々住職を務め、いけばな発祥の地としても有名です。境内にあるへそ石は平安京以前からあり、京都の中心であるとされています。


(C)shutterstock/Yoshihide KIMURA

いつもニコニコとして「和顔愛語(わげんあいご)」を実践する十六羅漢の上には、早咲きの枝垂桜「御幸(みゆき)桜」が華麗に咲き誇ります。咲き始めは白に近い淡い紅色で、開花が進むとともに少しずつ濃く紅色になるのが特徴。池坊の家元だけあり、桜も凝っていますね。

2022年3月25日(金)~28日(月)には、境内で「春のいけばな展」が開催されます。街を散策がてら、桜といけばな展を楽しみに訪れてみてはいかがですか。

紫雲山頂法寺 六角堂
住所:京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
TEL:075-221-2686
拝観時間:6:00~17:00(納経時間 8:30~17:00)
拝観料:無料(境内自由)
URL:https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/index.html

【岡崎さくら回廊 十石舟めぐり】船から優雅に愛でる琵琶湖疏水の桜並木

琵琶湖疏水
(C)shutterstock/7maru

琵琶湖の湖水を京都市に流すため、明治時代に創られた水路「琵琶湖疏水」。国の史跡に指定されています。南禅寺舟溜り乗船場(琵琶湖疏水記念館前)から折り返し地点の夷川ダムまで、船に揺られながら約1.5km(往復3km、約25分)の桜並木を優雅に愛でることができます。

琵琶湖疏水
(C)shutterstock/Sean Hsu

南禅寺や平安神宮にほど近い岡崎界隈の疏水べりには、染井吉野など約400本の桜が植樹され、桜の木々がダイナミックに連なります。平安神宮大鳥居辺りは人気の撮影スポット。京都市京セラ美術館や国立近代美術館などの建築を背景にした桜も贅沢な美しさです。地上とは異なる視点から眺めると、いつもの桜の表情が変わります(残念ながら、昨年、今年と夜の運航は中止です)。

近くにある桜の名所・蹴上インクラインや哲学の道、南禅寺などと一緒にスケジュールに組み込んでもいいですね。

岡崎さくら回廊 十石舟めぐり
運航期間:2022年3月19日(土)~4月10日(日)
運航時間:9:30発~16:30発まで(15分毎に出発)
運航コース:南禅寺舟溜り乗船場~夷川ダムの往復(途中乗降不可)
所要時間:約25分(往復約3km)
乗船料:大人(中学生以上)1,500円、小人(小学生)800円、幼児(3歳以上)500円 ※3歳未満の幼児は無料。ただし座席はなし ※Web事前購入利用の場合は、一人別途Web予約手数料110円が必要
乗車場:琵琶湖疏水記念館前
アクセス:市営地下鉄東西線・蹴上駅より徒歩約7分
バス停・岡崎公園美術館・平安神宮前下車徒歩約10分
京都府旅行業協同組合:https://kyoto-tabi.or.jp/events/jkkfn/

【水火天満宮】桜の天井に包まれるような華やかさ

水火天満宮1
(C)shutterstock/Fang ChunKai

「水火天満宮(すいかてんまんぐう)」は、延喜22年(923)、醍醐天皇の勅願により創建された、日本最古の天満宮といわれる神社です。菅原道真を御祭神に祀り、水難火難除けの神社として信仰を集めています。

水火天満宮2
(C)shutterstock/Fang ChunKai

小さな境内が桜で覆われるかのように、枝垂桜が枝を伸ばしています。見上げれば桜一色! 華やかなピンク色に包まれ、その光景に思わずうっとりしてしまいます。紅枝垂桜と八重紅枝垂桜が時期を前後して開花するので、1カ月間近く桜を楽しめますよ。拝観時間は終日自由なので、早朝や夕暮れ時など、時間ごとに表情を変える姿を愛でることができます。

水火天満宮
住所:京都府京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
TEL:075-451-5057
拝観時間・拝観料:境内自由、0時消灯
URL:http://suikatenmanguu.com

【妙心寺 退蔵院】「そうだ 京都、いこう」で注目を集めた枝垂桜

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禅寺・妙心寺の塔頭のひとつ「退蔵院(たいぞういん)」。応永11年(1404)に越前国の豪族・波多野重通が開山に妙心寺第三世・無因宗因禅師を招いて千本通松原あたりに創建。後に妙心寺内に移築されました。日本の初期水墨画の祖といわれる如拙による国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」を所蔵していることでも有名です。

門の先には、樹齢50年ほどのゴージャスな紅枝垂桜が咲き誇ります。平安神宮にある紅枝垂桜の孫桜だそうです。2013年の春の「そうだ、京都いこう」キャンペーンに使用されて注目を集めたのだとか。

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境内にある狩野元信作と伝わる枯山水の「元信の庭」は、国の名勝及び史跡に指定されています。昭和40年(1965)には、昭和の小堀遠州と称された作庭家・中根金作により池泉回遊式庭園「余香苑」が造られました。こちらでは、四季折々の樹木や草花を楽しめます。

毎年行われている季節限定「特別拝観」(食事付きプラン、隠れ茶室「囲いの席」)は、残念ながら2022年は中止です。

妙心寺 退蔵院
住所:京都市右京区花園妙心寺町35
TEL:075-463-2855
拝観時間:9:00~17:00(受付終了)無休
拝観料:一般600円(高校生含む)、小中学生300円(小学生未満の幼児は無料、但し保護者同伴に限る)
URL:http://www.taizoin.com/

【竹中稲荷神社】朱色の鳥居と染井吉野が紅白に連なる

竹中稲荷神社1
(C)shutterstock/Fang ChunKai

京都大学からすぐ近くの吉田神社の末社にあたる「竹中稲荷神社」。吉田山の山頂付近にあります。創建などの由緒は不明ですが、在原業平ゆかりの神社であり、天長年間(824~834)には社殿があったとされています。今の姿になったのは天保10年(1840)とわりと最近のことだそう。

竹中稲荷神社2
(C)shutterstock/Fang ChunKai

長い参道には朱色の鳥居と染井吉野が交互に並び、デザインされたかのように紅白に彩られる様にうっとり。ガイドブックにも滅多に登場しないまさしく穴場スポットですが、フォトジェニックな場所として知名度が上がりつつあるようです。

吉田神社や近くの真如堂、銀閣寺、哲学の道などとあわせて訪れてみてはいかがでしょう。

竹中稲荷神社
住所:京都市左京区吉田神楽岡町
TEL:075-771-0492
拝観時間:自由
拝観料金:無料

【本満寺】京都有数の素晴らしい樹形を誇る枝垂桜

本満寺1
(C)shutterstock/Yoshihide KIMURA

室町時代、応永17年(1410)に創建された、日蓮宗の本山寺院「本満寺(ほんまんじ)」。天文法華の乱で焼亡後、下鴨神社に近い現在地に移転しました。後奈良天皇の勅願寺であり、格式の高い寺院です。


(C)shutterstock/Fang ChunKai

お庭に植えられた樹齢90年に及ぶ枝垂桜は、樹形が見事に整い、空に広がる美しさは京都でも際立っています。有名な円山公園の枝垂桜の姉妹樹にあたるそうで、美しい枝ぶりを鑑賞することができます。最近は人気が出ているようですが、小さなお寺に隠れるようにして素晴らしい桜が存在するのが京都らしいですね。

広布山 本満寺
住所:京都府京都市上京区寺町通今出川上る2丁目鶴山町16
TEL:075-231-4784
拝観時間:日中随時
拝観料:境内自由
URL:https://temple.nichiren.or.jp/5011024-honmanji/

【山科疏水】桜並木の遊歩道を散策&ピクニック

山科疏水1
(C)shutterstock/beibaoke

琵琶湖から京都市内へと水を引き込む琵琶湖疏水の四ノ宮から日ノ岡まで続く「山科疏水(やましなそすい)」。疏水べりに全長約4kmの遊歩道があり、春には約450本の桜並木が続きます。山科駅付近の道沿いには桜の下に菜の花が咲き、淡いピンクと黄色の見事なコントラストを楽しめます。

山科疏水2
(C)shutterstock/Khun Ta

京都市民や地元の人々には、散歩コースやピクニックの場として人気です。お弁当を持参して桜を眺めながらランチとプチハイキングを楽しむのもいいですね。

途中には天智天皇 山科陵や、朱塗りの正嫡橋の先に現れる山中のお寺大本山 本圀寺、山科駅側には毘沙門堂門跡があるので、あわせて訪れるのもおすすめです。

山科疏水(疏水公園)
交通アクセス:JR・京阪・地下鉄「山科駅」下車、東へ徒歩約10分
地下鉄東西線「御陵駅」下車、北へ徒歩約5分

※掲載内容は2022年3月中旬時点の情報です。感染症などの状況によって変更となる場合があります。詳しくは各公式ホームページなどでご確認下さい。

ロザンベール葉

ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。


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